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今、知っておくべき注目のトレンドを、ネットメディアを発信する内側の人物、現代の情報のプロフェッショナルたちが日替わりで解説します。

22.07.06

西日本豪雨から4年
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ネットニュースの内側にいるプロフェッショナルがニュースを読み解きます。

情報社会学がご専門の学習院大学 非常勤講師、塚越健司さんにお話を伺います。
塚越さんに取り上げていただくテーマはこちら!


『西日本豪雨から4年』


吉田: 岡山、広島、愛媛の3県で甚大な被害をもたらした『西日本豪雨』は、最初の大雨特別警報から今日で4年となりました。災害関連死も含めて75人が犠牲となった、岡山県 倉敷市 真備町。被災地の復興は、今、どのぐらい進んでいるのでしょうか?
倉敷市 防災危機管理室の参事、大本進さんに伺いました。


大本さん:あれから4年が経つんですけれども、現在、被害がありました真備地区では、昨年度までに学校とか図書館、こういった公共施設は再開をいたしました。被災した方がですね、仮設住宅に入居されていたんですけれども、98%の方が住まいを再建されるなど、復興は着実に進んできている、そういった現状です。ただ、被害に遭ったことによりまして、心のケアを必要とされる方、約80世帯に対しまして、定期的な見守りの訪問などを繰り返しております。さらに、まだ約30世帯70名の方が仮住まいをされていますので、その方が元の生活、ずっと暮らしていける生活を取り戻していけるように、引き続き、支援をしている、そういった段階であります。


吉田:西日本豪雨の被害を踏まえ、水害に対して、どのような備えが必要だと感じているのでしょうか?倉敷市の大本さんに、引き続き、伺いました。


大本さん:昨今の災害が頻発化、激甚化している中で、「災害に強い地域を作るにはどうすべきか?」といったことを含めまして、検討会を設置して議論しました。その結果、災害に対して、“一人一人が自分のこととして災害に向かい合うことが大切である”。つまり、これまで災害に向き合うのは、行政であってその庇護のもとに住人がいる、そういったかたちからですね、“住民主体の防災対策への転換”が必要である、そう感じたわけなんです。それに対しまして、コミュニティの中でお互いが助け合い、そして、地域のことを知り防災力を高めるために、普段から地域住民に防災計画を立てたり、声掛けをしたり、訓練などを行う。また、災害のときには、安否確認や避難誘導、そういったことを行う、地域のことは地域で守るという『自主防災組織』の結成を促進をしているところです。自分たちの地域は「どんな危険性があるのか?」、また、「どういった方が住んでいるのか?」、例えば、高齢者の方が多いとかですね。そういったことも含めまして、自分たちの地域を知るというところから始めて、もし災害にあったとき、「どこに逃げようか?」とかですね、そういったことも含めて、自分たちで考えて、そういった計画をされている。そういったことが今、進んでいるところです。


ユージ:塚越さんは、西日本豪雨から4年が経った、今の状況、どのようにご覧になっていますか?


塚越さん:実は私の母が岡山出身で、真備町ではないんですが親戚は倉敷に住んでいるので、コロナ前は毎年行っていたんですね、なので、非常にゆかりがあり、いろんな話を聞いていたんですけれども、あの…、ちょっと言いづらいとところもあるんですけれども……、イメージ戦略にやや問題があったかなと思うんですね。というのは、岡山県は降水量1ミリ未満の日が最多であることから、平成元年以降、つまり30年以上前からですね、『晴れの国おかやま』をアピールしてきたんですよね。


ユージ:はい、聞いた事ありますよ!


塚越さん:比較的地震も少ないことで、最近は“災害が少なくて移住に最適”というイメージを押していて、良かった部分もあるんですけれども、実際は降水量の少なさとか地震の少なさが全国一位というわけではなくて、これまで水害も地震災害もあったんですよね。もちろん、『晴れの国』というのはアピールとしては大事だと思うんですけれども、それがちょっと強くなったこともあって、県民の方で、「晴れの国なので災害もあまりないと思ってた」ということをおっしゃってた方もいらっしゃったということですよね。そして、先程もありましたけれども、自主防災組織率というのが、国で一番低いわけではないんですけれども、ちょっと低いということで課題もあったということで、県のアピールが裏目に出てしまった部分もあるかなと思うんですよね。30年以上前に作った『晴れの国』という言葉ですけれども、昨今の異常気象とかいろいろ考えたときに、安全だとアピールすればするほど、そうではなかったときの反動もあって、つまり、災害対策への隙が出てしまうということもあるので、そう考えれば、災害が全くないというよりかは、どんな災害があっても最小限に抑えられるという意味で行政の対応とか地域住民の取り組みなども重視すべきではないかなと思いますね。そういう意味で、住民の方々の繋がりが強くなっていくとですね、本当の意味の安心できる町というのが生まれてくるのではないかなと思いますので、『晴れの国』という言葉自体が悪いわけではないんですけれども、これから、いろいろな対策をしていって、よりよい町に、県になっていくために、災害と付き合っていくということを考えていただけると嬉しいなというふうに思いますね。


ユージ:ほんとですね。『晴れの国』というのはいいフレーズだなと思いますし、意識として、防災の意識を持つことも大事ですね。



そして、今日の #ユジコメ はこちら。






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