石川恭子選手は、1996年生まれ、東京都のご出身。
藤村女子高校、園田学園女子大学を経て、2019年にトヨタ自動車へ入社。
内野手としてトヨタレッドテリアーズ、そしてソフトボール女子日本代表で活躍されています。
アジア競技大会では、2018年のジャカルタ・パレンバン大会、2023年に行われた杭州大会で金メダル。2024年のワールドカップでも世界一に輝きました。
今年7月のワールドカップ・グループステージでは大会MVPに選出。
愛知・名古屋アジア競技大会の日本代表にも選出され、史上初の7大会連続金メダルを目指すチームのキャプテンを務めます。
──まずは7月にペルーで行われたワールドカップのグループステージ、大会MVPおめでとうございます!大会MVPと聞いた瞬間、率直にどんな気持ちが湧きましたか?
まず、MVPに選ばれたことはすごく嬉しかったんですけれども、やっぱりチームとして優勝できたことが一番嬉しかったです。
──大会を通じて打席で手応えを感じていらっしゃったのではないでしょうか。
そうですね。やっぱり出塁するということが私の役割でもあったので、そこをしっかり全うできたことは本当に良かったなと思います。
──出塁して、さらには盗塁も決められていて、攻めの姿勢でしたね。
そうですね。攻めるというところでは、キャプテンとしてもそうやって背中で見せることも大事でしたし、私の持ち味でもあったので、本当に結果としてつながって良かったと思っています。
──本当にチームみなさんにその勢いが伝わったと思いますが、石川選手は大会MVPという個人の結果を残し、さらにはチームも全勝でファイナル進出を決めました。改めて、大会をどのように振り返りますか?
やはり試合を通して勝つことが求められていたのでプレッシャーもかなりあったんですけれども、来年4月にオーストラリアで行われるワールドカップに出場する権利を得られたことは本当に良かったですし、試合の中で逆に課題もたくさん見えたので、そこはもっと詰めていきたいと思っています。
──課題と言いますと、どういったところがありましたか?
細かく言うと、各々の課題もあったり、チームの課題でもあるんですが、守備率のところでは見えるミスも見えないミスもたくさん出たと思うので、そこは反省して次に繋げなければいけないですし、攻撃の部分でも、先ほども言ったように見えないミスも結果としてあるので、次のアジア競技大会に向けてもそうですし、オリンピックに向けて詰めていかなければいけないなと思います。
──今課題のお話ありましたが、ご自身の好調がチームに与えたものと、逆にチームの雰囲気が石川選手のプレーに与えたもの、それぞれ良い効果もありましたよね。
そうですね。私はあまり言葉が上手くなく、“言葉で引っ張る”ということはなかなか難しいのですが、その結果として“背中で引っ張る”というところは良かったかなということと、チームとしても“自分たちのプレーをしよう”という雰囲気作りができたからこそ自分自身もしっかり役割をまっとうできたので、チームの雰囲気も良く戦い抜くことができて良かったと思っています。
──石川選手が日本代表のキャプテンに就任しておよそ2年半になります。キャプテンを託された当時、どんなキャプテン像を思い描いていましたか?
私の所属しているトヨタ自動車で、前までキャプテンをされていた鎌田選手が、私の中ではすごく理想的なキャプテンなんです。本当に熱いキャプテンで、言葉でも背中でも想いが伝わるし、周りからも頼られる。そういうキャプテンが私の中では理想で。でもやっぱり、まだまだ理想通りにはいかないなというところはありますね。
──石川選手は、2024年に日本代表のキャプテンに就任した際の記者会見で、初めて一緒にプレーする選手もいる中、「何よりコミュニケーションが大切」とおっしゃっていましたが、その点についてはいかがですか?
ソフトボールだけじゃなくいろんなことで会話をするというところは今も意識しています。代表活動は一緒にいられる期間が少ないので、だからこそ、短い時間で相手の感情や考えていること、思いを知って、どう声をかけるかとか、「じゃあこうしていこう」と一緒に考えるとか、世界一になりたいという気持ちはみんな同じだと思うので、“そのためにどうしていくか”という、1つの道しるべじゃないですけど、そうなっていけたらいいなと思って会話をしています。
──そんな石川選手が所属するレッドテリアーズは、女子ソフトボールのJDリーグで3年連続日本一。今シーズンは前人未到の4連覇を目指していらっしゃいます。勝ち続けるチームに共通する日常の習慣というのは、何かあるんでしょうか。
“常に進化し続ける”というか、“現状に満足せず、どんなことも良くなる方向に進化し続ける”ということをトヨタレッドテリアーズはやっているんじゃないかなと思っています。
もちろん技術以外でも、毎日毎日“自分を超えよう”という選手1人1人の意思もありますので、そこが強い秘訣かなと思います。
──アジア競技大会には同じくトヨタの切石結女選手や下山絵理選手もいらっしゃいますけれども、普段の仲間と日本代表で戦う心強さはありますか?
