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2026.07.18

スペシャルオリンピックス日本ドリームサポーター、寺尾悟さん登場!「“応援”がチカラになる」

今週の「SPORTS BEAT」は、トヨタ自動車スケート部の元監督、そしてスペシャルオリンピックス日本のドリームサポーター、寺尾悟さんにお話を伺っていきました。
寺尾悟さんは1975年、愛知県のご出身。
ショートトラックスピードスケート日本代表選手として、全日本選手権で通算12度の総合優勝。
オリンピックには1994年リレハンメルから2006年トリノまで4大会に連続出場。
競技生活からの引退後、指導者としてトヨタ自動車スケート部の監督やアドバイザー、ショートトラック日本代表コーチを務められ、現在は、スペシャルオリンピックス日本のドリームサポーター、さらにラリードライバーやアスリートキャスターなど多方面でご活躍されています。



──寺尾さんといえばショートトラックのレジェンド。お越しいただいてありがとうございます。
今年2月に行われたミラノ・コルティナオリンピックにトヨタのスケート部から吉永一貴選手、平井亜実選手、中島未莉選手、渡邉碧選手、4選手も出場しました。

トヨタ自動車は今スケートがすごく強いですが、我々の時代から一度も途切れることなく選手をオリンピックに送り出すことができていますので、それ自体が嬉しいことですし、今回4選手も出場してくれたということは、これまでの個々の努力を目の当たりにしてきて、この舞台に立つということがアスリートにとって1つの大きな目標になりましたので、そこだけでも感慨深いものがありましたね。

──環境というか、伝統というのはやはり大きいんでしょうか。やっぱり同じチームの選手がオリンピックに出場したとなると、「じゃあ自分も」という気持ちになりやすいですよね。

そこは非常に大きいと思います。我々の時代は、スケートリンクの数は多かったけれども拠点というものがなかったので、たとえば“月曜日はこのスケートリンク、火曜日はこのスケートリンク”と毎日移動しながらトレーニングをしていたんです。でも今は、毎日同じ場所で月曜日から土曜日まで練習できるようになった。それは本当に大きな変化点だと思いますし、やはり先人のみなさんの努力と結果によって今の環境があると思いますので、今の選手たちはそのタスキをしっかりつないで引き継いでくれていると思っています。

──寺尾さんは、ご自身が競技されている時に応援をどのように力に変えていらっしゃったんですか?

これもすごく時代背景があると思うんですけれども、最初のオリンピックの時は、学校で日の丸に寄せ書きを書いてもらって、選手村の部屋の壁に貼って、日々眺めて“嬉しいな”と思いながら過ごしていて、当時は高校生だったんですが、ノルウェーから学校の友達や同級生にはがきを送ったんですよ。インターネットもない時代なので、はがきで。なので、最初に(日本で)応援してもらったあとは、基本的には現地に来てもらわない限り(直接)応援は届かないという環境だったんですよね。
それが時代とともに少し変わっていって、長野オリンピックぐらいからホームページができて、その時に初めてメッセージを送ってもらえるような仕組みにしたんです。そうすると直接繋がることができる。目に見える形に加えて、インターネットによってすごく新鮮なメッセージをいただけるようになったんです。

──それまでは出会えなかった人から応援のポジティブなメッセージをいただけるようになった。

そういうことが嬉しかったです。ですので、やっぱり”応援のチカラ”というのは最後のひと押し、アスリートの背中を押してくれるワードになるのかなと思います。
応援されるのも非常に嬉しかったですし、今は逆に“応援する”という形を自分自身非常に楽しんでいると思います。

──そんな応援の力のお話いただきましたけれども、寺尾さんは現在スペシャルオリンピックスのドリームサポーターとしても活動されているんですよね。

そうですね。本当にいろんなご縁がありまして。これまでは、申し訳ないけれども、あまりスペシャルオリンピックスについて知識がなかったんです。初めて(関わったのが)2024年2月でしたが、長野で冬季大会ナショナルゲームズが行われまして、その時はスペシャルオリンピックスというよりも、いわゆるスケートの運営側の競技委員長として運営を支えてください、という役割で行ったんです。
それで初めて観て、ついでに場内解説もしてくださいと言われまして、“なぜこういう競技なのか”とか“今氷ってどうなっているの?”とか、ポイントみたいなブロックが置いてあるんですけど、“あの意味は何か”とか、いろんなことを解説しながら魅力を伝えるところからスタートしたのが出会いでしたね。

──それまで関わってきた競技とまた違った魅力があったんですか?

