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今、知っておくべき注目のトレンドを、ネットメディアを発信する内側の人物、現代の情報のプロフェッショナルたちが日替わりで解説します。

24.05.30

定額減税や光熱費の値上げ、6月から変わること
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ネットニュースの内側にいるプロフェッショナルがニュースを読み解きます。
本日は、情報社会学がご専門の城西大学助教、塚越健司さんです。
今朝、取り上げるテーマはこちら!


「定額減税や光熱費の値上げ、6月から変わること」

吉田:あさって土曜日から6月に入ります。6月になると、物価高の影響を受ける国民への支援策として「定額減税」が始まります。一方で、光熱費や食品などの値上げ、新たな税の徴収も始まるなど、家計への負担も増えそうです。そこで今朝は、“6月から変わること”について塚越さんに解説いただきます。


ユージ:塚越さん、まず大きいのが“定額減税”ですね。


塚越さん:そうですね。給与などにかかる所得税が3万円、住んでいる自治体に収める住民税が1万円の計4万円分が減税され、その分手取りが増えるというものです。納税者本人のほか、配偶者などの扶養家族も対象なので、夫婦と子ども2人なら4人分、減税額は4万円✕4で16万円になります。ただし、年収2,000万円を超える方や海外に住んでいる扶養家族は対象外になります。所得税と住民税で減税の方法が異なっていて分かりづらく、所得が低い人ほど減税が複数回に分散されることになるので、効果を実感しにくいといった点もあります。それもあってか、定額減税を目玉政策にしていた岸田政権は、給与明細に減税額を記載することを企業に義務付けたことが問題になりましたけど、ただでさえインボイス等で事務が大変になっている中、手間が増えることになっています。今回の定額減税、予算は3兆円を超えるので、効果があったのかどうかといった検証は絶対必要です。


ユージ:続いて気になるのが、光熱費の値上げです。


塚越さん:まず電気代ですが、これは以前も番組で取り上げた「再エネ賦課金」の引き上げで、4月から値上がりしています。さらに、電気やガスは政府がこれまで補助金を出していましたが、これが5月使用分つまり6月の請求から補助がほぼ半分になります。なので来月は平均的な家庭でおよそ357~585円の値上がりになります。さらに6月使用分、つまり7月の請求からは補助が廃止されるので、電気代、ガス代は値上げ。特に電気は、大手電力10社全てで大幅に値上がりとなり、6月の使用分が去年の同じ月と比べて、標準的な家庭だと関西電力や九州電力で4割を超える値上げになります。他の電力会社でも、少なくとも10数%は値上げとなり、これから暑くなってくるので電気代が厳しいです。


ユージ:補助がなくなるだけでなく、値上がりもするんですね。今年の夏も暑くなると予想されていますが、電気代の値上がりは、かなり家計に響きそうですね。


吉田:では、光熱費だけでなく、食品などの値上げはいかがでしょうか?


塚越さん:食品も値上げです。カルビーは「ポテトチップス」「じゃがりこ」「かっぱえびせん」など、合わせて68品を来月以降3〜10%程度引き上げます。明治は「アポロ」といったチョコレートやグミ。ハウス食品も「とんがりコーン」など6品とマスタード等を値上げ。まるか食品は「ペヤング ソースやきそば」をはじめ即席麺13品を5年ぶりに値上げ。また、和食には欠かせない「海苔」が2年連続の不作ということで、主要メーカーが家庭向け商品で1〜2割ほどの値上げするとのこと。


ユージ:他に6月から家計の負担になる変化はありますか?


塚越さん:見えづらいところでいうと、以前番組で取り上げた、森林整備などを目的とする「森林環境税」の徴収がはじまります。住民税の納税者1人につき「年間で」1,000円が上乗せになります。さらに、病院や診療所の「初診再診料」や入院基本料も6月から引き上げになります。初診料の引き上げは20年ぶりとのことです。目的は賃金水準の低い医療従事者の待遇改善と人手不足の緩和が狙いということですが、3割負担の患者だと初診の支払いが最大で219円増えます。再診料も、3割負担の窓口では最大で36円アップ。入院基本料も種類にもよりますが、3割負担の場合、1日あたり最大で312円上がります。さらに年金。4月と5月分が6月14日に振り込まれますが、物価上昇に伴って支給額は2.7%アップ!ですが、これは現実の物価や賃金の上昇よりも低くされているので、実質的には目減りということになります。


ユージ:これだけ様々な値上げの話を聞くと“定額減税”の効果があまり感じられなそうですね。


塚越さん:いま1番の問題は、日本の実質賃金が今年の3月も下がっており、3月時点で24ヶ月連続下がっていることです。


ユージ:もう2年になりますね。


塚越:そうなんです。額としては上がっていますが、物価として考えると実質的に目減りになっています。インフレや物価の資材高騰など様々な要因で上がっている、こうなってくると定額減税するとなんだかんだいろんなものが上がってくるので、これだとなかなか恩恵を感じられません。そこに政策としては色々方法があるのかもしれません。たくさん問題があるのに「成長の果実を国民に還元」と岸田総理は言っていますが、だったら日本をどういう国にするのか課題は山積みなので、そういうビジョンを見せるというところからまず始めていくことが重要です。とにかく、我々は生活が厳しいですよね。


そして、今日の #ユジコメ はこちら。






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