24.09.25
被選挙権の年齢を18歳に引き下げ、与野党の議員が主張

ネットニュースの内側にいるプロフェッショナルがニュースを読み解きます。
本日は、情報社会学がご専門の城西大学助教、塚越健司さんです。
今朝、取り上げるテーマはこちら!
「被選挙権の年齢を18歳に引き下げ、与野党の議員が主張」
吉田:自民党総裁選挙や立憲民主党代表選挙で、選挙への立候補が可能となる「被選挙権」について年齢の引き下げを訴える意見が出ています。自民党の河野太郎デジタル大臣は自民党総裁選への公約に盛り込み、立憲民主党の野田佳彦新代表も、年齢引き下げの必要性を訴えているということです。塚越さん、まずは被選挙権の現行の制度について、改めて教えてください。
塚越さん:まず被選挙権ですが、これは国会議員や都道府県の知事、都道府県議会議員、市区町村長、市区町村の議会議員に就くことのできる権利です。要するに、選挙に立候補する権利です。現行の制度では、衆議院議員は満25歳から、参議院議員が満30歳から、都道府県知事が満30歳からなど、25歳か30歳からになっています。この年齢に関する規定は、戦後すぐに変更があってから、基本的に変わっていません。一方、候補に一票を入れる「選挙権」は、2015年の公職選挙法改正によって満18歳以上から投票できるように変わりました。
吉田:被選挙権の年齢引き下げについて、河野さんと野田さんは、それぞれ、どのような考えを示しているのでしょうか?
塚越さん:自民党の河野さんはTBSの番組で、「若い人も政治に飛び込んで政策をつくるチャンスがあった方がいい」といった発言をしていて、被選挙権の18歳への引き下げに意欲を示しています。実際、政策集にも「国政選挙、地方選挙の被選挙権を18歳に引き下げる」と明記しています。また立憲民主党の野田新代表も記者会見で、「さらなる政治改革を進めるために、改革が大事だ」と述べています。衆議院は満18歳以上、参議院は満23歳以上と、こちらも被選挙権を7歳引き下げると政策綱領に記載しています。その他、公明党や維新、日本共産党なども引き下げを主張しているということです。
ユージ:実際に海外に目を向けてみると、被選挙権の年齢を満18歳以上にしている国が多いですね。
塚越さん:そうですね。18歳で立候補はさすがに早いと思う方もいると思いますが、海外をみていると選挙権と被選挙権を満18歳以上にしている国は多いです。一般社団法人「NO YOUTH NO JAPAN」と日本総合研究所が共同で行った去年の調査によると、OECD加盟38か国のうち、選挙権と被選挙権を満18歳以上で統一している国はおよそ6割です。(私は多いなという印象です)調査報告によれば、この20年でフランスやイギリス、韓国など6カ国で引き下げが実施されたとのことです。韓国は、2021年に議員や首長の被選挙権を満25歳以上から満18歳以上に引き下げました。これは、当時の野党代表が提唱して与党も賛同しました。実際にその後の2022年6月の統一地方選挙では10代の候補者が政党候補となりました。
ユージ:被選挙権の年齢を18歳に引き下げることについて、塚越さんは、どうお考えですか?
塚越さん:そうですね。一言でいって、下げたからすぐに問題が解決するわけでもありませんが、やってみる価値はあると思います。今の日本社会の課題というのは、若者が高齢層に比べて、有権者数というのは人数がそもそも少ないということと、若者の投票率が低いということで2019年の選挙だと20代の得票率が約3割で、60代の投票率は6割と倍に開きがあります。そうすると、相対的に高齢層の声が届きやすくなります。いわゆる「シルバー民主主義」が課題になっています。また議員の数も、20代はもちろん30代もかなり少ないということで、いまの自民党でも、若手は40代ということです。一般社会からみると40代若手という気もします。被選挙権の年齢を引き下げることで、若者の政治参加が促進されるという声があります。少なくともやる気があって色々考えたいと思っている若者が出られたり、興味を持つということでは悪くはないのかなと思います。課題となるのは、「供託金」ということで、今の日本では安くても数十万円、衆議院選挙や参議院選挙になると300万円~600万円を選挙のときに出さないといけません。一定の得票率がないと没収となって高すぎるのではないかという声があります。最近問題になった売名行為をしないように供託金を高くしています。最近の選挙だと、まさに売名目的のために結構YouTube配信して儲ける方もいます。これ以上、供託金を高くしたからといって問題を解決するとなるとは思いません。そうなると供託金の問題は、ソーシャルメディアの規律や法律を変えることでも対応できるのかなと思います。この辺の課題もあるので、供託金も何とかならないのかなと思います。この番組でも常に政治家を批判していますが、立候補することはすごいことです。とくに、皆さん世襲政治家でない限り、立候補するということはすごく応援しますし、尊いことだと思います。
そして、今日の #ユジコメ はこちら。
#リポビタンD TREND NET#ワンモ #ユジコメ①
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) September 25, 2024
『被選挙権の年齢を18 歳に引き下げ、与野党の議員が主張』について
被選挙権は、国会議員や都道府県知事、都道府県議会議員、市区町村長、市区町村の議会議員に就くことのできる権利です。現行の制度では、衆院議員は満25歳から、参院議員が満 30…
#ユジコメ②
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) September 25, 2024
外国では選挙権と被選挙権を18歳にしている国が多く、この20 年でフランスやイギリス、韓国など6カ国で引き下げが実施されています。日本では20…
#ユジコメ③…
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) September 25, 2024