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先週に引き続き、今日のコードは「「Wormhole / Yumi AraI」PREMIUM試聴会&トークライブ Special Editon(後編)」です。

■今週のChordは“「Wormhole / Yumi AraI」PREMIUM試聴会&トークライブ Special Editon(後編)”

天までとどけ / 松任谷 由実

お送りしているのは、ドラマ『小さい頃は、神様がいて』の主題歌、「天までとどけ」。
今回の試聴会ではミュージックビデオを大画面でご覧いただいたんですけれど、奇跡としかいいようのない、美しい海の風景を映像に封じ込めることができました。
もちろん、楽曲も、私の新たなスタンダードナンバーとなる自信作です。ぜひチェックしてくださいね。 

そして!今日は、緊急企画!
来週リリースされるアルバムのオールメディア版。これは、アナログレコード、カセット、CDがすべてそろった豪華版なんですけれど・・・これが、私の手元にさきほど届いたので、急遽、番組後半で開封の儀を行いつつ、アナログレコードから、1曲、オンエアいたします!
音が全然違うので、ぜひ、じっくり耳を傾けてください。

さて!あらためて、今日は先週に引き続き、今回も、109シネマズプレミアム新宿を拠点に、名古屋・大阪の109シネマズを結んで開催されたイベント、松任谷由実「Wormhole / Yumi AraI」PREMIUM試聴会&トークライブの模様を、Special Editonにてお届けします。
制作プロデューサーの団野健さんによる司会進行のもと、こうした形での試聴会は、私にとっては16年ぶりのことだったんですけれど、たくさんの方に集まっていただけて、手ごたえを感じた1日でした。

トークショーには、プロデューサーの松任谷正隆、グラミー賞も受賞している世界的エンジニアでプロデューサーでもあるGOH HOTODAさん、そして、音声合成ソフト「Synthesizer V」の開発者で、フォーブス日本版が選んだ「世界を変える30歳未満」としても注目を集めている、Kanru Hua(カンル・フア)さんも一部で登壇してくれました。

今回のアルバムは、AI技術との共存をテーマにそれぞれの才能を集結して、「次の扉を開ける」という覚悟をもって完成させた1枚です。
その制作の過程で感じたこと、そして、伝えたいこと・・・、それぞれの想いを語ったトークライブの模様をお聴きください!


ユーミン:思えば、「THE JOURNEY」のツアー中に、“次、つくらなきゃ”という焦燥感にすごく駆られて、そう思い立ったときにスタートしているんですけれど。

団野:2年くらい前?

ユーミン:そうですね。

団野:そんなアルバム『Wormhole / Yumi AraI』なんですけれど、由実さんがこのアルバムをひと言で形容するとすれば、どんな言葉でしょう?

ユーミン:ず〜っとやってきて、ここに来た、という今の私の最高傑作です。

<拍手>

団野:では、次のゲストをお呼びします。この最高傑作はこのおふたりがいなければ生まれませんでした。松任谷正隆さんとGOH HOTODAさんです。
今回、最初に「Synthesizer V」があったんですけれど、「Wormhole」というテーマに行きつく経緯を改めて伺ってもいいですか?

ユーミン:松任谷さんが「Wormhole」を提案して、最初は私は懐疑的だったんですよ。難しいんじゃないかな、説明しづらいなって・・・説明しづらいから避けてはいけないんだけれど、でも、やりたいことはそういう温度感のものだったので、そうしたらそのうち、「お前の旧姓を知ってるか」って。そりゃ自分のだから知ってますよ。「AraiってAで始まってIで終わるんだぜ」って。そしてその「Yumi AraI」というのを「Wormhole」につけたことで、「Synthesizer V」を表現できたということです。
世界に例がないでしょう、名前を変えて成功したというのは。何か、この方とここまで一緒に音楽をやってきて、今、荒井由実が出現するというのは、何かの思し召しだなとマジで思いました。

団野:「次は絶対、荒井由実名義だ」っておっしゃっていたじゃないですか。だからものすごくビックリしました。

松任谷:そう?だって、書いてみたらピッタリだったからね。あのときの感動はちょっと自分で忘れられない。

ユーミン:興奮してたわね。

松任谷:興奮した。

団野:あれが1年くらい前?

