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クリスマスを過ぎたら、いよいよ年末感も色濃くなって、『Yuming Chord』も、今年最後の放送になりました。最新アルバム『Wormhole/Yumi AraI』の制作と、プロモーション活動、そしてツアーのスタート・・・そんな怒涛の日々をくぐりぬけた2025年です。
充実の1年を振り返る今日のコードは「Year in Review 2025」。

■今週のChordは“Year in Review 2025”

星のクライマー / 松任谷 由実

冒険家・植村直己さんをイメージして作詞した「星のクライマー」の歌碑の除幕式が、今年3月17日、兵庫県日高町の植村直己冒険館で行われました。
何だか、植村さんの記憶を共有できたような・・・。観る人の想像力によるかもしれませんけれど、1つの大河ドラマを観ているような、そこに入り込んで一緒に冒険したり、そうじゃない時間を過ごしたり、そういうことのために記念館というものは大事なんでしょうね。

そんな1曲でスタートした『Yuming Chord』。
クリスマスを過ぎたら、いよいよ年末感も色濃くなって・・・『Yuming Chord』も、今年最後の放送になりました。最新アルバム『Wormhole / Yumi AraI』の制作と、プロモーション活動、そしてツアーのスタート・・・そんな怒涛の日々をくぐりぬけた2025年です。
充実の1年を振り返る今日のコードは、「Year in Review 2025」。

今年はひとことで言えば、間違いなく“40枚目のオリジナルアルバムリリースイヤー”。
前作のオリジナルアルバム『深海の街』が2020年12月1日発売だったんですが、そこからの5年で体験したことももちろんですが、それまでの人生でいろいろ感じたこと、ストックしていたものを、5年の間にまた引き出しが開いたり、こじ開けたりしながら、アルバムを制作しました。先月リリースされた『Wormhole / Yumi AraI』にそんな時間が凝縮されている気がします。

2025年年明けのトピックスと言えば、冬の恒例、『SURF&SNOW in Naeba』があったわけですけれど、実は、苗場でもオフの日にアルバムの楽曲をつくっていて、ある意味、“上げ膳据え膳”なんですよね。
自分の勝手に時間を使える、あいだ2日間なので、はかどったと言えばはかどりましたね。
01(ゼロイチ)にするのはその前の段階なんだけれど、当たりがついているところを膨らませていくことを、雪景色の中で、お休みの日は日々やってました。

そして、苗場のコンサートにいらしてくださった方はピンとくるかもしれませんけれども、今年は「原点回帰」がテーマで、ピアノの弾き語りも多かったりしたんです。
これがまた、今回のアルバム制作と繋がっていましたね。特に荒井由実時代の曲の構造とかを再確認したりして、それが“運指”と言うか、指の運びにまた反映されたりもして。
仕上がりは決して昔のものではないんだけれど、構造として、また蘇ったりしたものも多かったです。

苗場以降は、アルバムのテーマでもあった「AIとの共存」を目指して、自分自身を鍛える日々でした。
本格的なヴォイストレーニングを開始して、そしていつもより歌っていた時間がすごく多かったです。

そしてツアーも始まった今、改めてアルバムについて思うことは、まだ一期ですけれど、全国のステージで新曲を歌って、「うわぁ、すごく聴いてくれてる」ってうれしくなったの。踊ってくれたり、一緒に歌ってくれたり。
今まであんまり、オリジナルアルバムで・・・ベストアルバムの場合でも、“客席と一体化する”という感じではなかったんですけれど、“お客さんは観て楽しむ側”という・・・壁があるわけじゃなくて、立場の違いみたいなものはあったんだけれど、何故かな、すごく熱いステージを繰り広げられているんですよ。

で、“AIを使ってアルバムをつくる”ということで、プロデューサーとも「逆風も吹くぞ」と覚悟していたんですけれど、すごく理解してくれている記事をいくつも見せていただいて、その姿勢に共鳴してくれたのかな、と思います。
キャリアを重ねてもチャレンジする。次の扉を開ける。その末に、お客さんも、きっと新しい自分を見つけられるかもしれない、と共感してくれたんだと思っています。

