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2026.04.11

“スポビファミリー”五十嵐亮太さん登場!WBC振り返りぶっちゃけトーク!

今週の「SPORTS BEAT」は、日本のプロ野球、そしてアメリカのメジャーリーグでも活躍してきた”SPORTS BEATファミリー”の五十嵐亮太さんにお話を伺っていきました。
──史上4人目となる日米通算900試合登板を達成された亮太さんに、今年のWBCについて伺っていきます。
無言になっちゃいますよね。

だって、藤木さんだって、ベネズエラ戦を録画したけど観なかったじゃないですか(笑)。

──(笑)。早速そうやってバラします?

バラしますよ(笑)。でもそれぐらい、日本のファンの方は負けた時悔しかったのかなと思います。
でも振り返ると、やっぱり中南米のチームはすごかったです。

──どんどん各国が力を入れてきているなと。メジャーの球団がピッチャーは出し渋っている中、今回はアメリカも“これは本気じゃないか”というピッチャーの布陣でしたよね。

ピッチャーはサイ・ヤング賞2人が入ったということでも話題になりましたけど、去年のうちからWBCに出る選手を選んだとか、出たいという選手が増えたとか、ジャッジがキャプテンだとか、(動きが)早かったじゃないですか。去年から盛り上がって、実際に始まってみたら盛り上がりもすごかったし、やっぱり強かったですよね。
フロリダのマイアミで準々決勝以降の試合が行われましたが、すごかったらしいですよ。プエルトリコもそうですし、ベネズエラもそうですし。

──日本対ベネズエラ戦も、ベネズエラの応援が熱かった。

実際に試合の内容も良かったので。
今回振り返ると、日本が勝ち上がれない理由は何かとなると、やっぱりブルペン陣の層なんです。今回、ピッチャー陣は揃ってはいるけれども、平良投手、石井選手、松井選手とスタートから中継ぎに怪我人が3人出てしまって、そのメンバーを埋めるのが先発ピッチャーになってしまったので、ブルペンの専門でやっている選手が序盤で欠けてしまったところが結果的に痛かったですし、あとは“ピッチクロック”ですね。

──前回大会では2番として大谷選手の後を務めた近藤健介選手は結局1本もヒットを打てずに終わったんですけれども、(ピッチクロックによって)いつものルーティンができなかった。

独自のルーティンってあるじゃないですか。あれは無意識にやっていることなので、意識的に変えなければいけないとなると、タイミングとか“間”とか、流れが悪くなっちゃうんです。日本の野球は特に“間”を大切にしている選手が多いので、その“間”がずれることによって本来の自分のリズムが崩れてしまうということは、やっぱり観ていて感じましたよね。

──でもこれは、日本のプロ野球も取り入れてかなければいけないことなのでは?

ちょうどこの話が終わった後にNPB(日本野球機構)の方と会う機会があったので、「今回WBCで負けてしまったのは、ピッチクロックに入れなかったことも原因の1 つに入っていると思います」という話をしたんですが、実はNPBはもう動いているんです。
でも、ピッチクロックを導入するとなると選手会などいろんな話し合いをまとめていかなければいけないので、どうしても時間はかかると。選手会は選手会で、“反対している”とまでは聞いていませんが、アメリカではピッチクロックが始まってからピッチャーの怪我が増えているので、保障とか色々細かいところがあるじゃないですか。代表メンバーはピッチクロックに対応しなければならないので慣れる必要がありますが、ほとんどの選手はそうじゃないので、そこのためだけに合わせるのはどうなんだ、という意見もあると思うんです。


──でも、エンターテインメントとして、試合時間を短くした方が帰りの電車も含めて良い効果もありそうですけれども。

アメリカでは、最初にピッチクロックを導入するとなった時に、選手会は反対していたんです。でも、実際に始まってみると、ファンの人はやっぱり(ピッチクロックが)始まった方が良かったと。アメリカは試合時間が(夜の)7時からなので、試合時間が3時間とか4時間かかると(帰りが)10時、11時になってしまう。そうなると色々大変なので、時間が短縮されて、結果ファンもピッチクロックが導入されて良かった、となったんです。

──ただ、ピッチャーだけは負担は増えていた。

増えて、怪我をするリスクも上がってはいるので、その辺をどうするか、というところなんですよね。でもやっぱり、今回のように国際大会で戦ってピッチクロックへの対応ができていないとなると、今後国際大会で勝ち上がっていくためにはレギュラーシーズンから入れていくしかないので、その辺を、選手側とNPB側がどう納得して進めていくか。

──配球のレベル、リード面でいうと、アメリカとか、今データ分析がすごいじゃないですか。そういう部分では日本代表はどうですか?

データ分析に関して言うとそこまで差はないと思いますが、でもアメリカのメジャーリーグとNPBのデータの量を比較するとやっぱりアメリカの方が圧倒的に多いし、使い方もアメリカの方が慣れているはずなんです。
だからそういったところも含めて、日本はNPBから変わっていかなければいけないし、より膨大なデータを細かく出して、それを分析するアナリストなどの数は今後増えてはいくと思いますが、まだちょっと追いついていない。

──球団の資金力も。

そうなんです。だから結局、ホークスみたいに資金力のあるチームはそういったところに力を入れられるけれど、そうじゃないチームはそこまでできないんですよね。

──今回、監督が「スモールベースボールじゃなく長打で打開したい」ということで、わりとパワーヒッター中心の布陣になっていましたけれども、ベネズエラなどを観た時に、“この選手たちにパワーで対抗して勝てるのか”“これから日本の野球はどこを目指せばいいんだろう”と思ってしまいました。