我々の競技でいくと、500mが一番短距離なんですよね。このスペシャルオリンピックスの競技は、もちろん500mの競技もあるんですが、一番短いのが10m、15mといった本当に直線の一部だけなんです。これまでの競技生活では全く見たことがなかったんですが、でもそれに果敢に挑戦するアスリートがいて、時間はかかるけれども、ゴールまでたどり着いた時の喜び、ガッツポーズがとても…ちょっと表現が合っているかわからないですけれども、自分がスケートを始めた頃は、立つこともできず本当に2m、3m滑るのが精一杯だったんです。でも、それが伸びていくと達成感があった。(スペシャルオリンピックスでは)おそらくそういった感覚が各アスリートにあって、それぞれアスリートに合った競技レベルで大会を行うというところがとても印象的でした。
なので改めて、スポーツの意義といいますか、いろんな方が共通して夢中になれる、そういったものなんだなと認識しました。
僕も最初はメダルは獲れなかったけれども、やっぱりそれなりの達成は自分なりにあるわけですよね。おそらくいろんなアスリートがそういった大会に挑戦することで成し得るものがたくさんあると思いますので、その“一歩を踏み出す”というところに非常に感銘を受けました。

──寺尾さんはドリームサポーターとして今年の6月5日から7日まで東京の各地で行われた、『スペシャルオリンピックス2026東京』にも参加されています。
つい最近、今回のスペシャルオリンピックスに出場したアスリートの保護者の方から「応援できる喜びがあった」というメッセージをいただいてこの番組でも紹介しましたが、寺尾さんは今回参加してみていかがでしたか?

まず陸上競技場の方に行きまして、開会式に出席させていただいて、ドリームサポーターから一言ということでお話させていただいたんですけれども、みなさんすごく反応が良いというか、大会にかける気持ちに加えて“喜び”というものがすごくあるんだろうなと思いましたし、もちろん競技中は真剣なんですけれども、笑顔が常に溢れている、本当に素晴らしい大会で非常に印象的でしたね。

──その保護者の方が、息子さんがハンディキャップを持っていて普段はなかなか活動する場所がないとおっしゃっていたので、やっぱりそういう大きな大会に参加できるということが大きな喜びなんでしょうね。

普段の生活だと達成感を得ることはもしかしたら難しいかもしれませんが、“スポーツを通じて”というところでは非常に可能性があると思います。
あと印象的だったのが、夏と冬、両方とも競技をされてる方がけっこういらっしゃって、まさに先ほどの冬季の大会でお会いした方と今回陸上競技場でお会いするというケースもありましたし、年間通していろんな競技に携わることによっていろんな輪が広がると思いますので、そういったところがまたスペシャルオリンピックスの魅力の1つかなと思います。

──そして寺尾さんのようなトップアスリートの方とそうやって触れ合えるというところが、技術的なこともありますし、それぞれの保護者の方、アスリートの方のモチベーションにもなりますよね。

そうですね。本当に初めたばかりの方から長くされている方もいらっしゃいますけれども、やはり少しずつ成長するというのは何にも代えがたいものだと思いますし、始めることも大変ではありますが、続けていくこともおそらく簡単なことではないと思いますので、そういった挑戦をこれからも応援していきたいなと思います。

