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今、知っておくべき注目のトレンドを、ネットメディアを発信する内側の人物、現代の情報のプロフェッショナルたちが日替わりで解説します。

25.06.26

イラン、イスラエル停戦、中東情勢のこれからと日本への影響
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ネットニュースの内側にいるプロフェッショナルがニュースを読み解きます。
本日は、情報社会学がご専門の学習院大学・非常勤講師、塚越健司さんです。
今朝、取り上げるテーマはこちら!


「イラン、イスラエル停戦、中東情勢のこれからと日本への影響」

吉田:イスラエルとイランの停戦合意をめぐって、アメリカのトランプ大統領が戦闘を終結するとした25日の午後1時以降、大規模な攻撃や被害の情報は伝えられておらず、トランプ大統領も「互いに攻撃し合うことはないだろう」と述べ、停戦が続くことに期待感を表明しました。引き続き、戦闘の停止が守られるかが注目されています。


ユージ:塚越さん、イランとイスラエルは、停戦に関してどう主張していますか?


塚越さん:今回は、両国共にメンツを守った、と言えるかなと思います。まず、イスラエルのネタニヤフ首相は、国民向けのビデオで、歴史的な勝利を収めたと述べる一方で、イランのペゼシュキアン大統領も、歴史的な勝利がもたらされたと述べています。先日、イランによるカタールのアメリカ軍施設に攻撃をしたのですが、イランは事前にアメリカに情報を伝えていたとみられてまして、アメリカ軍の被害は最小限です。アメリカもイランもイスラエルも、勝利宣言をして矛を収める格好になっています。軍事衝突の場合は、自国の国民へのアピールも必要になるので、何にせよ、最悪の自体は避けられたと思います。停戦についてはトランプ氏がSNSで発信してからもゴタゴタが続いて、特にトランプ氏はイスラエルについて相当厳しい言葉で放送禁止用語が出ちゃって怒りを伝えていることがありましたが、今のところ停戦状態です。


吉田:番組では、中東情勢に詳しい、国際政治学者の高橋和夫さんに取材をしました。今回、イランとイスラエルの間では、何が起きていたのでしょうか?


塚越さん:高橋先生は、この分野の専門家ですが、取材内容を私の方でまとめますと、まずイスラエルとイランは対立がずっと続いていて、特に2002年くらいからイランが核開発を大規模にしているということで、イスラエルはこれを問題視していました。イランは平和利用と言っていましたが、疑わしいということです。イスラエルは、ずっとイランの核関連施設を攻撃しようとしていました。トランプ氏はイランと核協議を行っているので「待て」の状態だったのですが、イスラエルは今しかない、というところで攻撃したのが13日の金曜日です。ガザのハマスだったり色々なところが弱まっているのでこういうことをしたようです。これも最近報道されているように、イランの核関連施設は地下深くにつくられているので、アメリカの「バンカーバスター」の強い武器じゃないと叩けないということで、アメリカにお願いしたわけです。イスラエルがアメリカを誘導したとも言えます。トランプ氏は2週間考えると言ったのですが、2日後にはイランに攻撃を実行しました。先程も述べたように、イランがカタールのアメリカ基地に報復したことで、ここで矛を収める形になったということです。個人的には、アメリカとイランである程度事前に決めて、イスラエルを含めて矛を収めさせたということだと思います。トランプ氏としても、世論の批判を浴びてまで攻撃したのだから、「イスラエルよ、ここは引け」という感じだったのではないかなと思います。


ユージ:ひとまず停戦ということで、今後の中東情勢はどうなっていくと考えられるでしょうか?


塚越さん:高橋さんが指摘する課題は、まずは停戦合意がどこまで守られるか?ということです。その次に、イランとアメリカの核協議が進んで、妥協できるかどうか、という点もあります。イランの核関連施設の攻撃ですが、現状はわからない部分もありますが、一部では「全滅」などではなく、せいぜい核開発を数ヶ月遅らせる程度なのでは、という報道もあります。いずれにせよ、どのくらい遅らせられるか、というイランとの合意が必要になっていきます。高橋さんは、ご自身が出演するYouTubeの番組で、アメリカやサウジアラビア、イランなどが共同でコンソーシアム(共同組織)をつくる案もあると仰っています。ウラン濃縮を進めるけど、イランもアメリカも関われるという落とし所をつくりましょうということです。つくる場所も、イランの領内だけどちょっと離れた島などで行うことで、アメリカからしたらイランから離れているでしょ、イランからしたら自国の領内ということでお互いのメンツを保てるということです。トランプ氏はめちゃくちゃなことをする人ですが、攻撃の一連に関してはメンツを保ちつつ、状況を沈静化させている点に関して一定の評価ができるのかなと思います。


ユージ:今後の中東情勢、日本への影響も気になるところですよね?


塚越さん:中東情勢に詳しい高橋さんによりますと、日本としてはアメリカとイランの交渉がうまくいって、今、アメリカはイランに経済制裁をしているので、これを解除すると、日本はイランとビジネスできるのですが、今のところ実現できていないということです。また、日本の石油の9割は中東地域、いわゆるイランの領内にある「ホルムズ海峡」を通って日本にくるので今回は色々な危機が回避されましたが、日本は中東地域への石油依存が強すぎるので、ここはエネルギーを考えないといけないよねと思います。何より、中東に対して日本は良いイメージを持っています。日本は中東で工場を作ったり、手を抜かない、ちゃんと仕事をするイメージがあるので、これをちゃんと守っていくということ。加えて、私が思うのはイランは日本と仲が良いイメージがありますので、欧米と違ってどこかで入っていって仲裁に入るなど、そういうことをすると良いと思います。


そして、今日の #ユジコメ はこちら。





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