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今、知っておくべき注目のトレンドを、ネットメディアを発信する内側の人物、現代の情報のプロフェッショナルたちが日替わりで解説します。

24.11.13

住所を識別する『不動産ID』の実証事業スタートその狙いは?
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ネットニュースの内側にいるプロフェッショナルがニュースを読み解きます。
本日は、情報社会学がご専門の城西大学助教、塚越健司さんです。
今朝、取り上げるテーマはこちら!


【住所を識別する『不動産ID』の実証事業スタートその狙いは?】

吉田:国土交通省は来月から、土地や建物など不動産に17桁の英数字を付与して住所を識別する「不動産ID」の実証事業を、全国の19自治体で始めます。塚越さん、「不動産ID」、初めて聞いた言葉ですが、こちらが何か、改めて教えてください。


塚越さん:簡単に言いますと、建物や部屋ごとに番号を割り振るIDのことです。その目的は、このIDを使って民間や行政のデータをつなげて、不動産や建設分野のDX(デジタルトランスフォーメーション)を進めようというものです。表記が複雑な日本の住所の簡略化などに繋がります。この不動産IDというのは、国土交通省が2023年に、民間企業や行政など300以上の会社や団体が参加する協議会を立ち上げて、実現に向けて進めています。最初、2000年代からIDに関する提言がされていて、物件の間取りや修繕の履歴を紐付けようとしていましたが、最近は配達や防災のための情報を紐付けることで、より便利にしようとしています。


吉田:この「不動産ID」の活用、どのような狙いがあるのでしょうか?


塚越さん:まず、日本の住所って非常に難しいです。例えば、数字や漢字、かなが混じっていて分かりにくく、ミスが発生しやすいのがずっと課題になっています。例えば「1丁目2番3号」と「1-2-3」の両方ありますよね。あれは、海外の方は分かりませんし、場所によっては上がるとか下るなど漢字も読めないものがいっぱいあります。あれ、難しいですよね。コンピュータに認識できないことがあって間違えることもあります。郵便の住所と登記上の地番で表記が異なることもあり、情報共有が難しいです。実際に物流大手のヤマト運輸によると、住所の確認作業だけで毎月およそ4万8000時間がかかるとのことで確認もかなり時間がかかります。なので、これをすべて数字のみのIDに置き換えると、例えば宅配業者が荷物を受けつけると、届け先の住所とIDを合わせればすぐに性格な住所が出てきて、ミスが減るだろうということもあります。特に、外国人労働者がこれから増えると考えられますので、IDで管理した方がより正確な住所が分かりやすくなりミスが減るということです。さらに、災害対策だと災害があった際に保険金を支給します。保険会社と自治体で表記が異なるケースなどが結構あるので手続きに時間がかかるケースなども多いです。これもIDで一律管理しましょうということで、こうなるといいと思います。もっといえば、今後は地図の座標データ等を紐付ければ、将来的にドローン輸送などもIDでミスなく簡単にできるようになります。DX化はこういうところで非常に便利になるので、この近い将来のために今のうちにつくっちゃおう。統一しようということです。


ユージ:僕もいいなと思います。この「不動産ID」を使った実証事業が、来月、始まるということですが、こちらはどのように行う予定ですか?


塚越さん:まずは12月に、東京の港区や杉並区、あるいは大阪市や札幌市といった20の自治体で、民間企業が参加する実証実験を行う予定です。不動産IDと住所データを企業や団体に提供して、ビジネスに使えるかを試します。例えば、実際に宅配を住所ではなくID番号を使って配れるかや、損害保険会社でも対象住所をID番号で照合できるのか、作業効率が上がるかなどの確認をします。国土交通省は、これがうまくいくなら2027年度にもIDの一般公開を目指したいということです。


ユージ:この「不動産ID」をめぐる動き、塚越さんは、どうご覧になりましたか?


塚越さん:先ほど申し上げた通り、将来的にドローンの配送を考えることやあるいは所有者不明の土地の所有者を探すのにも便利だったりするので、できることが多いのかなと。防犯対策にも使えるのではないかとか色々このIDで考えられることが増えていきます。実際聞く限りには良いことがあるんじゃないかとか聞かれた方も多いと思いますが、実際はすごく大変な作業です。これまでの歴史の中で、住所は歴史が長いです。例外データがすごく多いということ。例えば、名義を分けていない二世帯住宅などでは、データベース上の住所と宅配情報が異なったりしているので、実際地域のいま配達している方の勘や経験で、ここはこの人に渡すんだよねってありますよね。これデータベース化ができるかということ、実際にいまデジタル庁が住所のデータベースを公開しています。例外にすべて対応できているわけではなく、ユーザーからのフィードバックしてくださいということがあったりします。この修正作業を人の手でやると、またミスが出たりする可能性がマイナンバーカードでもそういうことがありました。何とか今のうちにやらないといけないということで、こういうのは本当にやってくれている人達、本当にありがとうございます。こういうところこそ、本当は生成AIでできないかと思うのですが、こういう細かい作業は人間の力、総合力を上げていかないといけないのがなかなか難しいです。これからできるかも注目していかないといけないです。


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