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2024.03.30

シングルスでもダブルスでも金メダルを!「試合では常に一番上を目指す」

今週の「SPORTS BEAT」は、車いすテニスでパリ・パラリンピック出場を目指している、三木拓也選手をゲストにお迎えし、お話を伺っていきました。
三木拓也(みき たくや)選手は、1989年、島根県のご出身。
高校時代は硬式テニスで活躍しましたが、高校3年生の時、左すねに骨肉腫が見つかり、左ひざに人工関節を入れました。
リハビリに励む中、2008年の北京パラリンピックで金メダルを獲得した国枝慎吾さんに影響されて車いすテニスを始め、パラリンピックには2012年のロンドン、2016年のリオデジャネイロ、そして東京パラリンピックに出場されています。



──車いすテニスを始めるきっかけとなった国枝慎吾さんが、去年1月、競技生活からの引退をされました。国枝さんとはどのような思い出がありますか?

一番インパクトが強かったのは、2010年の自分が初めて国際大会(神戸オープン)に出させていただいた時に、生でプレーを観る機会があったんです。その時のプレーが本当に衝撃的で、それに憧れてすぐパラリンピックを目指したいと思ったことがすごく印象に残っています。

──国枝さんは、すごく熱く戦う、自分にも熱い言葉を投げかけるイメージですが、実際の国枝さんはどのような方なんですか?

オン・オフは本当にしっかり切り替えられている方だなと思います。勝負事になると、本当にスイッチが入るので。
オン・オフというよりは、勝負事か、そうじゃないか、というところですね。将棋を指させていただくことがあったんですが、ちょっと負けそうになると周りが声をかけられないぐらい集中される、ということが結構あって(笑)。そこからみるみる逆転していく…みたいなところが、見ていて、やっぱり勝負事が好きなんだなと。好きだし、強い。

──三木選手は元々高校生まで硬式テニスをされていましたが、車いすテニスを始めて、それはアドバンテージになりましたか?

そうですね。もちろん、ボールを打つということに関しては、車いすに乗ってボールを打つんですけど、体の使い方や、下半身の…例えば足で地面を蹴る感覚などは、健常者の時にやっていたものがあるので、そういった部分は強みだなと思います。

──逆に、それまでの硬式テニスと車いすテニス、大きく違うところは?

今、“強み”と言いましたが、逆に、サーブを打つ時とかは、ジャンプができないんですよ。なので、打点だったり、回転のかけ方や、ネットの上のどこを通すかというところが全く変わるので、そういったところが難しいです。
あとはやっぱり、動くのも打つのも手でやらなければいけないというところ。突き詰めていくとやはりそこが常に難しいので、永遠の課題になっています。


──国枝慎吾さんがグランドスラムを達成するなど、日本人車いすテニスの世界を拓き、その後三木選手などが続きましたが、ここ数年、三木選手とダブルスを組むことが多い小田凱人選手の台頭が目覚ましいですよね。

(小田選手が)小学生の頃、イベントで国枝さんと一緒に見かけた時に、“この子はちょっとモノが違う”と感じていたので、(いずれトップ選手に)来るなとは思っていましたが、こんなに早いとは思っていなかったですね。

──小田凱人選手のすごいところというのは、どのような部分ですか?

常識にとらわれないというか、今までの車いすテニスとはまた違ったテニス、より健常者のテニスに近いテニスを体現しようとしているところです。
戦術もそうです。車椅子テニスはラリーが長くなるんですよ。かつ、やはり上半身で打つので強くボールを打てる選手が健常の方に比べると少ないんですが、彼の場合は、ボールのフィッティング能力がものすごく高い。サーブも170キロを普通に超えてきたりすることがあるぐらいなので。
(見ている人が)“もう一度見たい”と思うような、スポーツの1つの魅力みたいなものをコート上で表現できる選手ですね。

──いよいよ今年はパラリンピックイヤー。会場はローラン・ギャロス、全仏が行われるところで、去年、元世界ランク1位のウデ選手を破った地。縁起のいい地ですね。

かつ、自分がグランドスラムに初めて出場したのが全仏オープンだったということもあって、個人的に思い入れの強い大会なんです。なので、本当に勝ちたいなという気持ちがどんどん強くなっています。

──全仏といえばコートの表面が土でできたクレーコートの会場ですが、どういう特徴があるんですか?

