26.07.03
4年後のワールドカップにむけて、これから何が必要なのか?

金曜日の「トレンドネット」は、「スポーツ」をキーワードにお届けします。
きょうのテーマは、
【4年後のワールドカップにむけて、これから何が必要なのか?】
吉田:今回のワールドカップ。サッカー日本代表は決勝トーナメント1回戦でブラジル代表と善戦を繰り広げながらも1対2で敗退となりました。悔しい気持ちは残りますけれども、過去を引きずってばかりではいられません。今日のテーマ、4年後のワールドカップに向けて何が必要なのか、スポーツジャーナリストでサッカー解説者の中西哲生さんに詳しく伺います。まず、このことが大きな悔しさのひとつです。「今回も、決勝トーナメントで勝つ事ができなかったこと」。ということで、中西さん。ズバリ、なぜ決勝トーナメントでは勝てないんでしょうか。
中西:サッカーの日本代表は今まで一度も決勝トーナメントで勝ったことがないんですよ。決勝トーナメントという名のとおり、負けたら終わりの一発勝負。一方で予選のグループリーグに関して言うと、3試合ある中で、基本的に上位2チームに入ること、そして3位チームの中で上位の成績を収めることが重要なんです。極論もし負けたとしても取り返しがつく戦いなんですけど、決勝トーナメントは取り返しがつかない。となると世界の強豪国がグループリーグで本気じゃないわけじゃないですけど、決勝トーナメントに入ると彼らのモードが本気の本気になるんですよ。本気の本気を感じられたのが今回すごく大きな収穫だと思います。本気の本気になった理由は日本が先制点を奪ったから。さすがに向こうもこれはちょっとまずいぞということになりますよね。この本気の本気を引き出したことが、日本代表が一つ違うステージに来れたかなと思います。ただ、そんなところで満足していてもワールドカップ優勝はできませんよね。勝てなかった理由をしっかり分析する必要があるかなと思います。
吉田:これまで、決勝トーナメント1回戦で何度も涙を流してきた日本代表。4年後のワールドカップこそは、なんとしてでも、その先の景色を観たいと、ファンの皆さんの誰もが思っていると思います。チーム力をさらに高めるために、これからどんなことが必要になってくるでしょうか?
中西:これは明確にわかっていることが一つあります。今回、日本の団結力は世界一と言ってもいいくらいじゃないかと。一つの例として挙げると、利己的ではなく、利他的。誰かのために自分を犠牲にして戦っていけるという精神を持っているからだと思うんですよね。これはやはり日本人が持っている大きな価値だと思います。その価値を世界に証明できたし、それに対して自信を持てるようになったんです。ただ一方で、じゃあ利己的じゃだめなのか?ということに関して言うと、ブラジル戦はみんなが利己的になって、勝負を仕掛けることによってそこに相手の選手が集まってきて、他の選手にボールを渡したときにチャンスが生まれた。言わば利他的であるより利己的であった方がチームって強いよねっていう側面もあるんですよ。日本はやはり基本的には誰かのために戦うことがすごく重要だと思いますし、それを活かしながら、個の力もまた伸ばしていくと。そこをちゃんと使い分けられるのが日本人の良さだと思うんですよ。ここは自分のエゴを出すぞっていうところと、ここはチームのために頑張るぞということをちゃんと分けて考えられるようになってきて。みんなが言った「個の力を伸ばす」っていうのはそこなんです。そこを伸ばして、利他的なところも残していこうと分けられれば、僕はこの後もチャンスあると思いますね。使い分けです。
吉田:最後になりますが、ワールドカップ北中米大会は、もうすぐベスト16が出揃います!これから、どんなポイントが見どころになってきますか?
中西:日本が敗れたことで冷静に他の国もやっと見られるようになったんですけど、ブラジルよりもフランスが強すぎますね。アルゼンチンもかなり強い。今日の朝はスペインとオーストリアがあったんですけど、スペインもグループリーグとは全くスイッチが変わって、違うステージに来てるんでこのレベルの国を2つ3つ倒さないと決勝行けないんですよ。ちょっとまだ道は遠いかなと思ったんですけど、自分たちを信じて頑張っていくのが重要かなと思います。