22.07.21
線状降水帯のメカニズムと注意点

ネットニュースの内側にいるプロフェッショナルがニュースを読み解きます。
情報社会学がご専門の学習院大学 非常勤講師、塚越健司さんにお話を伺います。
塚越さんに取り上げていただく話題はこちら!
『線状降水帯のメカニズムと注意点』
吉田:今週は、九州地方や中国地方で『線状降水帯』が相次いで発生したほか、すでに記録的な大雨に見舞われた地域でも雨の降りやすい天気が続く見込みで、今後も局地的な大雨や地盤の緩みによる土砂災害に警戒が必要です。
ユージ:改めて、「『線状降水帯』とは何なのか?」、そして、「なぜ、九州に多いのか?」を、気象予報士で防災アドバイザーの田頭孝志さんに伺いました。
田頭さん:『線状降水帯』とは、幅20kmから50km、長さ50kmから300km程度の線状に伸びる発達した積乱雲の名称です。数時間以上に渡り次々と積乱雲がかかり続けるので集中豪雨をもたらします。平成26年の広島豪雨から、『線状降水帯』と言われるようになりまして、ここ2~3年ぐらいでピックアップされるようになりました。そもそも、『線状降水帯』というのはですね、停滞する点・線に一定方向から風がぶつかり続けたり、一定方向から吹き続ける風が山地にぶつかり続けることで発生することが多いんですけど、梅雨時期というのは、湿った南西風が原因になることが多いんですね。九州の西側は海になりますので、安定して南西風が吹き続きやすいので、線状降水帯が発生した時も持続しやすくなっているという感じです。
吉田:では、私たちはどういった行動をとるべきなのでしょうか。大雨への備えについても、田頭さんに伺いました。
田頭さん:ニュースとかで『線状降水帯』という言葉が出て、尚且つ、天気予報で雨が予想されていたら、「もしかしたら、大雨になるかもしれない!?」と思ってください。警報が出ていなくても、その時点でハザードマップや避難する場所、防災グッズの確認をしてください。雨でしたら、避難所に行けなくなるということも想定できますので、3日分の食料や水、例えば、土砂災害などで、停電とかも発生する場合もありますので、できれば、ポータブルの充電器があると便利です。大雨が降りだしたら、暫くはやまない状況なので、家で大人しく過ごすというのが一番の方法です。行政が出す『避難情報』がありまして、『高齢者避難』ですとか、『避難指示』とかあるんですけれども、基本的には、これに基づいた避難するというのがベストなんですけれども、お住まいの地域によっては、外出する方が危険なこともありますので、住んでいる場所によって、変えていくっていうのがベストかなと思います。あとですね、気象庁が提供している『キククル』という防災情報があってですね、こちらでリアルタイムの危険性が把握できます。例えば、『キキクル』で土砂災害の危険分布が赤色になっていたら避難準備をする、紫色になったら避難をする。このように、『避難情報』と『キキクル』を上手に組み合わせて避難するのが望ましいです。
吉田:田頭さんがおっしゃるには、「今週は、梅雨の末期のような状態。大雨警報が出ていなくても、雨予報の時は、大雨の可能性があると思っていて欲しい」とのことでした。
ユージ:塚越さん、線状降水帯の“予測”の運用、役立っていますね?
塚越さん:そうなんですね。気象庁は2021年からですね、線状降水帯が発生した際にいろいろ情報を発表しているんですが、今年の6月1日からは、発生が予測される場合に、半日から6時間前に「これから来るよ!」と予測情報を発表するようになったんですね。なので、早めに避難を含めて災害に準備することができるようになったということなんですね。特に夜間とかは、いろいろ危険なので早めに予測情報を出してもらえるとありがたいかなと思いますね。
ユージ:『大雨警戒レベル』の発表というのもありますけど、これは、どう考えたらいいのでしょうか?
塚越さん:こちらはですね、2019年から、『大雨警戒レベル』というものが導入されているんですね。レベルが1~5まであるんですけれども、ポイントはですね、“『レベル4』が発表された時点ですぐに避難すること”ですね。場合によっては、“『レベル3』でも高齢者の方は避難する”ということもあるんですけど、『レベル5』になってしまうと、避難所までの移動が難しいということがあったりもします。“『レベル4』の時点で避難を終えるのが重要”ということなので、『レベル4』にはかなり気を付けていただきたいです。あとは、スマホに防災アプリを入れていらっしゃると思うんですね、たくさんいろんな種類あると思うんですけれども、忘れないで欲しいのは、特にこういう災害が多い時期はですね、通知設定をオンにしてください、普段だとオフにしている方もいるかと思うんですけれども、ちょっとまずいな…と思うこの時期に通知設定をオンにすれば、いろんな情報が届くようになりますので、通知設定のオン・オフにも注意していただければと思いますね。
ユージ:そうですね。そういったアプリとかですごく便利になっていますけれども、今、おっしゃっていただいたように、通知設定のオン・オフだったりとか、日常的にちょっともう一回、防災意識を思い出してみるというもの大事かもしれないですね。
吉田:大雨に見舞われた地域では、河川の増水や土砂災害などに注意して、こまめに今後の気象情報を確認するようにしてください。
そして、今日の #ユジコメ はこちら。
#リポビタンD TREND NET #ユジコメ ①
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) July 21, 2022
「線状降水帯のメカニズムと注意点」について
線状降水帯とは、簡単にいうとその場所に長く雨が降るということで、そうなると様々な危険性があります。#ワンモ
#リポビタンD TREND NET #ユジコメ ②
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) July 21, 2022
そのため、線状降水帯という言葉を耳にしたらすぐに警戒した方がいいと思います。例えば、自分が住んでいるエリアでなくても近くのエリアだった場合も、自然が相手なので少し過剰に考えておく方がちょうどいいのかなと思いました。#ワンモ
#リポビタンD TREND NET #ユジコメ ③
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) July 21, 2022
自分が住んでいるエリアとその周辺の気象情報やハザードマップなどを改めてしっかりとチェックしておくことが大事だと思いました。#ワンモ