TOKYO FM & JFN38 STATIONS EVERY SAT.10:00-10:50

SPORTS BEAT supported by TOYOTA

TOKYO FM & JFN38 STATIONS EVERY SAT.10:00-10:50
TOP > SESSION-1
2026.05.02

サッカーW杯、日本代表の対戦国を深掘り!

今週の「SPORTS BEAT」は、先週に引き続き、元サッカー日本代表 柿谷曜一朗さんにお話を伺っていきました。
柿谷曜一朗さんは、1990年、大阪府出身。
Jリーグのセレッソ大阪下部組織で育ち、16歳でクラブ史上最年少プロ契約を結び「ジーニアス」と称されるプレーヤー。
2014年のブラジルW杯メンバーで、2025年1月に現役を引退。
現在は解説者やアンバサダーとして活動されています。


──さあ、6月から始まるサッカーワールドカップ、日本はグループステージFで、オランダ、チュニジア、スウェーデンと対戦することが決まっています。
大事になってくるのが初戦だと思いますが、その初戦でオランダと当たる。FIFAランキングでいうと7位。オランダのサッカーの特徴はどういうところですか?

ベースは4・3・3が基本的なフォーメーションになるんですけど、特にウイングに強力な選手たちがいるので、縦に速いサッカーもそうですが、外からどんどん中に一気にスピードを上げて入ってくるような展開になるんじゃないかなと思います。
なので、日本としては、サイドの守備はもちろん求められると思いますが、ただ、(オランダは)そこに隙があるんですよね。個に頼りすぎている部分があるので、そこで取りきってしまえば逆に大きな穴があるので、チャンスが生まれる。だから、守ってばかりというよりは、自分たちがそこで奪って突いていけば、上がって来れなくなるじゃないですか。そういう意味で主導権を握れるんじゃないかなと思っています。

──そして2戦目はチュニジア代表と戦いますが、チュニジアはどんな国なんですか?

基本的には、守備をしっかり固めて、いい守備をして、“人数をかける”というよりは少ない人数でゴール前に迫っていくようなチームなので、どちらかというと、前回のコスタリカのようなイメージですね。とにかく日本がボールを持ち続けると思います。
ここで勝ち点3は必ず必要なんじゃないかなと思いますし、初戦のオランダとどういう戦い方をするかということと、あと、チュニジアがスウェーデンとどういう試合をして勝ち点をいくつ獲得するかというところでも変わってくると思います。たとえ日本がオランダに負けたとしても、チュニジアがスウェーデンに負けていれば、戦い方はまた変わってきますし、そこで勝っていたら、より強固な守備を築いてくると思うので、その状況にもよると思います。

──そして、最後の3戦目がスウェーデン代表との戦い。ヨーロッパ予選でスウェーデンは苦しんでいましたけれども、去年の10月に監督が交代になった。ポッター監督は、もともと三笘選手がブライトンに入ったときの監督ですよね。

そうです。ポッター監督は、監督スタートがスウェーデン(のリーグ)の4部とかなんですよ。そのチームを1部まで上げている。スウェーデンでは受け入れられている監督なので、何ならもう2030年まで契約をもらっていますし、やっぱり気持ちに余裕はあったと思うんです。
あと、スウェーデン語を話せるんです。スウェーデンの選手たちも、母国語で伝えてくれる監督と、英語で話して通訳を介して伝える監督とでは、やっぱり信頼度も変わってきますし、伝えたい言葉も変わってくるので、そういった意味では、選手たちはやりやすかったんじゃないかなと思います。

──監督交代はプラスに働くとなると、日本にとってはちょっとやっかいですよね。

実はポッター監督は結構戦術家なので、ブライトンの時のように“後ろからしっかりつなぐ”とか、組織的にチームとしてまとめ上げる力はあるんですね。ただ、今回、ワールドカップに出るための交代で、すごく硬いサッカーをして、プレーオフ2試合を戦ったんですよ。それと、スウェーデン代表は怪我をしていた選手もこれから戻ってくるんです。その中で、もしかすると、予選やプレーオフとは違う戦い方を今から準備してくる可能性もある。

──交代した直後というのは、とりあえずできることだけやるけれども、本番までに、戦略家だけにいろんなことを練ってくるんじゃないかと。

それを実行できる選手は揃っているので。だから、FIFAランクなんか本当に関係ない。なので、スウェーデンと戦うまでに“スウェーデンに勝たないと突破できない”という状況を作らないことが一番かなと。

──とはいえ、今回から制度がちょっと変わったんですよね。

今回のワールドカップから出場枠が48カ国に拡大され、決勝トーナメント進出の枠も、従来の16から32へと大幅に増えます。日本代表が決勝トーナメントに進むには、グループFの全3試合を終えて上位2チームに入れば、無条件で突破が決まります。また、全12グループのうち3位チームの中で勝ち点、得失点差などの成績で上位8位以内に入れば、突破となります。

これは決勝トーナメントがいきなり倍になるという。それまでは決勝トーナメントに行くこと自体に価値があったけれども、今回からは、とりあえず予選をやって、決勝トーナメントから本番だ、みたいなことになってしまわないかなと。

