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今、知っておくべき注目のトレンドを、ネットメディアを発信する内側の人物、現代の情報のプロフェッショナルたちが日替わりで解説します。

22.07.05

コロナ感染、全国で上昇傾向。「第7波」は来るのか?
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ネットニュースの内側にいるプロフェッショナルがニュースを読み解きます。

BuzzFeed Japan 編集長の神庭亮介さんにお話を伺います。
神庭さんに取り上げていただく話題はこちら!


『コロナ感染、全国で上昇傾向。「第7波」は来るのか?』


吉田:新型コロナウイルスの新たな感染者数は、先週あたりから首都圏など各地で増えてきているように見えます。過去も感染拡大は繰り返されてきましたが『第7波』につながってしまうのでしょうか?4日、月曜日の全国の新型コロナ感染者数は、1万6808人。東京都内は2772人で、17日連続で前の週の同じ曜日の数字を上回っています。先月30日の厚労省アドバイザリーボードの資料によりますと、新規感染者数は全国的に増加していて、特に大都市圏で上昇傾向。感染場所は、学校などの割合が引き続き減少傾向にあるものの、依然として高い割合で推移しています。一方、自宅での感染割合は減少傾向にあるということです。


ユージ:神庭さん、増えてきているのには、どんな理由が指摘されているですか?


神庭さん:大きく4つ考えられると思います。1つ目は、“大都市の繁華街を中心に夜間の滞留人口が増えてきている”、平たく言えば、飲み会が増えているということですね。春に蔓延防止も終わって、行動制限を解除した以上は、ある意味、当たり前といえば当たり前の結果だと思います。爆発的に増えてきたら別ですけれども、経済を回していくことを考えると、一定程度はやむを得ないのかなと思いますね。2つ目は、“3回目のワクチン接種が2回目ほど進んでいない”ということと、打った人も接種から時間が経って、“感染予防効果が薄まってきている”というなんですね。3回目接種をした人は約62%で、2回目接種は8割ですから、それに比べるとまだまだ少なく、地域とか世代による接種率の偏りが大きくて、沖縄は全国最低の45.7%で、1位の秋田の72.3%に比べると26ポイントも低く、大阪も下から2番目の54.9%と低いんですね。ガードが手薄なところから感染が拡大していかないかというのが懸念されるところです。


吉田:あとはどんな理由が考えられますか?


神庭さん:3つ目はですね、“季節的な要因とか気候の変化”ですね。7月は3連休があって、子どもの夏休みが始まります。『GoToトラベル』の代替措置として、県民割が全国版に拡大されるということもあって、人の行き来とか、接触は増えると思うんですね。加えて、猛暑になると戸を閉め切って冷房をかけますから、なかなか換気がしづらくなるという面もあります。そして最後に、“BA.5系統への置き換わり”です。『BA.5』というのはオミクロンの系統の1つで、南アフリカとかポルトガルで流行しているんですが、『BA.2』よりも12~13%感染が広がりやすいという報告もあります。すでに国内でも広がり始めていて、都内では6月20日までの段階で疑い例の25.1%を占めるまでになってきています。今後、置き換わりが進んでいく可能性がありますね。ただ、『WHO』よると、「既存のオミクロン型に比べて重症度が上昇しているわけではない」ということですので、現段階でいたずらに怖がる必要はないかなと思います。


ユージ:政府としても経済を回したいと思うんですけど、打つべき対応というのは何だと思いますか?


神庭さん:高齢者や持病のある人、医療・介護関係者に関しては、ワクチンの4回目の接種を急ぐべきだと思いますけれども、全国民に対して数ヶ月おきに4回、5回、6回…と打ち続けていくのは現実的じゃないかなと思いますね。『ファイザー』とか『モデルナ』がオミクロンに対応した改良版ワクチンの開発を進めているということなので期待したいですけれども、本来であれば、すべての変異に対応できるような『ユニバーサルワクチン』の開発が待たれますね。日本は何度も、医療がひっ迫してからてんやわんやになるということを繰り返してきました。ですので、司令塔機能を強化したうえで、保健所とか病院の対応について、第6波の時よりもさらに緩めることを検討してもいいのかもしれません。


吉田:もしも、『第7波』となってしまった場合、私たちにはどんな心構えが必要ですかね?


神庭さん:やっぱり、「目先の数字に一喜一憂しない」。これに尽きるかなと思います。『メメント・モリ』というのは言葉があって、ラテン語で『死を想え』という意味ですけれども、このコロナ禍の2年半というのは、多くの人が「もしかしたら死ぬかもしれない…」、「大切な人が亡くなってしまうかもしれない…」と、まさに死を想い続けてきた2年半だったと思うんですね。もちろん、実際に感染して亡くなられてしまった方もいますし、そこから医学の力とか、ワクチンの力もあって、恐怖を乗り越えて、再び、日常に向けて動き出したのが“今”ということで、『メメント大盛り』『メメント特盛り』くらいの恐怖心から、ようやく『メメント並み盛・小盛り』くらいまで、恐怖心を小さく飼い慣らすことができるようになってきたと。一口に“死”と言っても、原因はコロナだけではなく、熱中症もあれば、自殺もあるわけですよね…。なので、「第7波やばいぞ!」「BA.5怖いぞ!」とやたらめったら脅すのも、また逆に、「もう大丈夫だよ!」「好き放題乱痴気騒ぎしようぜ!」と煽るのも違うのかなと。コロナの動向を見極めながらですね、適切なサイズ感で心の中に恐怖心を飼い続ける姿勢が大事なのかなと、そういうふうに思いますね。


ユージ:心のバランスというか、コロナに目を向け過ぎても、向けなさ過ぎてもよくないし、警戒しつつ、ちょうどいいバランスを保とうっていうね。


神庭さん:「ちょうどよく怖がろう」とずっと言い続けてきているんですけれども、今もそれが大切なことですよね。



そして、今日の #ユジコメ はこちら。






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