松任谷:ね。だけど、AIを使うことで誤解されないように言うと、AIはまず由実さんが歌ったものをMIDIに変換してそれを直したというか、AIに取り込んだんだから、パフォーマンスのもとは由実さんだから。こうやってキーボードでひいたやつではないので。

団野:確かに。そこはすごく大事なポイントですよね。

松任谷:でも「Synthesizer V」を使うので、GOHさんが何と言うかが一番心配だった、最初。

団野:どうでしたか?

GOH:最初ですか?いや、すごいなと思いましたよ。逆に、これでいいじゃん、みたいな(笑)。もう完成しているんじゃないかと思うくらい、そのくらいの気持ちで初めて聴いたんですよね。でも、だんだん聴き込んでいくうちに、それは空気感がないというか、そういうものを感じたんですよね。
だんだんレコーディングが進んでいくうちに、何度も歌いなおしてボーカルを磨き込んでいく過程のなかにおいて、だんだん最初に聴いたロボティックな声、合成された音というものが人間味を帯びてくるというか、成長してくるわけですよね。
それが松任谷さんの編曲力によってハーモニーが生みだされて、だんだん魅力が出てくるわけですよ、こうやって。その声というのが、僕が中学生だった頃に初めて聴いた由実さんの声とすごくかぶるわけですよ。それを僕はすごく感じました。

松任谷:レプリカントですかね?

GOH:それに近いかもしれないですよね。


DARK MOON / 松任谷 由実

お送りしているのは、11月18日にリリースされる40枚目のオリジナルアルバム、『Wormhole / Yumi AraI』から、「DARK MOON」。

ある意味このアルバム制作は、壮大なプロジェクトでした。
改めて自分の肉体を鍛え直しましたし、プロデューサーの松任谷正隆も、エンジニアのGOHさんも、超速で進化するテクノロジーと向き合い続けて、これまでのアルバム以上の時間をかけて、この、最高傑作を完成させました。何度でも、そう、言いきっちゃいます!
いよいよ来週、みなさんの手元に届くわけですが・・・私たちの挑戦から生まれた1枚を、ぜひ、楽しみにしていてくださいね。 

「トークショーのときにおっしゃっていましたけど、今までのユーミンがあってこその今回のアルバムだな、というふうに感じました。歳を感じさせないような元気なユーミンの姿勢が、私はすごく胸をうたれました」

「やっぱりユーミンが言っていたように、ひとつのSF映画を観たような宇宙的な感じとか、新しいんだけれど懐かしいとか、そういうのを体感できたような気がしています」

「今はまだショックが大きくて・・・いつも心に蓋をしている部分が音を浴びることによってカパッと開いて、内側からどんどん自分の感情とか後悔とか汚いものから温かいものまで溢れてきてしまって。まだちょっと涙も止まらなくて、心の整理ができていないんですけれど、早く手元に手に入れて繰り返し繰り返し聴いて、新しい自分の人生の目標とか向かうべきところとかを見つけられたらいいなと思って聴いていました」

「もう大迫力で。知らない曲がほとんどで参加したので、初めて聴いてライブ感覚・・・本当にライブに来ているような感覚で視聴してすごく感動しています。懐かしいような、新しいような・・・未来を感じる、そんな不思議な感覚。ユーミンワールドという感じがすごくしました」

「すごく贅沢な時間を過ごさせてもらったと思っています。すごく感動しました。先にオンエアされた曲を聴いて、それもすごく感動したんですけれど、思ってもみないストーリー性があるような・・・最後の曲が胸にグッときて、涙が止まらなかったです」