では、ここで1曲。

天までとどけ / 松任谷 由実

これがさっきもちょっと触れた「弾き語り」をしていて、“昔の感じ”というものがもう1回戻ってきた。指の運びとかがすごく戻って、気がついたら70年代的な曲のつくりになっていました。
それに伴い、詩もスルスルっと出てきた感じです。

お送りしたのはアルバム『Wormhole / Yumi AraI』から、ドラマ『小さいころは神様がいて』の主題歌、「天までとどけ」でした。

今日のコードは、今年1年の総まとめ、「Year in Review 2025」。
今年の後半は、アルバムの発売やプロモーション活動、そしてツアー・・・という流れで、お出かけも増えて、「ファッションはコミュニケーション」を体現する私、色々楽しみました。

そしてツアーも始まったし、そのパッキンのときに、あれやこれや、違う町に行ったときに自分が上がるようにね。また、久しぶりに絵なんか描いちゃったりして。楽しんでます。

気分が上がったお買い物と言えばですね、マルジェラのトレンチコート。
なんてことないんだけど、パッと見たときに、「これは使える。何気なくてかっこいい」と思えたんですね。
実際に、旅先やなんかでもよく持っていきます。ベストバイです。

そして、ホラー漫画家の伊藤潤二先生の描いた「富江」とキティちゃんのコラボアイテム。これは自分でネットで買いました。
それから、ミッキーマウスが3DプリントされたTシャツも愛用中です。

Tシャツと言えば・・・数量限定で作ったアルバムのキャンペーン用Tシャツが好評で、コンサート会場でスタッフが着ていると「これどうしたら手に入るんですか?」ってお客さんに必ず声をかけられるから、しめしめ・・・みたいな。
これはですね、1974年リリースの荒井由実名義でのアルバム『MISSLIM』のジャケットで使った、ピアノの前に座る私のモノクロポートレートをプリントしたものなんです。
着るだけで、今回の『Wormhole / Yumi AraI』のコンセプトを語ってしまう1枚なんですけれど・・・改めて、強い写真だな。モノクロで。
私が20歳そこそこのときに、周りにおしゃれな大人というか、審美眼の高い人たちがいたんだな、という証明の1枚ですね。
だからその姿勢は私も受け継いで、今日までやってこれたと思います。

衣食住の「食」で言うと、基本的に自炊中心ですが、今年は自宅録音の期間がすごく長かったわけで、そのときに、特に歌入れの期間は、ケータリングで自宅のリビングで食事をするんですけれど、そのときによく「クリスプサラダ」を買ったなぁ。「クリスプサラダワークス」。
あとね、「シェイク シャック」のハンバーガーのときもあったし。
それから、隣町の某グリルから、ポークジンジャーとか、カツカレーとか、そういうものをテイクアウトすることもありましたよ。すごい美味しいんだ。だから詳しくは教えたくない。

それでは、ニューアルバムからお送りします。1曲目の『DARK MOON』。

DARK MOON / 松任谷 由実


今日は「Year in Review 2025」というコードで、1年を振り返ってみました。
今年の私の仕事納め、先日発表しましたが、「紅白歌合戦」になります。楽しみにしていてください。

そして、お正月にチェックしてほしいのが、1月2日と3日に開催される、「箱根駅伝」。日本テレビ系列で中継されますが、この枠で、私が出演するテレビコマーシャルがスタートします。
俳優の妻夫木聡さんがインタビュアーをつとめる、「サッポロ生ビール黒ラベル」新CM、「大人エレベーター」シリーズ。ぜひ、チェックしてください。

そして、年末年始のおともは、『Wormhole / Yumi AraI』!
アルバムの感想を、ぜひ、番組公式サイトのメッセージフォームへ送っていただけたらうれしいです。

そのほか、私の最新情報や近況は、松任谷由実公式ホームページXInstagramTikTokなどでお知らせしています。
ぜひ、チェックしてみてくださいね。

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