そうですね。やっぱり考え方や思いは似ている部分があるので、一緒に戦えるというところでもそうですし、私生活の方でも(一緒に)いてくれるのは安心感があります。素直に思ったことも伝えられる2人なので、私の思いや愚痴も聞いてくれるんじゃないかなと思います(笑)。
──そして、トヨタレッドテリアーズのプロフィールで石川選手のキャッチフレーズが「強い子!きょー子!」と記されていますけれども、石川選手ご自身が考える強い選手とはどういった選手ですか?
簡単に言うなら、“心も体も強い人”のことかなと思っています。メンタルもそうですし、怪我をしない体だったり、そういうものも強い人のことだと思います。
──では、「強い子!きょー子!」はどちらも備わっていらっしゃいますか?
はい。私は「強い子!きょー子!」なので、なっていると思います(笑)。
──さあそして、いよいよ愛知、名古屋で開催されるアジア競技大会。女子ソフトボールは9月26日に競技が始まりまして、愛知県安城市で日本は史上初の7大会連続金メダルに挑みます。大会が迫ってまいりました。今一番強く感じていることは何でしょうか?
7連覇というところはプレッシャーでもありますけど、本当に成し遂げたい目標でもありますので、“優勝する”ということだけを見て頑張ります。
──さらに今回は日本開催で、所属チームの本拠地がある愛知県が舞台ということで、やはりここで戦うことに特別な思いというのもありますでしょうか。
日本代表の試合は海外が多かったのでなかなか生で観てもらえる機会は少なかったんですけど、今回は日本で開催されるということで、いろんな人が観に来てくださるかなというところと、私の所属チームもある愛知県での開催という部分では、いつも支えてくださる会社の方々や応援してくださるファンの方々も来やすい場所ではあるので、生で日本代表のプレーを観て楽しんでもらいたいなと思います。
──来てくださったみなさんにどんな応援でチームを後押ししてほしいですか?
声援や応援が本当に私たちの力になりますし、リーグ戦などでもいつも感じているんですけど、声援があるだけで私たちの力の入り方も違いますし、頑張れる源でもありますので、たくさん声を出して応援してほしいなと思います。
──キャプテンとして、金メダル以外に残したいものはありますか?
もちろん優勝、金メダルも大事だと思うんですけれど、やっぱりソフトボールの楽しさだったり、観ている人に元気や勇気をお伝えするということも1つの目的でもありますので、観てくださる方々に「楽しかった、また来たい」と思ってもらえるようにしたいと思っています。
──女子ソフトボール日本代表の初戦は、9月26日土曜日午後3時15分からのフィリピン戦です。会場は安城市総合運動公園ソフトボール場。史上初の7連覇へ、ぜひ声を出して熱い声援を送りましょう!
さあ、この番組ではゲストの方にCheer up songを伺っています。石川選手の心の支えになっている曲を教えてください。
はい。ケツメイシさんの「覚悟はいいか」という曲です。
──こちらの曲を選ばれた理由というのは?
だいぶ前になるんですけど、アナリストの方がチーム動画として動画を制作してくださったことがあって、それで私もこの曲を知りました。この曲は(自分の心に)問いかけるような曲で、“お前の覚悟はできているのか”と、そこで私自身が問われている感じがするんです。私は覚悟を持ってソフトボールをしているので、その“覚悟は、準備はできているのか”という問いに自分がしっかり答えられるように、気持ちからしっかり作り出しているので、この曲は試合前とかに聴くことが多いので、選びました。
今回お話を伺った石川恭子選手の、サイン入りボールを1名のリスナーにプレゼントします。
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また、新たにポッドキャストのコンテンツとして始まった『SPORTS BEAT supported by TOYOTA Mixed Zone 』。
こちらは、radikoなどの各種ポッドキャストサービスでお楽しみいただけます。
聴き方など詳しくはTOKYO FMのトップページ をチェックして、そちらも是非、お聴きください!