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今、知っておくべき注目のトレンドを、ネットメディアを発信する内側の人物、現代の情報のプロフェッショナルたちが日替わりで解説します。

24.06.06

QRコードやタッチ決済で変わる電車バスの乗り方
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ネットニュースの内側にいるプロフェッショナルがニュースを読み解きます。
本日は、情報社会学がご専門の城西大学助教、塚越健司さんです。
今朝、取り上げるテーマはこちら!


「QRコードやタッチ決済で変わる電車バスの乗り方」

吉田:JR東日本など首都圏の鉄道8社が、環境負荷の軽減などを理由に磁気切符から「QRコード」が印刷された切符へ切り替えると発表しました。この他にも、乗客の利便性向上などを目的にクレジットカードをかざすだけで改札を通過できる「タッチ決済乗車」を導入する鉄道会社も増えています。そこで今朝は、“変化する電車やバスの乗り方”について塚越さんに解説いただきます。


ユージ:首都圏の鉄道8社、なぜQRコードに切り替えるのでしょうか?


塚越さん:8社によりますと、ICカードの普及が進んでいて、現行の切符の利用は減っていることがまず挙げられます。例えば、2007年はICカードの利用率が65%、紙の切符が35%でしたが、現在はICカードの利用が90〜95%程度まで増えていて紙の切符は10%かそれ以下ということです。


ユージ:自分に照らし合わせてみてもスマホでタッチしますね。


塚越さん:そうですよね。駅の改札機や券売機は専門性が高く各会社ごとにシステムが異なっていて、それらの維持コストが重い負担になっています。なので、今回は鉄道8社が「同じシステムを共通で」使用して、8社で共有するQR乗車券管理サーバーで管理されるものに切り替えます。これによって、会社間でまたがって利用できるQR乗車券の発券が可能になります。また、改札機に切符が詰まるといった不具合も解消されて、メンテナンスが楽になります。(QRコードを読み取るだけになる)現行の磁気つきの切符は金属を含んでいるので、リサイクルにも一定の環境負荷がかかるとのことです。これをQR乗車券にすればリサイクルが簡単になるので、環境負荷の軽減にもなるとのことです。もちろん、一度改札を通過したQRコードは利用できなくするといった、コピー対策なども行うとのことで、細かいルールは今後詰められていくものと思われます。置き換えは2年後の2026年度末から順次実施するとのことです。


ユージ:切符は買えるけど、購入した切符がQRコードになるということですね!QRコードを導入予定、またはすでに導入している交通機関もありますよね。


塚越さん:はい。2014年10月に沖縄都市モノレール「ゆいレール」がQRコード式を導入しています。こちらは改札機1台あたりの導入コストが安く、保守管理のしやすさもメリットのようです。また関西でも阪急や阪神、近鉄、Osaka Metroなどの計7社が、QRコードによる乗車券「スルッとQRtto(クルット)」というサービスを6月17日に開始します。関西1円の乗り物がチケットレスで乗車可能になります。購入には、あらかじめ販売サイトに登録して購入。スマホでQRコードを提示すれば利用可能とのことです。他にもヨーロッパでは、ネット予約でeチケットが送られてくるので、あとは表示されるQRコードをスマホやプリントをしてかざすというところも多いです。QRコードを示すのは、日本でも結構見ますよね。私は長距離バスでQRコードを提示した記憶があります。JRリーグや音楽イベントなどでもQRコードを利用した方は多いと思います。


ユージ:飛行機のチケットはQRコードが多いですよね。


塚越さん:外国人観光客にとっては、いちいち切符を買うのは面倒だし分かりづらいです。スマホからなら購入が簡単なので、QRコードへの変更はいいことだと思います。ただし、最初は慣れずに立ち止まったり、無意識に差込口を探すことも沖縄のゆいレールでは、導入時にそういったことがあるとのことです。やっぱり、自動改札機に切り替わる時は同じことがあったはずですし、これも慣れの問題だと思います。


ユージ:あとQRコード以外にも、タッチ決済乗車を導入する交通機関も増えてきていますね。


塚越さん:そうですね。例えば東急電鉄は、タッチ決済対応のクレジットカードやプリペイド、デビットカード、またそれらのカードが設定されたスマホを使用した「後払い乗車サービス」の実証実験を5月15日から開始しています。タッチ決済は交通系ICカードに比べると時間が少しかかってしまいますが、改札通過後に決済する後払い方式なので外国人観光客が、使い慣れたクレジットカードやスマホで使用できてインバウンド対応にもなります。また熊本県では、路線バスや鉄道会社など5つの事業者が交通系カードの決済を年内に廃止して、今年度中にクレジットカードなどのタッチ決済を導入する方針を決めています。なぜかというと、交通系ICカードのシステム維持にお金がかかるからです。逆にタッチ決済を導入する場合、費用は半分程度で済むということです。少子化で利用者が減る中、システムの維持費用も企業としては考えどころですね。ただし、地域限定の交通系ICカード「くまモンのIC CARD」は引き続き使えるとのことです。


ユージ:磁気切符だけでなく、「Suica」など交通系ICカードもQRコードやタッチ決済に切り替わっていくのかもしれないですね。


塚越さん:その流れになってきました。先ほどお話したように、メンテナンスが必要になっていきます。メンテナンスが楽だったり、費用がずいぶんかかります。交通系ICは非常に技術が優れていますので、新しいQRコードもどんどん出てきているので、そういったものに順次切り替えていくのも必要な作業なのかなと思います。


そして、今日の #ユジコメ はこちら。





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