24.12.02
日本版『信用スコア』提供がスタート

ネットニュースの内側にいるプロフェッショナルが、注目のニュースを読み解きます。
今日は、ダイヤモンド・ライフ副編集長の神庭亮介さんにお話を伺いました。
神庭さんが注目した話題はこちらです。
【日本版『信用スコア』提供がスタート】
吉田:アメリカや中国など、海外ではすでに活用が進んでいる消費者の信用力を指数化した「信用スコア」の提供が11月28日から日本でも始まりました。提供するのは、クレジットカード会社など837社が加盟する信用情報機関のCIC(シー・アイ・シー)ということですが、この「信用スコア」とは、どういうものなのでしょうか。神庭さん、教えて下さい。
神庭さん:その人にお金を貸した時にちゃんと返ってくるのかどうか、踏み倒されたりしないか、過去の支払い状況などを元に数値化したものです。日本ではあまり馴染みがありませんが、アメリカには「FICO(ファイコ)」という信用スコアがあります。日経新聞によると、アメリカだと300〜850点の間で算出されて、融資や携帯電話、賃貸契約などに使われるそうです。スコアによっては契約できなかったり、金利が変わったりします。アメリカの人達はスコアに傷がつかないように普段から気にしながら生活しているそうです。
ユージ:アメリカの人は、結構この数字を知っていて「あなたのスコアは?」と聞くと「私は何点です」と言えるくらい、結構把握している人が多いです。日本版が始まったという、この狙いは何でしょうか?
神庭さん:1つは、お金を貸し付ける側が、貸して大丈夫かどうか適正な与信判断をできるようにすること。CICには、クレジットカード会社、銀行、携帯電話会社、消費者金融、住宅ローン会社など837社が加盟しています。信用スコアがあることで、こうした企業側は、よりスムーズに与信判断を下せるようになるわけです。もう1つは消費者側からの視点です。自分の信用スコアを把握することで、無闇にお金を借りて多重債務や自己破産に陥るような事態を未然に防ぐ。そういう抑止力的な効果も期待されています。
吉田:その日本版信用スコア、「クレジット・ガイダンス」というそうですが、具体的には、どんなものですか?
神庭さん:その人の信用度が200〜800の間の指数で示されます。CICの10月時点のデータによれば、全体の2割超が530〜619の間に分布していて、大体5割少しの人が620~709の間に収まるそうです。710~800のハイスコアの人は、2割もいないくらいです。200〜400台という人も、もちろんいます。これまでにもクレジットヒストリー(クレヒス)というものはありましたが、項目数が多かったり、専門用語もあったりで少し難しかったです。それが数字3ケタでバシッと見える分かりやすさはあると思います。
ユージ:何でそのスコアになったのか説明はありませんか?
神庭さん:そこは気になるところだと思います。数字と合わせて、算出理由も最大4つまで示されます。具体的には「未入金がないため、指数にプラスの影響を与えています」「支払いに遅れがないため、指数にプラスの影響を与えています」などあります。皆さんの中にも「クレジットカードの審査が通らなかった!」「住宅ローン落ちた!どうして?」という経験をした方がいると思います。そういう時に自分の信用スコアを調べてみると、「この時、引き落としできていなかったのが原因か!」と分かるかもしれません。算出理由を見て、みえるものがあるかもしれません。
吉田:カードの支払い状況などをもとに数値をつけられるのは、見られているんだと怖い気もします。
神庭さん:確かに、少し気持ち悪さもあります。一応、補足しておくと、スコアの算出に使われるのは契約内容、支払い状況です。逆に使われないのは、性別・年齢、勤務先・職歴・学歴、年収・預金額、家族構成、こういった属性情報はスコアに一切、関わってきません。嫌だなという人は、第三者へのデータ提供を停止することもできます。そして、いったん停止しても後から解除することもできます。それをカード会社や金融機関がどのように判断するかは分かりませんが、離脱自体はできるということです。
ユージ:なるほど。実際に、自分のスコアを知りたいなという方はどうしたらいいでしょうか?
神庭さん:CICのサイトからネットで開示する場合は500円、郵便の場合は1,500円の手数料で開示報告書を見ることができます。安いし早いのでネットがオススメです。僕も実際にやってみましたが、10分ほどでスコアを見ることができました。
ユージ:そんなもので、すぐに分かるんですね。神庭さんは、何点でしたか?
神庭さん:私の点数は、、、って言うわけないでしょ!(笑)CICも「第三者への安易な提供は、しないでください」と呼びかけています。にもかかわらず、YouTubeやXで自分のスコアを開けっ広げに出している人がいます。
ユージ:いるんですよ。
神庭さん:ちょっとしたマウント合戦みたいになっています。
ユージ:先ほど言ったように、海外では結構気軽に友達同士でマウントするんですよ。「私、何点だからね」みたいに。
神庭さん:早くも日本で始まっています。興味ある方は、「クレジット・ガイダンス」とか「#信用スコアバトル」で検索すると出てきますよ。
ユージ:ちなみに、この信用スコア自体、神庭さんはどう思いますか?
神庭さん:自分の情報をコントロールする権利という意味で、ブラックボックスのままより、自分で開示できるのはいいことだと思います。ただ、プライバシーや情報管理の面から、何の情報をどこまで紐づけるかは慎重であるべきだと思います。中国のいくつかのモデル都市では、交通違反や医療費の支払い遅れなどで信用スコアを減点する社会実験が行われたことがあります。中国ですらも、さすがにやり過ぎとなったのか後日、運用が緩和・撤廃されています。経済弱者を排除するディストピアにならないように、信用スコアに関しては慎重な運用が求められるんじゃないかなと思います。
そして、今日の #ユジコメ はこちら。
#リポビタンDTREND NET #ユジコメ ①
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) December 2, 2024
テーマは「日本版『信用スコア』提供がスタート」
信用スコアはクレジットカード会社や銀行など
837社が加盟する信用情報機関のCICが出している点数のことです。#ワンモ
#ユジコメ ②
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) December 2, 2024
これは過去の支払い状況などをもとに数値化され、
この点数が高いほど信用度が高くなります。
信用スコアがあることで各会社がスムーズに与信判断をできるようになったり、
消費者側も無闇にお金を借りて自己破産に陥ることを防ぐといった効果が期待されています。#ワンモ
#ユジコメ ③
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) December 2, 2024
すでにアメリカでは信用スコアは当たり前のようになっていて、
友達同士で点数を話すことがあるそうです。
しかし、これは個人情報なので無闇に言う必要はないと思います。#ワンモ
#ユジコメ ④
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) December 2, 2024
また、自分の信用スコアを把握することで支払い状況の
見直しにつながると思うのでいい方向に動くのではないでしょうか?#ワンモ