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今、知っておくべき注目のトレンドを、ネットメディアを発信する内側の人物、現代の情報のプロフェッショナルたちが日替わりで解説します。

25.06.30

いよいよ参院選、SNS選挙の今と注意点
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ネットニュースの内側にいるプロフェッショナルが、注目のニュースを読み解きます。
今日は、ダイヤモンド・ライフ編集長の神庭亮介さんにお話を伺いました。
神庭さんが注目した話題はこちらです。


「いよいよ参院選、SNS選挙の今と注意点」

吉田:去年の都知事選や衆院選ではSNSや動画をフル活用したSNS選挙が注目を集めました。7月3日に公示、20日に投開票を迎える参院選でも、各党がネット戦略に力を注いでいます。そこで、SNS選挙の今について神庭さんに解説してもらいます。まずは、SNS選挙がどれくらい広がっているのか、教えてください。


神庭さん:NHKとJX通信社が先日の都議選の際に行ったアンケートに調査によると、政治や社会の出来事を知るために「Xを参考にしている」と答えた人は20代で45%、30代で39%です。いずれも新聞を上回りました。「YouTubeを参考にしている」という人も20代で36%、30代で34%もいます。特に若年層にSNSや動画が広く浸透しています。よく「マスメディアとネット」みたいな形で対比されますが、ネットも十分マスメディアになっています。政治系の切り抜き動画もここ数年で急増しています。NHKの調査によれば、332のチャンネルで切り抜き動画・関連動画も合わせた総再生数が35億回を超えています。なかには収益目当てで過激な編集やミスリードな発信をしている投稿者もいて、年収3,000万円を稼ぐ切り抜き職人もいるそうです。


ユージ:各党、どんな風にSNSを活用しているのでしょうか?


神庭さん:自民党は最近、TikTokアカウントを開設しました。ただ、党内には中国当局に情報が抜けるんじゃないかと懸念する声もあるそうです。石破氏のインタビューや立候補予定者のマジメな動画をあげていますが、正直あまり面白くありません。石破氏は残念ながらXの投稿もイマイチ。せっかくサミットに行ったのに写真の画質がガビガビだったり、文章が短すぎて不親切だったりします。一方、岸田元総理のYouTubeチャンネルが登録者数18.7万人と伸びていて、銀の盾の開封動画など本職のYouTuberみたいなことまでやっています。Xはフォロワー数247万人の河野太郎氏や、赤沢経済再生担当大臣が上手に使っている印象があります。小泉農水大臣はネットでも発信力抜群ですが、Yahoo!ショッピングがお米の値引きクーポンを配布することをXに投稿して利益誘導だと批判を浴びるなど、危うさも感じます。いずれにしても、党内インフルエンサーや手練れが大勢いるのだから、石破氏も知恵を借りたらいいのではないかなと思います。


吉田:他の政党はいかがでしょうか?


神庭さん:実は公明党が意外に攻めています。サブチャンネルがかなり面白いです。チャンネル登録者数は12万人くらいですが、堀江貴文さんを呼んだり、ひろゆきさんと対談したりしてガンガン動画が回っています。堀江さんもひろゆきさんもバンバン公明党にダメ出しして、それをそのまま流しています。とにかく自由。前衆院議員の伊佐進一氏や、政調会長で元ゴールドマン・サックスの岡本三成氏などキャラの立った人が多いです。そういえば、公明党の支持母体の創価学会の方でも、最近ナイツ塙さんの密着動画を公開してバズっていました。この辺りも注目ですね。


ユージ:野党の方はどうですか?


神庭さん:立憲民主は、米山隆一衆院議員が「論破王」や「炎上王」と言われていて、存在感を発揮しています。先ほど紹介した公明党のサブチャンにも乗り込んで他流試合をしていました。あとは鎌田さゆり衆院議員がハイテンションで踊りながら立候補予定者の名前を連呼する謎動画があって、めちゃくちゃ拡散されています。「ネットどぶ板」で支持を広げた国民民主は玉木代表の「たまきチャンネル」が登録者57万人で党公式の25万人より多いです。そして、二枚看板の榛葉幹事長の応援演説や記者会見の切り抜き動画もよく回っています。最近公開された国民民主のウェブCMは、榛葉氏がプロの声優並みに上手いのに玉木氏が学芸会みたいな棒読みでじわじわきます。日本維新の会の吉村氏は代表自らショートドラマに出演。給料から社会保険料をごっそり引かれるサラリーマンの課長役を演じて、「社会保険料、高すぎやろ〜」と訴えました。動画はXで280万回以上表示され、「吉村新喜劇」と言われています。共産党もSNS戦略室を設置して、「YouTube活用は新たなビラまき」「SNSに強い党になろう」と訴えています。


ユージ:各党、かなりネットを活用している感じですね。


神庭さん:もはや必須の戦略という感じです。れいわ新選組はTikTokフォロワーが18万人、YouTubeも登録者37万人います。山本太郎代表の発信力、パフォーマンス力が大きいかなと思います。先日の都議選で3議席とった参政党も、TikTok4.7万人、YouTube33万人と急速に支持を拡大しています。左のれいわ、右の参政党と言われますが自民党のTikTokが800人台、YouTubeが14万人弱と考えると、どれほど大きい数字かわかります。無党派層以前の、そもそも政治に興味がない、難しくてよく分からないという層をどう掘り起こしていくか、惹きつけていくかということに各党が躍起になっているなと思います。私も今回の解説にあたって色んな政党の動画を見まくったせいで、YouTubeのおすすめがえらいことになってしまいました。


ユージ:アルゴリズムがね!


神庭さん:そうそう、アルゴリズムで増幅されるので、過激な言説やフェイクが流れていきますから、その辺りはしっかりと吟味して情報を摂取していただきたいなと思います。


そして、今日の #ユジコメ はこちら。






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