でも、そんな感じはありますよね。“ベスト8の壁を”と言っている中で、まずベスト32からとなると、“それいらんやん”ってなるかもしれないですよね(笑)。

──でもその代わり、決勝トーナメントに進むハードルは下がったわけですよね。

だと思います。なので、どこのチームにも1発勝負にかけられるチャンスは増えたということにはなりますね。

──今までよりも予選の戦い方が楽になるとしたら、選手を交代したり休ませたりという戦術面も変わってきそうですね。

そうですね。やっぱり試合数が増えたので、その分、常にスタメンが一緒ということは無理だと思いますし。それでいうと、オランダ戦に勝つことで、チュニジア戦ではメンバーを変えることもできますし、26人の選手でうまくカバーしながらプレーしていくことは必要になってきますね。

──日本はグループFですけれども、2位以内で突破すると決勝トーナメントの相手がグループCの1位か2位になるということで、ブラジル、モロッコあたりになってしまうかもしれない。そこで、あえて3位で通過というのはリスキーな選択ですか?

いいと思います。それもありですし、選べるならモロッコがいいと思うんですよ。別にモロッコが弱いとかじゃなくて、ブラジルとそこで戦いたくないじゃないですか(笑)。


──前回、(ブラジルに)勝ってしまっているわけじゃないですか。絶対に本気で来るに決まっていますし、そういう舞台なんですよね。ワールドカップで戦う相手はどこも強豪国になってしまう。

もうグループリーグを突破した時点で常にそういう相手しかいないので、多分どこと当たっても一緒なんですよね。

──もう心残りなく思い切り戦ってほしいですね。

本当にそうだと思います。まず、ブラジル、モロッコのこともそうですけど、やっぱりグループリーグを突破ししたら日本代表の士気も上がりますし、とにかく1戦1戦じゃないかなと思いますね。

──ますますワールドカップが楽しみになりますね。

楽しみですね。僕は現役を引退して初めてのワールドカップなので、こんなにも楽しみなんやなと思って(笑)。

──やっぱり違うものなんですか?

そうですね。現役時代はプレーヤーとして日々過ごしているので、そこまでワールドカップに対しての知識もないですし。ただ、サッカー(の現役を)やめて、サッカーのお仕事に関わっていくうえで、ワールドカップのことをどんどん知っていくじゃないですか。めちゃくちゃ楽しみになってきました。ちゃんとサポーターになれているなと(笑)。

──でも、選手の時からそうやっていろいろ知っていたら、もっともっと違う戦い方ができたかもしれない。

そうですね。でも、周りのことが見えなかったわけじゃないですけど、そこまで分析したりはなかったので。

──(引退して)また違う、俯瞰したところから見たら、こんなにも楽しそうなんだという(笑)。一緒に楽しみましょう!
さあ、この番組では、毎回、ゲストの方にCheer up songを伺っています。今週も、柿谷さんの心の支えになっている曲を教えてください。

NOBUの「たのしみなさい」です。

──こちらの曲を選ばれた理由というのは?

これはとにかく歌詞が刺さりすぎて、試合の前によく聴いていた曲ですね。

──歌詞としては、“親からの言葉”ですよね。

はい。何か“自分の人生”じゃないですけど、あまり人に感謝をしてこなかったんです。自分勝手にサッカーをし続けてきた。でも、子どもができて、子どものためとか、何かのためにサッカーをしだしてから、こういう詞や歌が自分に響くということに気付いたんです。
子どもに接することもそうですけど、そういう気持ち、思いを持ちながらプレーしないと、もちろん後輩たちのお手本にもならないといけないじゃないですか。だから、カッコつけるわけじゃないですけど、まず人に感謝を伝えてから自分がしたいことを伝えましょう、という、僕が一番やってこなかったことを…大人にとっては当たり前のことなのかもしれないですけど、でも、その当たり前ができていなかった分、この曲を聴いている時はすごく優しい気持ちになりますし、もちろん、お父さん、お母さんだけじゃなくて、レフェリーの方にもそうですし、19年間プロサッカー選手を続けることができた(恩のある)人たちに対しての感謝みたいなものをしっかり持たないといけないなと感じさせてくれた曲です。


今回お話を伺った柿谷曜一朗さんのサイン入り色紙を1名のリスナーにプレゼントします。
ご希望の方は、番組公式Xをフォローして指定の投稿をリポストしてください。当選者には番組スタッフからご連絡を差し上げます。

また、4月から新たにポッドキャストのコンテンツとして始まった『SPORTS BEAT supported by TOYOTA Mixed Zone』。
こちらは、radikoなどの各種ポッドキャストサービスでお楽しみいただけます。
聴き方など詳しくはTOKYO FMのトップページをチェックして、そちらも是非、お聴きください!
過去1週間分の番組が無料でお楽しみいただけるradikoタイムフリー
番組を聴いて気に入ったら、SNSで友達にシェアしよう!
5月2日(土)OA分の放送はこちら