──寺尾さんは何かイベントを考えられていると伺いました。

そうですね。このスペシャルオリンピックスのドリームサポーターになって、もっと何かできることがないかというところで、実は去年7月から、我々のショートラックの競技会にSO(スペシャルオリンピックス)のアスリートのみなさんにもお越しいただいて、同じ大会の中で我々の競技会とSOの大会を並行して行うという試みを初めて行いました。
当然、SOのみなさんにとってはトップアスリートということですごく刺激になりますし、それが自分の競技にもつながるということで、実は今年も8月に第2回目を行う予定となっております。
これが毎年の恒例行事になると、例えばですけれども、競技を始めたアスリートのお子さんが「トヨタの大会に出たいから目指す」という1つの目標になってくれたら非常に嬉しいですし、(出場できる)大会の回数自体も決して多くないと思いますので、そういったキーとなる大会にぜひしていきたいなと思います。

──素晴らしい会場で大きな大会に参加できたら当然喜びも大きいでしょうし、トップアスリートの滑りやスピード。去年観ていた人たちはみんなびっくりしたんじゃないですか?

そうですね。尋常じゃないスピードで走っていきますので、やっぱり選手は鼓舞されますよね。モチベーションも上がって、”次は自分だ”ということでこれまでの練習の成果以上のものが出てくれたらすごく嬉しいなと思います。

──さらにその次の月9月には、6月に引き続き4年に一度の全国大会、『スペシャルオリンピックス2026東京』が9月4日から6日まで開催される予定となっております。
この9月の『スペシャルオリンピックス2026東京』、どんな大会にしたいですか?

6月に行って次は9月ということで少し間が開いていますので、9月に出場されるアスリートのみなさんは少しずつ準備できると思うんですよね。
6月の時も本当にたくさんのみなさまに試合会場にお越しいただいて応援いただいたので、そういったものがレガシーとして引き継がれて、この9月の大会も、応援される中でアスリートが活躍しているところをぜひ観ていただきたい、応援していただきたいと思いますし、この世界観が素晴らしいと思っています。
これはやっぱり現地に行ってみないとわからない部分もありますので、ぜひ会場に足を運んでいただきたいと思いますね。

──どんどんその輪を大きくしていきたいですよね。

4年に一度のチャンスですからね。アスリートは本当に時間をかけて準備してきていますので、応援してほしいと思います。

──この番組では毎回ゲストの方にCheer up songを伺っています。寺尾さんの心の支えになっている曲を教えてください。

ゆずさんの「栄光の架橋」です。

──素晴らしい名曲ですけれども、これはアテネオリンピック、夏のオリンピックのテーマ曲ですよね。

そうなんですよ。2002年の最後にちょっと大きな怪我をして、次のトリノをどうしようかと迷っている時期があったんですけど、ちょうどアテネの時にこの「栄光の架橋」が流れて、まさにこの歌詞の通りなんですけれども、“もう一度頑張ろう”という奮起の曲になりました。
「栄光の架橋」とかゆずさんが本当に好きだということをインターネットも使って発信していたら、面白いですよね、会えたんです。名古屋でちょうど(ゆずの)ツアーがありまして、楽屋に連れて行っていただいて、スケートにスタートのフォームで3人で写真を撮らせていただいて、さらにサインをいただいて…ここで夢が叶った、みたいな。
本当にこの曲には助けられたというか、特に印象的、思い出深い曲ですね。



今回お話を伺った寺尾悟さんのサイン入りポロシャツとスペシャルオリンピックスグッズでもあるエイブルアートのタオルをセットにして1名のリスナーにプレゼントします。
ご希望の方は、番組公式Xをフォローして指定の投稿をリポストしてください。当選者には番組スタッフからご連絡を差し上げます。

また、新たにポッドキャストのコンテンツとして始まった『SPORTS BEAT supported by TOYOTA Mixed Zone』。
こちらは、radikoなどの各種ポッドキャストサービスでお楽しみいただけます。
聴き方など詳しくはTOKYO FMのトップページをチェックして、そちらも是非、お聴きください!
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7月18日(土)OA分の放送はこちら