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秋の空を見上げながら聴いていただきたい曲をセレクト。
今日のコードは「秋空プレイリスト~ユーミン編」です。

■今週のChordは“秋空プレイリスト~ユーミン編”

ジャコビニ彗星の日 / 松任谷 由実

お送りしているのは、1979年リリースのアルバム、『悲しいほどお天気』に収録されている曲、「ジャコビニ彗星の日」です。
歌詞に出てくる1972年10月9日は、当時のジャコビニ流星群、現在のりゅう座流星群が大接近する、ということで話題になっていた日です。
でも、日本では見られなくて、翌日の新聞に「期待外れ」といった見出しが並んだんですよね。
私はこの日は美大で友達になったばかりの5、6人で伊豆の方へ見に行ったのかな・・・記憶がちょっとはっきりしないんですけれど。それで見られなかったのは覚えています。
そしてこのアルバムを作るときに、そういえば、一緒に行った友達のなかにお兄さんが天文学をやっている人がいるということを思い出して、東北大学で自分の名前の彗星も持っているという(話を)聞いたことがあったので、連絡して正しい日時を確認したんですね。
いみじくも『悲しいほどお天気』というアルバムは美大生のひとりごと、みたいな私小説集がテーマだったので、紐づいてその頃のことを思い出しました。

最近、我が家で電子天体望遠鏡に凝っている人がいて・・・昔のように覗くのではなく、モニターに映るんですよ。天ぷらガードみたいなものを立てておくと、それが勝手に星を探して回転するんです。目指している星のところでピタッと止まって手元のモニターに大きく映るんです。
進化したなら進化したで、その雰囲気はまたロマンチックなものはあります。

ところで、秋の空模様といえば、乾いた移動性高気圧に覆われるので、空気が澄み渡って、空が高く見える・・・というのが一般的です。
晴れていると、「うろこ雲」や「いわし雲」、「ひつじ雲」などなど、空いっぱいに雲が広がる風景は、見飽きません。
同時に、低気圧と高気圧が交互にやってきて、案外、曇りや雨の日も多いです。

そして、秋の空の見どころといえば、平安の世のベストセラー作家は、こう言っていましたね。「秋は、夕暮れ」。・・・清少納言の『枕草子』です。
私が最近見た、印象的な夕暮れの風景は、この「天までとどけ」の曲のミュージックビデオを撮影しに湘南方面に行ったときに、本当に美しい赤い空に富士山の稜線がクッキリ見えて映りました。富士山ってやっぱりすごいなって・・・もうひと目で富士山とわかる独立峰ですもんね。

1年で1番、空の表情が豊かな季節、秋を楽しむ「秋空プレイリスト~ユーミン編」。
続いての曲は、“雲のない10月のブルー”というフレーズが出てくる、「Good-bye Goes by」。

Good-bye Goes by / 松任谷 由実

久しぶりに聴きましたけれど、こうして番組のコードに沿って聴くと秋の感じがすごくしますね。

つづいては、2020年リリースのアルバム『深海の街』からタイトル曲、「深海の街」。

深海の街 / 松任谷 由実

ツアーでずっと歌っていたんですけれど、久しぶりに聴いた、という気がします。
これは、テレビ東京の経済番組「WBS(ワールドビジネスサテライト)」のために書き下ろしたエンディングテーマ曲です。イメージしたのは、詞に出てきますけれど、「渡り鳥の群れが 君の頭上を横切ってゆく」という・・・「渡り鳥」は秋の季語で、日本で越冬するために秋に北から渡って来る鳥を指します。夜の秋の空を鳥が渡っていく映像。お送りしたのは、「深海の街」でした。

そして、最後にお送りする1曲は、11月18日リリースのアルバム、『Wormhole / Yumi AraI』にも収録される、「天までとどけ」という新曲です。

この曲は、毎週木曜、午後10時から放映中のフジテレビ系ドラマ、『小さい頃は、神様がいて』の主題歌として書き下ろしたものです。
脚本は、この春も話題を呼んだ、『最後から二番目の恋』シリーズほか、数々の話題作を手がけてきた岡田惠和さんなんですけれど・・・春頃に打ち合わせをしました。岡田さんともそのときにお目にかかったんですけれど、ドラマの内容を軽く伺って。そのときはまだ、キャスティングは決まっていなかったんです。

結果、仲間由紀恵さん・北村有起哉さんが演じる夫婦がしばらくして離婚を前提に結婚生活を続けていくという約束をする・・・その2人がどうなっていくのかということで、曲を作る段階になっていろいろ想像を巡らせながらこの作品に仕上げました。
私の中で出来上がったときに、これはやったぞ!という感じがあって、「ANNIVERSARY」を超えたぞ、と思えました。ドラマと共にたくさんの人に届いたら本当に嬉しいな。

天までとどけ / 松任谷 由実

付き合いの年数は関係なく、若者にもわかってほしいんですけれど、でもやっぱり人生の秋というのか、貴重な瞬間を切り取ったよう気持ちを封じ込められたらなと思いました。

お送りしたのは、来月リリースされる最新アルバム『Wormhole / Yumi AraI』にも収録される新曲、「天までとどけ」でした。


今日は、「秋空プレイリスト~ユーミン編」というコードで、秋の空を見上げながら聴いていただきたい曲をセレクトしてお届けしました。

今日は、11月18日にリリースされる40枚目のオリジナルアルバム、『Wormhole / Yumi AraI』に収録される曲、「天までとどけ」をお送りしましたが、人気のない海の潮騒や夕暮れの色、潮風の香り・・・いつか行った秋の海の思い出が、よみがえってきませんでしたか・・・?
「天までとどけ」のミュージックビデオは、昨日から私の公式YouTubeチャンネルで公開されています。

今回のアルバムは、今現在と過去、そして未来・・・離れた時空間をつないで、聴いていると、さまざまな時代を生きたすべての自分に、出会えるはずです。

そして、そんな世界観をカタチにするのが、コンサート。
11月17日からスタートするツアー、『FORUM8 presents 松任谷由実 THE WORMHOLE TOUR 2025-26』。
こちらにもぜひ、足を運んでみてください。
きっと、経験したことのない、不思議な体験ができるはずです。
チケットの購入方法など、くわしくは私の公式ホームページでご確認ください。
XInstagramなどでも、随時、最新情報をアップしていきます。
TikTokもスタートしましたので、そちらもあわせて、チェックしてみてくださいね。

<能登半島地震風化防止プロジェクト>
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