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25.09.09

ポスト石破、自民党総裁選のゆくえ
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ネットニュースの内側にいるプロフェッショナルが、注目のニュースを読み解きます。
今日は、ダイヤモンド・ライフ編集長の神庭亮介さんにお話を伺いました。
神庭さんが注目した話題はこちらです。


「ポスト石破、自民党総裁選のゆくえ」

吉田:石破総理の退陣表明を受け、後任の自民党総裁を選ぶ総裁選の行方に注目が集まっています。そこで、総裁選のポイントや立候補が予想される顔ぶれなどについて、神庭さんに解説してもらいます。まずスケジュールから教えて下さい。


神庭さん:総裁選の日程など詳細は週内にも確定する見通し。フルスペックといって、国会議員票に加えて党員・党友の投票もやる場合、新総裁が決まるのが10月4日になると出ています。


ユージ:長いですよね?党員、党友じゃなきゃ、関係ないですよね。問題、課題、たくさんありますからね。


神庭さん:石破政権を映画に例えたら、本編が1時間しかないのに、辞める辞めないで最後のエンドロールが15分くらい延々と流れていた感じだったので、いつ終わるんだという感じでした。これからさらに1カ月間も別の映画の予告編まで長々と見せられるかと思うとちょっとゲンナリします。サブスクだったらスキップされてるよなと思います。党員投票なしで、国会議員と47都道府県連の投票で選出する簡易方式もありますから、それだったらもう少しスケジュールを早く決められるかなと思います。


吉田:既に出馬を表明している方もいますが、総裁選の候補、どんな人たちが予想されているのでしょうか?


神庭さん:大前提として、石破氏は出ないと言っています。昨年の総裁選で票を集めた小泉進次郎氏や高市早苗氏が軸になるとみられています。少数与党なので必ずしも自民党総裁=総理とは限らないですが、仮に小泉氏が総理になれば伊藤博文の44歳と並んで史上最年少になります。高市氏であれば、史上初の女性総理になるかもしれません。高市氏は党員票に強いのでフルスペックの方が有利です。逆に進次郎氏は国会議員票に強く、簡易方式の方が有利になりそうです。このほか、林芳正官房長官や茂木前幹事長が出馬の意向を固めたと報じられています。林氏は実務能力の高さで定評がありますが、現役の官房長官ですから、石破政権の連帯責任を負うことが1つのネックになります。茂木氏も東大、ハーバード大学院、マッキンゼーというピカピカの経歴でめちゃくちゃシゴデキですが、その分、周囲にも厳しく、当たりが強いという評判もあります。


ユージ:伊藤博文さんって44歳で総理になっていたんですね。


神庭さん:若いですよね。


ユージ:小泉氏がダントツ40代で若いと思ったら、過去にも40代の総理がいたんですね。


吉田:その他の注目ポイントは何でしょうか?


神庭さん:今回の総裁選は誰を連立のパートナーにどこを迎え入れるのか、連立の枠組みを争うものになります。つまり、候補者個人ではなく、ある意味タッグマッチみたいなものかなと思っています。小泉氏はお父さん譲りの規制緩和・構造改革路線で、政策的には維新と親和性が高いです。さらに後ろ盾であるガースーこと菅元総理も維新と強いパイプを持っていると言われていますから、小泉総理なら維新との連立が現実味を帯びてくるかなと思います。このタイミングで維新の衆院議員3人が離党する動きが出ていますので気になるところです。ただし、維新と公明は大阪でバチバチなので、そこがどう影響するかですね。高市氏は右派、タカ派的な主張がネットで人気ですが、「平和の党」を自認する公明党との相性が最大のハードルとなるかなと思います。共同通信によれば、公明党の斉藤代表は、自民党の新総裁について「保守中道路線の私たちの理念に合った方でなければ、連立政権を組むわけにいかない」という言い方をしています。名指しこそしていないですが、高市総理で公明党とがっちりタッグを組めるのか不安も残りますよね。高市氏と参政党であれば波長が合いそうですが、参政党は衆院ではまだ3議席しかなく、仮に連立に加わっても衆院の過半数を取れません。なによりも、公明が首を縦に振らないんじゃないかなという気がします。


ユージ:少数与党であるという現実が、総裁選を複雑にさせている部分もありそうですね。


神庭さん:そうですね。どこまで行っても、自民党という、いち政党の話だよということを忘れてはいけないかなと思います。歴史のある高級なコップかもしれないですが、あくまでも「コップの争い」ですよね。石破おろしで延々と党内抗争を繰り広げて、ここからまた選挙前の顔見世興行とばかりに総裁選劇場が始まる。二言目には「政治空白をつくらない」といっていますが、これこそ政治空白そのものではないかと思います。フルスペックにこだわらず、スピード優先でさっさと新総裁を決めていただきたいなと思います。


吉田:石破さんは辞任会見で、党内の決定的な分断を避けるために辞めるんだとおっしゃっていましたが、これについては、どうでしょうか?


神庭さん:自民党が分断して何か問題があるのか?冷静に考えると、そういう観点があって自民党は右から左まで党内にいろんな人がいて、擬似政権交代を繰り返すことで長く政権に長くとどまり続けてきました。ただ、その擬似政権交代モデルもいよいよ制度疲労を起こしてきているかなと思っています。7月の参院選の結果は「二大政党の時代」から「多党制の時代」へシフトを感じさせるものでした。自民党のなかに考え方の違う人がたくさんいて、互いに足を引っ張り合っているくらいなら、政治信条でキッパリ分かれてくれた方が、有権者から見ると分かりやすいですよね。高齢者に優しい「シルバー自民党」と現役世代を応援する「現役自民党」という軸でもいいし、「積極財政自民党」と「緊縮財政自民党」でもいいです。「グローバリスト自民党」と「草の根保守自民党」という切り口もあるかもしれません。いっそのこと、どんどん分断して、同じ考えの野党と組んで政界再編を巻き起こしてくれた方が政治が面白くなるんじゃないか、という気もします。


そして、今日の #ユジコメ はこちら。





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