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今、知っておくべき注目のトレンドを、ネットメディアを発信する内側の人物、現代の情報のプロフェッショナルたちが日替わりで解説します。

24.12.31

神庭さんが選ぶ2024年、経済3大ニュース
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ネットニュースの内側にいるプロフェッショナルが、注目のニュースを読み解きます。
ダイヤモンド・ライフ副編集長の神庭亮介さんにお話を伺います。
神庭さんに取り上げていただく話題はこちら!


【神庭さんが選ぶ2024年、経済3大ニュース】

ユージ:神庭さんに今年のニュースを振り返っていただきます。


吉田:今朝は、私たちの暮らしに密接にかかわる経済ニュースに注目。神庭さんに経済分野の3大ニュースをピックアップしていただきました。1つ目はなんでしょうか?


神庭さん:「新NISAがスタート」
1月から少額投資非課税制度(NISA)が大幅に改善され、新NISAが始まりました。非課税の期間が無期限になり、年間の投資枠も拡大。かなり使い勝手が良くなりました。NISAの口座数は9月末時点で2508万口座で昨年末から18%増えました。このうち新NISA利用枠での買付額は13兆円にもなるんです。13兆円の新NISAマネーのうち、多くが投資信託に流れました。なかでも世界の株価指数に連動する「全世界株式」(いわゆるオルカン)や米国株の指標S&P500に連動する商品が人気を集めました。オルカンは年初来で30%以上、S&P500は40%以上、上昇したので1月に買っていた人はホクホクかもしれません。日本株も好調で、日経平均株価は2月にバブル期の1989年末につけた最高値を実に34年ぶりに更新しました。その後、7月には4万2224円をつけています。


ユージ:いいですね!でも確か、暴落のニュースもありましたよね?


神庭さん:そうなんです。8月5日に日経平均が暴落し、1987年のブラックマンデー翌日を超え、過去最大となる4451円の下げ幅を記録しました。7月末に日銀の植田総裁が追加利上げを示唆した途端に急落したので「植田ショック」とも言われました。ここで「投資って怖い!」と感じて、せっかく始めた新NISAを解約した人も少なからずいたようです。もちろん、投資は自己責任でやめるのも自由ですが、長期積立投資の場合は、株価が下がった時でもずっと同じ金額を積み立て続けることで、より多くの口数を購入できます。ドルコスト平均法といって、それが上昇局面で効いてくるわけです。長期投資ではできるだけ長くバッターボックスに立ち続けることが重要なので、あわてて狼狽売りしてしまうともったいない面もあるかなと思います。
関連して、1つ気になるニュースも入ってきています。政府は27日に、来年度の税制改正大綱を閣議決定しましたが、そのなかでiDeCoが改悪されると話題になっています。こういう後出しジャンケンがまかり通ると、iDeCoだけじゃなくNISAも非課税って言ってるけど、出口で課税するんじゃないの?と国民の不信感を招いてしまします。非常に良くないなと思いますね。


吉田:1つ目は新NISAでした。神庭さんが選んだ3大経済ニュース、2つ目は何でしょうか?


神庭さん:「米不足と米の値上がり」
8月には店頭からお米が消え、「令和の米騒動」とも言われました。「南海トラフ地震臨時情報」が発表されたことを受け、一部の消費者が買いだめに走ってしまいました。メディアが「米がない」と煽ったこともパニックに拍車をかけました。ほかにも、猛暑や渇水で新潟・秋田などの米どころで1等米が減少したこと、インバウンド客によるコメ消費が増えたこと、外食産業で需要が高まったといった複数の要因が重なりました。9月に入ってひどい米不足は解消されて買えるようにはなりましたが、米の価格は依然、高止まりしています。11月の消費者物価指数で「米類」は前年同月比63.6%も上昇しているんですね。1971年以降、過去最大の上げ幅だということです。


ユージ:これは本当に困りますね。米の高騰は、いつまで続くのでしょうか?


神庭さん:専門家の意見も様々です。「来年の半ばには落ち着くだろう」とみる人もいれば、「来年の7、8月の端境期にまた米不足に陥る」と予測する人もいます。インフレで光熱水費、肥料大、人件費すべて上がっています。米の生産コストが上がっている以上、販売価格の高止まりも当面続くのではないでしょうか。ガスト、バーミヤン、デニーズ、すき家、なか卯、いきなり!ステーキ、はま寿司など、外食産業でもライス、ご飯ものの値上げが広がっていますよね。


吉田:3大経済ニュース、米不足に続いて、3つ目は何でしょうか?


神庭さん:「ホンダと日産が経営統合へ」
つい最近の話ですが、ホンダと日産は23日、経営統合に向けた本格的な協議に入ると発表しました。実現すれば、販売台数は800万台超。トヨタ、フォルクスワーゲンに次ぐ世界第3位のグループが誕生することになります。日産は4~9月の中間決算で営業利益が前年同期の9割減。北米で赤字に転落し、中国事業も苦戦しています。人員を9000人削減する方針です。ホンダの社長は「救済ではない」と言っていますが、ホンダの時価総額は日産の4倍以上ですから、事実上、救済という側面が強いです。経営統合にあたっての課題は、どれだけ効率化して筋肉質な体制をつくれるかというところですが、ただそれには痛みも伴います。日経新聞によれば、ホンダと日産の取引先は国内に約3万2000社あり、およそ3割にあたる約9200社が重複しているそうなんです。今後、下請けの再編が加速していく可能性もあります。
個人的なことですが、私が最初に買った車が中古のパオで、2台目がラシーンだったので、日産車には愛着があるんですよ。レバノンに逃げたカルロス・ゴーンさんは経営統合について「成功するとは思えない」と言っていますが、ぜひ統合を成功させて、シナジーを発揮していってほしいなと思います。


そして、今日の #ユジコメ はこちら。





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