あなたのキレイと元気を磨く!「植物の力」で美しいライフスタイルを!

5000年以上の歴史を持ち、クレオパトラも愛した植物との暮らし。ボタニカル・フードのとっておきレシピ。植物と向き合い、植物の声を聞くボタニストたち。そして、世界の人気植物園への旅、ボタニカル・ジャーニー!
	植物の世界からあなたに届く「美しい贈り物」です。

2016.07.08

Botanical Books4
ツールは紙とハサミだけ! 自然の美しさに改めて気づかされる「切り紙」の世界

  • BotanicalBooks
色鮮やかな花々、そこにふんわりと羽を休める優雅な蝶たち。昆虫、動物、草木や水のざわめき。自然界には「美しい!」がたくさんあり、人はその感動を「表現したい」「誰かに伝えたい」と思います。

写真家として世界各国を取材していた今森光彦さんが、たどり着いたその手段が「切り紙」でした。


「植物」に関しての名著や新刊書、写真集などを毎回お届けする「ボタニカル・ブックス」。今月は、切り紙作家でもある今森光彦さんの作品集『Aurelian 今森光彦 自然と暮らす切り紙の世界』をご紹介いたします。

『Aurelian 今森光彦 自然と暮らす切り紙の世界』
(著 今森光彦/クレヴィス)


切り紙での表現は小学生時代から
今森さんの切り紙作品は、植物、鳥、昆虫など、すべては自然がモチーフです。その創作活動が始まったのは、小学生時代から。外で遊ぶこともしましたが、家ではしょっちゅう切り紙をしていたという今森さん。キットを使ったクラフト作業ではなく、その頃から既にそれは“表現する作業”。自然の中で様々なものを見て「美しい」と感じたその感動が、心の中で収まりきらず、何かで表現したいと思った時にたまたま家にあったのが、「紙」と「ハサミ」だったといいます。切ったり色をつけたりと、現在とほぼ同じ技法を小学生時代に自然に身につけていました。20代、30代は写真家として表現していましたが、40代に入り少し落ち着いてきた頃、ふと思い出した切り紙。それを再びやってみたところ、写真以上の表現となることに気づいたのだそうです。

切り紙は、自分が何をおもしろいと思っているかが写真以上に表れると今森さんは言います。被写体を見たまま残せる写真にこそ、自分の興味が表れるかのように思いますが、なぜ今森さんはそう感じるのでしょうか。

「現物から紙に移行するプロセスの中で、写真以上にモチーフを観察し、頭の中で整理します。例えば白黒の紙を使うとしたら、どこをどう切ったらあそこを黒くできるか……など。さらに、美しい部分をより美しく、美しくない部分はあまり強調せず……という無意識のデフォルメが入ります。それによって、写真で見ると“気持ち悪い”と言われることが多い毛虫や蛾(が)でも、切り紙にしたらそんなことを言う人は誰もいません。切り紙にはそんな“作品に参加する楽しみ”があります」。確かに今森さんの作品には、昆虫の細い足に生えた細かな毛にまで見入ってしまう不思議な魅力があります。


作品づくりで重要なのは「本物を見て感動する」こと
今森さんが切り紙創作で使う道具は、“ラシャ”という種類の紙と、先が尖ったハサミ1本だけ。道具にはそこまでこだわらず、“本物を見る”というプロセスに重きを置きます。琵琶湖の田園近くで過ごした幼少期や、写真家として世界各国の熱帯雨林やサバンナを訪れ、多くの“本物”を見てきた経験が、今の作品づくりに大いにいかされています。絵画風、下書きをしない即興切り、立体切りなど、切り紙にも様々な表現スタイルがありますが、今森さんはスタイルに強くこだわらずに、やれるものは全部やるというスタンス。ただそこにあるのは「命」だという芯は揺るぎません。

切り紙をやってみたい、もっと上達したいという人に言いたいことも「まず本物をたくさん見てほしい」ということだそうです。それを理解した上で、もうひとつ初心者にオススメするなら、紙を二つに折ってから切り、最後に開いて完成する、シンメトリー(左右対称)作品。花や昆虫など、実は自然界には左右対称のものはたくさんあります。多少切るのが下手でもシンメトリーならきれいに見えるので、初心者の方はそこからチャレンジしてみても良いかもしれません。


自然に触れて得られるのは「感性の栄養」
今森さんがアトリエを置く滋賀県で、子ども向けに開催している「昆虫教室」。今森さんと子どもたちが一緒に里山を巡り昆虫を学ぶ企画です。子どもたちは目の前の昆虫採取に夢中になっていますが、目的としているのは、虫をとることではなく“自然と触れ合う環境を与える”ということ。今森さん流の言葉で言うとそれは“感性の栄養”。食べることばかりが栄養ではなく、感じることそのものが栄養になります。学校教育だけでは足りない、“感じる”ための環境を子どもたちにたくさん与えたいという想いで活動しているのだそうです。

幼少期から現代までずっと変わらないのは、自然が大好きだという気持ち。「見たもの全部を作品化したい」そんな壮大な夢を持つ今森さんの切り紙作品集は、全200ページ、分厚くずっしりと贅沢な1冊です。クーラーのきいた涼しい部屋で過ごす、快適な初夏のおともにいかがでしょうか。


作品集から「どうぶつ」作品を集めた展覧会も開催されています。




今森光彦ペーパーカット展「どうぶつ島たんけん」
ブッシュの中のライオン、アボリジニーの家族と追いかけたカンガルー。熱帯雨林からサバンナまで世界中旅した今森さんの思い出がつまった動物のペーパーカット作品が展示。

会期:2016年7月4日(月)〜 9月2日(金)
開催時間:午前 10 時〜午後 6 時(土・日・祝日は午後 5 時まで)
会場:ノエビア銀座ギャラリー(株式会社ノエビア 銀座本社ビル 1F)
入場無料
主催:株式会社ノエビア


TOKYO FM「クロノス」では、毎週金曜日、8時38分から、毎週週替わりのテーマでボタニカルな暮らしをご紹介するノエビア「BOTANICAL LIFE」をオンエアしています。

また、TOKYO FMで毎週土曜日、9時から放送しているノエビア「Color of Life」。7月9日からは、女優の浜美枝さんをお迎えしてお届けします。どうぞ、お聞き逃しなく。


今森光彦(いまもり・みつひこ)
1954年滋賀県生まれ。写真家。切り紙作家。
大学卒業後、独学で写真技術を学び、1980年よりフリーランスの写真家となる。以後、琵琶湖を望む田園にアトリエを構え、自然と人との関わりを「里山」という概念で追う一方、世界各国を訪ね、熱帯雨林から砂漠まで、生物の生態を取材し続けている。切り絵作品集は『魔法のはさみ』(クレヴィス)、『むしのあいうえお』(童心社)、『どうぶつ島たんけん』(小学館)など多数。

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