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24.12.24

LINEヤフーが、フルリモート勤務を廃止へ。今後、リモート勤務はどうなるのか?
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ネットニュースの内側にいるプロフェッショナルが、注目のニュースを読み解きます。
今日は、ダイヤモンド・ライフ副編集長の神庭亮介さんにお話を伺いました。
神庭さんが注目した話題はこちらです。


「LINEヤフーが、フルリモート勤務を廃止へ。今後、リモート勤務はどうなるのか?」

吉田:LINEヤフーは、一切出社せずに働くフルリモート勤務を実質的に廃止することを決めました。来年4月以降、カンパニー部門の社員には原則週1回、それ以外の部門の社員には、原則月1回の出社を求めます。神庭さん、世界的にリアル出社回帰の流れが広がっているようですが、LINEヤフーのフルリモート廃止の目的は何でしょうか?


神庭さん:LINEヤフーは「さらに新しいプロダクトを生み出すためには、コミュニケーションの質を強化することが必要」と説明しています。SNSでは社員とみられる人が「11月入社して、これは正直ふざけんなよって気持ち」「入社したその日にフルリモート解除の話を知った」などと嘆きの声が広がっています。


ユージ:これに魅力を感じて入った方もいたのかもしれませんから。


神庭さん:社員以外からも「地方に移住した人はかわいそう。配偶者は転職して、子どもがいたら学校も変わっているだろう。人生ぶち壊し」「住宅をローンかけて地方に家を建ててしまった方々にとってかなりきつい不利益変更」といった同情の声も広がりました。一方で、「週1、月1の出社くらいは許容範囲では」「嫌なら転職したらいい」といった厳しい意見も出ています。


ユージ:リアル出社に戻ろうという動きはどれくらい広がっているんですか?


神庭さん:日経クロステックによると、NECは3月に出社率4割、週2日以上の出社を推奨する方針を示しました。あくまで推奨で強制ではないそうです。アクセンチュアは昨年10月に週3日出社の方針を発表しています。野村総研は昨年5月から、週2日以上の対面コミュニケーションを設けるように制度を改正したということです。


ユージ:海外の場合は、どうですか?


神庭さん:GoogleやMetaは週3出社です。旧Twitterを買収した際、イーロン・マスクは速攻でリモートワークを禁止して、週40時間以上はオフィスにいるように求めました。1日8時間と考えると5日出社です。イーロン・マスクはテスラやスペースXでも同じ方針を取っていて、「出社しなければ辞めたとみなす」とまで言い切っています。日本企業に比べるとかなり強硬ですよね。Amazonはこれまで週3出社を原則としてきたのですが、出社した方が生産性が高まるとして、来年1月から週5出社を義務付けて、リモート勤務を廃止する方針を打ち出しました。ところが、これがいきなりつまずいてしまいます。ブルームバーグ通信によると、Amazonが来月から週5出社を始めた場合、数千人の従業員について十分なオフィスのスペースを確保できない見通しだということです。「帰ってこい」と言って、仕事できないのかーい!ということですよね。アメリカの7つの都市では、出社義務化を数カ月遅らせるはめになったということです。


吉田:神庭さんは、そういったリアル出社を義務化する動き、どうご覧になっていますか?


神庭さん:うがった見方をすると、だぶついた人をリストラしたい。人員整理したいという裏の狙いもあるのではないかと思います。「出社義務化されるなら辞めるわ」という人は相当数いるはずで、会社側はむしろそれを期待している可能性すらあります。Amazonは全従業員が戻れるだけのオフィスのキャパを確保しないまま、見切り発車的に週5出社を決めており、ますますリストラ?そういう疑念を抱いてしまいますよね。GAFAM(Google、Apple、Facebook、Amazon、Microsoft)は超人気企業ですから、多少強気に出ても採用に困らないという事情もあると思います。企業側の真の狙いが何であれ、法律に則っている限りはリアル出社を求めることは自由で、従業員の側も気に入らなければ転職する自由があります。ただ、LINEヤフーに関していうと、過去にYahoo! JAPANの採用チームのSNSアカウントで「この先コロナが終息しても、ずっとリモートワーク」と盛んにアピールしていました。これだと、「騙された!」という不満が出るのもやむなしかなという気はします。そのつもりで入社した人には、より丁寧な説明が必要になるかなと思います。


ユージ:これ、あくまで週1となっていますが、今後リモートワークは無くなっていくのでしょうか?


神庭さん:そうはならないと思います。パーソル総合研究所の調査によると、7月のリモートワーク実施率は22.6%。前年同期に比べてわずかだが増えています。大手企業では38.2%にもなりますから、むしろ定着したと言っていいです。完全出社、フルリモート、ハイブリッド、すべて経験してきた身からすると、「出社なんて一切不要」という意見も「リモートは甘え」という意見もどちらも極端に感じます。リモートは、すでにある仕組みを最高効率で回すのには向いています。ただ、それをやり続けているとシステムが摩耗して縮小再生産に陥りがちです。若い人の教育もリモートだけだとちょっと難しいです。対面以上にコミュ力、言語化力が求められるので、そこがキツイ、ついていけないという人も中にはいると思います。なので、イノベーションが求められる職場だとか、若手の教育、あるいは企業文化を活性化したい局面では、要所要所で対面コミュニケーションや雑談を採り入れていくのがいいかなと思います。リアル対リモートみたいな二項対立は不毛だと思います。一長一短ありますから、「いいとこどり」でうまくハイブリッドを目指すのがいいのではないのかなと思います。


ユージ:僕もそう思います。リモートでいいものもあるなと思います。最後に顔を合わせるのも1つのやり方だなと思います。


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