まず、ボールがものすごく弾みますね。ボールに回転をかけると、土で表面が噛んで、ボールが弾む。なので、弾むんですが、ボールはその分遅くなるので、ラリーが続くというところと、やっぱり遅い、重いコートなので、(車いすを)こぐスピードもちょっと遅くなる。そういったところも難しさはあります。

──ラリーが続くということは、三木選手にとってはプラスになるんですか? マイナスになるんですか?

個人的にはプラスです。どちらかというと、僕の場合は一発がある選手ではなく、回転を掛けたり変化をつけることで自分の有利な展開に持っていくというタイプなので、そういった意味では有利なコートだなと思っています。

──体力面では相当大変になりますね。

でも、ある意味自分の土俵だという気持ちでやっているので、そこはあまり気にならないですね。
体力勝負に持ち込んでやろう、みたいなところはありますね(笑)。

──パリ・パラリンピックに向けての意気込みを聞かせてください。

常に大会出る時は一番上を目指してプレーしているので、シングルスもダブルスも金メダルを目指して1試合1試合を頑張りたいなと思っています。

──この番組ではゲストの方のサイン色紙をプレゼントをしているのですが、三木選手は、なんと今回、すごいプレゼントを持ってきてくださったんですね!?

はい。自分が去年のウィンブルドンの試合中にずっと履いていたシューズを、どなたかにお届けできたらなと。
ウィンブルドン用ということで使用させていただいていたので、正直、家で眠っていたというか…(笑)。なので、どなたかに使っていただくというか、届けられたらいいなと思って、今回お話をいただいた時にパッと思い付いて、持ってくることにしました。
これなんですけれども、綺麗な白色で。サイドにサインを入れさせていただきました。

──大会ごとに靴は変えられるんですか?

ウィンブルドンは既定で白が80%以上などのルールがあるので、白以外は履けないんです。
そのツアーでは黒を履いていたので、ウィンブルドン用に、メーカーさんの方にいただいて。

──ウィンブルドンは服装に厳しいですよね。

厳しいですね。だからこそ特別な雰囲気が出るという良さもあるので。

──この番組では、ゲストの方にCheer Up Songを伺っています。三木選手の心の支えになっている曲を教えてください。
    
BLUE ENCOUNTさんで「コンパス」です。
2018年に1年間、腰の怪我でツアーを離脱した時期があったんですが、その時期に聴く機会があって。歌詞が本当に自分の現状に刺さる部分があって、ふとした時に気づいたら聴いている、というくらい聴くようになっていました。
この「コンパス」は歌詞を見ながら聴くことが多くて。“遠回りを繰り返してた でもそれだけいろんな人に出会えた”とか、自分がランキング0のところからの再スタートだったので、“焦らずこのまま行け”とか、自己最高を更新したいと思って環境を変えて整えていた時期だったので、“最高を越える旅へ”という歌詞だったりとかが…その全部がその時の自分にとってすごく響いたんです。
自分の好きなようには解釈していましたが、本当に助けられました。



今回お話を伺った三木拓也選手の、ウィンブルドンで実際に着用したシューズにサインを入れて、抽選で1名の方にプレゼントします。
ご希望の方は、番組公式X(旧ツイッター)をフォローして指定の投稿をリポストしてください。当選者には番組スタッフからご連絡を差し上げます。

そして今回お送りしたインタビューのディレクターズカット版を、音声コンテンツアプリ『AuDee』で聴くことができます。
放送できなかったトークが盛りだくさん! ぜひお聴きください!
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