22.07.20
節電ポイント、政府が枠組みを決定

ネットニュースの内側にいるプロフェッショナルが、注目のニュースを読み解きます。
コメンテーターは引き続き、情報社会学がご専門の学習院大学 非常勤講師、塚越健司さんです。
今朝、取り上げるテーマはこちら!
節電ポイント、政府が枠組みを決定
吉田:政府は先週金曜、物価高への対応を協議する「物価・賃金・生活総合対策本部」の会合を開き、電力の需給ひっ迫と電気料金高騰に対応する、「節電ポイント」の枠組みを決定しました。塚越さん、まずは「節電ポイント」とは何なのか、改めて教えてください。
塚越さん:電力会社が行う節電ポイントサービスに登録すると、節電量に応じて、買い物に使えるポイントがゲットできるというものです。早い所では既にサービスが始まっています。例えば東京電力であれば、電力不足が予想される前日に登録者にメール等が届き、過去の平均量よりも1キロワット少ない、つまり節電できるごとに5円相当のポイントが与えられるというものです。電力事業に参入した東京ガスのほか、中部電力など他の電力会社も実施を計画しています。ただし、例えば東電のサービスでポイントは、標準的な世帯で月に3%節電しても、数十円程度にしかならないです。これでは意味がないということで、政府も対応を考えています。
吉田:政府が決定した「節電ポイント」の枠組み。これは、どのような枠組みなのでしょう?
塚越さん:日経新聞が報じているところによりますと、2段階に分かれています。第1段階は9月末までで、節電サービスに登録するだけで2000ポイントを与えて、実際に節電できたかどうかは問わないです。マイナポイントなどにも通じるところがありますし、またポイントか、という人もいると思います。節電サービスは新規に参入した新電力とよばれる、数百の電力小売では実施できておらず、経産省は支援するとしています。次に第2弾は秋頃からです。特に冬など電力が厳しい時に、1ヶ月あたり5%節電できれば、あらたに2000ポイントを与えるというものです。ただし、今後の状況によっては、まだまだ変わる可能性も十分にあります。課題としては、節電を測定するには、30分ごとの使用量を計測できるスマートメーターが必要ですが、普及率が去年3月段階で86%と、あと一歩足りないことが課題になると思います。
ユージ:「節電ポイント」と、政府が決めた枠組み、塚越さんはどのようにご覧になっていますか?
塚越さん:大きく分けると2点あります。まずは、節電そのものは重要な国家的課題ですが、なぜポイントなのか?という点です。ポイント制度を整備するのは小規模事業者には不利で、経産省が支援するとはいえ、結局、既存の大規模電力会社に有利です。さらに、そもそもポイント制度を準備するにもお金がかかり、そのための費用負担は、当然、企業だけでなく税金からもかかります。例えば、先月、政府からの節電要請に国民が応じて、停電は回避されました。最悪の場合、停電になることが分かっているので、ポイントのような制度でなくとも、国民は基本的にお願いに応じると予想できます。つまり、政府と国民の間の信頼関係があることが、先月、示されました。節電をすればポイントが貰えるということは、一律で電気料金の一部を政府が負担する、節電をお願いするほうが国民も政府を信用できますし、逆に言えば政府は国民を信用していないのか?ということにもなってしまいますので、この点はポイントということを考える必要があると思います。2点目は「原発」についてです。岸田総理は夏だけでなく、冬も「あらゆる方策を講じ」対処すると述べており、原発の再稼働を視野に入れていると述べています。実際、原発再稼働に理解を示す人は、去年と比べても増えていることが、様々な世論調査で分かっています。ただし、今回は電力の問題上、「仕方なし」です。原発は様々な問題を抱えているのは事実なので、色んな意味で手段としては必要だと思います。電力全体のこれからのスキームを考えた時に、原発のことをもう少し考えていくことが必要だと思います。
そして、今日の #ユジコメ はこちら。
#リポビタンD TREND NET #ワンモ #ユジコメ ①
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) July 20, 2022
今朝は『節電ポイント、政府が枠組みを決定』についてでした。電力需給のひっ迫と電気料金高騰に対応するため、自宅などで今まで使っていた電力量の平均より節電してくれれば「節電ポイント」をあげますという政策なのですが・・・
#ワンモ #ユジコメ ②
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) July 20, 2022
今までは“節電のお願い"だけで使用量を下げてきたのに、なぜポイントをつけなければいけないのか。ちゃんと節電の理由を説明すれば多くの方が協力してくれると思うのに、急にポイント付与するのがちょっとわからない。
#ワンモ #ユジコメ ③
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) July 20, 2022
また、もらえるのが“ポイント"というのもわからない。この節電ポイントが各電力会社、同じように還元できるのか、会社によってサービスの格差が生まれるのでは無いかとも思ってしまいます。