お話しのなかにもあったけれど、姿勢を評価してもらえると本当にうれしい。なにも普通通りに・・・普通通りというのか・・・作ればそれで良かったかもしれないけれど、誰かが開くべき扉で、それは私だ、という志をもってのぞみました。そして1本のSF映画を観たような感じというのが・・・表層的に言ったら絶望的な終わり方をするかもしれないけれど、それが反転して今ここにいる奇跡、ここにいる私という存在というのを強く感じてもらい、強く生きようと思ってもらえると思うんですよね。
早く手元に届いてほしいです。

会場でインタビューにご協力いただいたみなさん、本当にありがとうございました。
そして、あらためてアルバムを聴いた感想を、番組公式サイトのメッセージフォームにもお寄せくださいね。

先週から2週にわたって「Wormhole / Yumi AraI」PREMIUM試聴会&トークライブの模様をお送りしてきましたが、ここからは、番組冒頭で予告したイベント…その名も、『Wormhole / Yumi AraI』、オールメディア版、開封の儀、つつしんで開催いたします。

それでは、見開きというか、3cmくらいの厚さのブックレット状になっているアナログ盤サイズです。
開くとですね、カセットとCDが入っています。長い歴史のメディアが変わっていったという・・・アナログからカセット、CD。MDも入れるという話があったんですけれど、再生装置をほぼみんな持っていないということで、この仕様になりました。

アナログ盤はですね、音質を思いきり楽しんでいただくために、45回転で2枚になっています。その方がたくさん情報が入るので。そしてA面、B面、C面、D面、と3曲ずつ収まっております。

じゃあ、このなかからアナログ盤で聴いていただきます・・・「CINNAMON」。A面の2曲目です。これはね、過去の自分と出会うというコンセプトが一番わかる曲になっています。

CINNAMON / 松任谷 由実

やっぱりね、アナログレコードの音は情報量が違うというと色気がないけれど、何かこう・・・匂いとか風の肌触りとか、そういうものが全部くるようで、この曲を番組でお届けできて幸せです。
このアナログレコードとカセット、CDが入ったオールメディア版は数量限定です!
ぜひ、ご予約、お待ちしています。

そして・・・最後にお知らせ。
「Wormhole / Yumi AraI」PREMIUM試聴会&トークライブ Special Editon。
先月開催されたトークライブの模様をお送りしてきましたが、この日、語られた内容をまとめたレポート記事は、アルバムの特設サイトにある「News」のところで読むことができます。
当日の写真などもアップされているので、ぜひ、チェックしてみてください。

「祝・40th original album「Wormhole / Yumi AraI」完成 PREMIUM試聴会&トークライブ開催! 記事」

今日は、先月開催されたイベント、「Wormhole / Yumi AraI」PREMIUM試聴会&トークライブの模様をお届けしてきましたが、このアルバム試聴会で流れた映像は “Wormhole Visual Version”として、アルバムの特典映像として収録することになりました。初回限定盤の特典となっていますので、ぜひ、ご予約を。

さらに、アルバム発売を記念して、今回この試聴会を開催した東京の会場、109シネマズプレミアム新宿では、『THE JOURNEY 50TH ANNIVERSARY コンサートツアー movie ~5.1ch/4K~』の再上映が決定しました。
今日、11月14日(金)から1週間限定の公開となっていますので、109シネマズプレミアム新宿のサイトで、チェックしてみてくださいね。

そして!いよいよ来週、11月18日がアルバム発売当日・・・ということで、さまざまなメディアに登場しています。
そのほか、11月17日からスタートするツアー、『FORUM8 presents 松任谷由実 THE WORMHOLE TOUR 2025-26』の公演日程など、最新情報は、松任谷由実公式ホームページでご確認ください。
XInstagramなどでも、随時、最新情報をアップしていきます。
TikTokもスタートしましたので、そちらもあわせて、チェックしてみてくださいね。

onair list

天までとどけ

M1

天までとどけ

松任谷 由実

DARK MOON

M2

DARK MOON

松任谷 由実

CINNAMON

M3

CINNAMON

松任谷 由実

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