今回のBOTANICAL JOURNEYは、東京・日本橋で4月9日(日)まで開催中のイベント『日本橋 桜フェスティバル』をご紹介します。春といえば桜ですが、アート、食、エンターテインメントなどが融合した、新しい桜体験はいかがでしょうか。
©+VELVETA DESIGN OFFICE TOKYO
「日本橋 桜フェスティバル」で、昼も夜も桜を満喫。
オフィスや商業施設が立ち並ぶビル街、東京・日本橋。実は“江戸桜通り”や“浜町緑道”など古くから桜の名所が多数点在し、桜を愛する文化が根付く歴史豊かな街です。そんな日本橋で春の恒例イベントとなっているのが、『日本橋 桜フェスティバル』。地元の桜の名所はもちろん、デジタルアートによる夜桜体験や日本橋ならではの美食の食べ歩き体験、そして、重要文化財である「三井本館」、中央通り沿いの美しい建物全体が桜色のライトに染まる、桜と建築のコラボレーション「桜ライトアップ」など、 ここだけの桜の魅力が昼も夜も楽しめます。
春の風を感じながら足で歩いて楽しめることに加え、時間帯によって表情がガラリと変わる日本橋を体験出来るのも、このイベントの魅力のひとつ。夜はライトアップを、昼間は街のシンボル「日本橋」周辺を散策し、桜や桜をテーマとしたメニューを楽しみましょう。
「NIHONBASHI SAKURA GATE」に込めた想い
今年もこのイベントの目玉となっているのが、「NIHONBASHI SAKURA GATE」です。コレド室町1とコレド室町2の間、仲通りに、全長30mの幻想的な空間が登場。デジタル技術によって通りを春の小川に見立て、足元に、光り輝く水と桜の花びらの映像が流れます。頭上には、約100個の桜提灯と桜色に染まる無数の短冊がたなびき、満開の桜並木を演出しています。この「NIHONBASHI SAKURA GATE」を手がけたのは、ベルベッタ・デザイン代表で空間デザイナーの、長谷川喜美(はせがわ・きみ)さん。「空気をデザインする」をテーマに、女性ならではの感性で空間に関わるクリエイションを、世界各地で手がけてきました。
「日本橋は高層ビルに囲まれて、空が狭く感じてしまう場所。だからこそ、桜の季節だけでもより開放的な空間を演出したい」、そんな発想から、“立体的”で“歩きながら”楽しむことができる、アート体験を実現させました。プロジェクションマッピングでは一箇所に立ち止まって見ることになりますが、通り一帯に装飾を施すことで、空や足もとを見回しながら、歩いて楽しむことができます。春の風に揺れる桜をイメージした桜色の短冊は、ビル風という自然の演出によって、一度として同じシーンはなく、まさに自然の美を体現しています。
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「街の一箇所だけがきれいなのではなく、どこを見渡しても美しい場所にしたい。そんな理想を突き詰めるうちに、この“周遊型の桜体験”に行き着きました。上を見上げ、光と風をあびて、日本橋ならではのお花見を楽しんでいただきたいです」と、長谷川さんはお話してくださいました。
桜を食で楽しむ、豊富な「桜メニュー」
『日本橋桜フェスティバル』のもう一つの魅力が“食”です。日本橋中の109の飲食店が、春や桜をテーマにしたオリジナル桜メニューを、イベント中の期間限定で提供。桜からインスピレーションを受けた “味”を堪能することができます。
例えば、千疋屋総本店の期間限定メニュー「春色庭園 桜あんのモンブラン」。ストロベリーティーには本物の桜の花も浮かべられています。
千疋屋総本店「春色庭園 桜あんのモンブラン」
また、日本橋だし場はなれの限定メニューは、「桜甘味御膳」。桜餅、お団子、桜色の寒天の3種類の甘味を、伊勢のかぶせ茶と一緒に楽しむことができます。
日本橋だし場 はなれ「桜甘味御膳」
ほかにも各お店ごとにパフェやサンデー、さらには桜をテーマにしたランチプレートやディナーコースなどと展開は様々。大人はもちろん、お子さまと一緒でも楽しめるオリジナルの桜メニューが豊富に取り揃えられています。
歩いて、見て、食べて、全身で桜を感じながら、日本橋という街の魅力と桜の魅力を再発見できる「日本橋桜フェスティバル」。東京メトロ銀座線「三越前」駅や「日本橋」駅すぐとアクセスも便利ですので、会社帰りやこの週末など、ぜひ、足を運んでみてはいかがでしょうか。
TOKYO FM
「クロノス」では、毎週金曜日、8時38分から、毎週週替わりのテーマでボタニカルな暮らしをご紹介するノエビア「BOTANICAL LIFE」をオンエアしています。
また、TOKYO FMで毎週土曜日、9時から放送している
ノエビア「Color of Life」。4月1日からは料理家の有元葉子さんを迎えてお届けします。どうぞ、お聞き逃しなく。
「日本橋 桜フェスティバル」
期間:3/16(木)〜4/9(日)
問い合わせ先:日本橋案内所 03-3242-0010 (3/16(木)〜4/9(日) 10:00〜21:00)
WEB:「まち日本橋」特設ページ(
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