でも、方向はこれで正しいと思います。もうここでやっていくしかない。世界と戦うためには、やっぱり、長打力や、塁率と長打率を足し合わせたOPSの数字は大事になってくると思います。
試合を観ていても、“スモールベースボール”と言ってもやっぱり続かないし、160キロぐらいで投げられるボールをバントで送るなんて、成功率も低い。…と考えたら、打ち勝つしかない。単打で繋いだって、なかなか3人4人と繋がらない。となると、やっぱり一発を打てるバッターをどれぐらい並べられるか。
あと今回、ベネズエラには走る選手がいて、盗塁ができる、長打率もある選手は強みだなと思いました。

──普通、日本だと、足が速い選手はそこに特化した選手を揃えたりしますけれども、長打力もありながら、足も速い。

ベネズエラは結構足を絡めて得点チャンスを広げていたので、その辺がベネズエラの良さでもありましたよね。



──日本の選手で、また世界に見つけられた、見つかっちゃった、という選手はいましたか?

“見つけられた”というのはないんです。“どの選手がいいか“とか、“どの選手がメジャーに来たら結果を残すのか”ということは、今は数字で全部出ちゃうんですよ。

──(スカウトは)目星はもう付けてある?

絶対に付けてあります。昔よりもスカウトって数が減っているんですよ。なぜかというと、数字で全部わかっちゃう。例えばバッターのスイングスピードであったり、どういった角度で飛ばすのかとか、OPSが全部出るじゃないですか。ピッチャーも同じく、どういったボールを投げるのかとか、変化球もどれぐらいの曲がり幅かというところも数字が出ちゃうので、それを参考に、“この選手はメジャーでどれぐらい活躍するのか”というところも目星が付くんです。
なので、日本で投げていてメジャーに通用しそうなピッチャーというのは大体わかっています。

──今回の種市投手は、なかなか素晴らしかったですよね。

評価されていると思います。ただあのスタイルで先発でいけるかといったら、またちょっと疑問にはなりますけれども。
投げているボール自体は通用するボールにはなっていますよね。種市投手も良かったし、隅田投手もWBC球でしっかり良いボールを投げることができていたので、今後も楽しみですよね。

──その侍ジャパンの今後に向けて、次回のWBCの開催の詳細はまだ決まっていませんが、国際大会といえば2028年アメリカのロサンゼルスで開催されるオリンピックで野球の開催が決まっております。

でも、出場できるかどうか、まだわからないですからね。

──アジアの枠を争わないといけない。

そうですね。プレミア12でまず優勝する。優勝すれば出場権を得ることができるんですが、そこでもし勝てないとなると、次の試合でかなり難しい戦いを勝ち上がらないと出場することができないので。
プレミア12って、多分、メジャー組は参加できないんですよね。だから国内組でどう戦うかということになりますが、これまで、主力はそこまで出ているわけじゃなかったんです。

──他の国がどうなるか、ということですよね。

ここはしっかり主力を出して勝ちにいかないといけない大会になるので、それはそれで盛り上がりますよね。

──井端監督が辞任の意向を表明したということなので、これからまた監督が変わるということは…。

そうなんです。監督を誰がやるのか、という。
ちょうどこのラジオの前に元ロッテの監督の井口さんと話をしたんですが、井口さんは監督を辞めて時間が経ってしまうと勝負勘がなくなってしまうので、今監督をやっている方とか、もしくは辞めてすぐの方の方が適しているんじゃないのか、ということを言っていました。

──次にどんな方が監督になられるかでまた大きくチームのカラーも変わるでしょうし。

そうですね。でも、選ばれる選手は多分言うほど変わらないと思うんです。
オリンピックに比較的近いですし、その先のWBCを考えても、大谷選手が多分35歳ぐらいなんですよ。35〜36歳でまた次回のWBCなので、もちろん変わる選手はいるけれど、主力は変わらないと思います。
だから、監督、コーチがどうなるのかというのは楽しみですね。


──楽しみにしたいと思います。
この番組は毎回ゲストの方にCheer up songを伺っています。亮太さんの心の支えになっている曲を教えてください。

これは“心の支え”というより、もうちょっと聴きたかったな、という曲です。
稲葉浩志さんの「タッチ」。
WBCの期間中ずっと聴いていて、耳から離れない。もうちょっと聴きたかったなと思って。

──元々“タッチ世代”ですか?

タッチ世代です。(原作者は)あだち充さんですよね。実はヤクルト時代に、あだちさんにヤクルトスワローズの五十嵐亮太バージョンと古田敦也バージョンのポスターを描いていただいて、球団のポスターとして今も残っているんです。もちろんその前から「タッチ」は観ていました。

──そんな機会はもうないでしょうから、宝物じゃないですか。

そうなんです。宝物ですよ。



今回お話を伺った五十嵐亮太さんのサイン入り色紙を1名のリスナーにプレゼントします。
ご希望の方は、番組公式Xをフォローして指定の投稿をリポストしてください。当選者には番組スタッフからご連絡を差し上げます。

また、4月から新たにポッドキャストのコンテンツとして始まった『SPORTS BEAT supported by TOYOTA Mixed Zone』。
今回も、五十嵐亮太さんをお迎えしてお届けします。
こちらは、radikoなどの各種ポッドキャストサービスでお楽しみいただけます。
聴き方など詳しくはTOKYO FMのトップページをチェックして、そちらも是非、お聴きください!
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4月11日(土)OA分の放送はこちら