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2024.04.06

待ち望んでいた場所へ〜自分を信じて、チャンスをつかむ

今週の「SPORTS BEAT」は、ローイングでパリ・オリンピック出場を目指している、トヨタ自動車の米川志保選手をゲストにお迎えし、お話を伺っていきました。
米川志保(よねかわ しほ)選手は、1996年生まれ、愛知県のご出身。
高校からローイングを始め、早稲田大学に進学後、日本代表として様々な国際大会に出場します。
トヨタ自動車入社後の2020年、全日本選手権の女子シングルスカルで優勝。
2021年のオリンピック世界最終予選では3位になるも、上位2人に与えられる東京オリンピック出場権は獲得出来ませんでした。
去年(2023年)のアジア競技大会では女子シングルスカルで3位、銅メダルを獲得。今年2月に開催された日本代表選考レースでは優勝し、4月のパリ・オリンピック アジア・オセアニア予選への出場権を獲得しています。
ちなみに、ローイングというのは、これまで「ボート競技」として親しまれてきましたが、国際競技団体の名称変更に合わせ、日本でも『ローイング』へと改称されています。



──3年前に東京オリンピック出場を惜しくも逃したということで、その後拠点をイギリスに移されたんですか?

そうですね。拠点を移したというか、何ヶ月間か練習をして…という感じです。
やっぱり、東京オリンピックの出場を逃して、何か自分を変えたいなと。今、同じことを続けていてもあまり変わらないかなと思ったんです。
イギリスはボートの本場で国技でもあるので、やっぱりすごく盛んなんです。しかも強豪国でもあるので、そういった国で、修行というか、そういうところへ行って練習したいなと思って行きました。

──いきなり行って、練習環境はあったんですか?

一応、イギリスで有名なローイングクラブに所属させてもらって、そこで一緒に練習したので、環境はとても良かったです。

──日本との違いは?

やっぱりみんな目標がすごく高くて、それを目指してすごくタフなトレーニングをしているなという印象です。
練習の量も、日本だと1日2回練習ということが多かったんですが、イギリスだと1日3回練習があるんです。私がそれをやったのは初めてで、最初は倒れるぐらいキツかったです(笑)。
それでも慣れてくると1日3回練習でも良い練習が積めるようになってくるんですが、(イギリスの選手は)やっぱりタフだなと思いました。

──では、着実に、自分のパワー、レベルが上がってるなということを実感されたんじゃないですか?

そうですね。そういう環境に自ら飛び込んでいったこともそうですし、1日3回練習という新しい試みを始めてみたこともそうですし、本当に自分自身もタフになって、“練習の持久力”というよりは、そういう“競技をしていく持久力”というものが上がったかなと思います。

──練習以外の環境に対しての慣れはどうでしたか?

言葉もそうですし、家を借りて1人で生活していたので、料理とかも自炊だったので、そういうところも含めて全部が成長したなと思います。

──イギリスで生活する上で苦労したところは何かありますか?

やっぱり言葉ですね。ローイングは、1人乗りもありますが、8人乗りとか複数人で乗るものもあって、話し合いながら、コミュニケーションを取りながらボートを進めるんです。そうすると、(他の選手が)言っていることはわかっても、細かいニュアンスで自分が伝えるということが、やっぱりとても難しくて。「シホ、どう思う?」と意見を求められても、「うーん」みたいな感じになってしまうのが、すごくもどかしかったです。
日が経つごとにちょっとずつ伝えられるようになったんですけれども、そこが難しかったですね。

──イギリスでは、国技でもあるローイングに対する周りの理解は、やはり日本とは違っていましたか?

日本だと、「ローイング」というと、モーターのついているボートを思い浮かべたり、公園の手漕ぎボートとかを想像すると思うんですが、(イギリスでは)ボート競技に使う専用のボートが、そこらじゅうの川に浮いているんです。
日本だとあまり見られない光景だと思うんですけれども、本当にどこの川にもボートがあるという環境なので、周りの人も、「ローイングをやっているんだ」と言うと、「おお! 頑張れよ!」みたいな感じで言ってくれたり(笑)。
日本だと、なかなかそこまでではないので。


──今年はさらにオーストラリアにも行かれたんですか?

1月、2月と行ってきました。
オーストラリアは、特に女子チームは世界でトップレベルのチームなんです。何種目かあるんですが、全種目でオリンピック出場の権利を取っている強豪チームなので、すごくレベルが高いです。

──イギリスのチームとはまた違った面はありましたか?

イギリスは「ナショナルチーム」という感じではなかったんですが、オーストラリアはナショナルチームだったので、本当に全員が全員、強い。
オーストラリアは全員、本当に世界でもトップレベルという感じです。

──その中で、手応えみたいなものはありましたか?

今まではオーストラリアのチームに憧れみたいな気持ちがあって、最初に行った時には、“やっぱりすごいな”という感じだったんですけれども、練習を一緒にしていく中で、“あ、勝てるかもしれない”とか、“あ、追いつける”とか、そういう新しい感覚を手に入れることができて、「もっと上を目指せる!」ということに気づけたのが、とてもいい経験だったと思います。

──パリ・オリンピック出場権獲得を目指して、4月19日から韓国で開催されるパリ・オリンピック アジア・オセアニア大陸予選に出場されますが、会場が湖ということで、川と湖で得意・不得意みたいな違いはありますか?

そんなに大きな違いはないですね。やっぱり速い選手が速いんですけど(笑)、天気とか風というのは、得意不得意があるかなと思います。
昔は、風が吹くと波が出て、“落ちたらどうしよう”みたいな心配があって全然漕げなかったんですけれども、最近はそういうこともなくなってきて、逆に、“あ、漕げるかもしれない”“好きじゃないけれど、漕げるコンディション! 私は漕げる!”と思えるようになってきたので、今は風が吹いても大丈夫です(笑)。

──現在の調子はいかがですか?

正直、2月の選考レースとかはあまり(調子は)良くなかったんですけれども、ちょっとずつ上がってきています。逆に、(選考まで)あと少しで、今、ここから上に行くしかないなという感じなので、楽しみではあります。

──パリへの道というのが見えてきましたか?

もう本当に、東京オリンピックから待ち望んでいた場所なので。今はポジティブしかないですね。
あとは自分でチャンスをつかみたいと思います。

──この番組では、ゲストの方にCheer Up Songを伺っています。米川選手の心の支えになっている曲を教えてください。
    
NiziUの「I AM」です。
本当に大好きなんです。最初はNizi Projectを観ていて、頑張る姿、夢に向かって努力する姿というものを、自分と重ね合わせてしまって。やっていることは全然違うんですが、そういう姿を見て、本当に感動して、それから本当に大好きなんです。
NiziUはどの曲も好きで、本当に応援してくれるような、ポジティブな曲が多いんですけれども、「I AM」は特に“自分を信じて頑張ればいいんだ”みたいな歌詞が本当に好きで、この曲を選びました。

──最後に、パリ・オリンピックにかける意気込みを教えてください。

パリ・オリンピックは、本当に夢に見た舞台であるので。でも、そのチャンスをつかむのは自分なので、あとは自分を信じて、これまでやってきたことに自信を持って、まずはパリ・オリンピックに出場すること、そしてパリ・オリンピックに出場したら、世界のトップレベルの選手たちとメダルを争うレースがしたいなと思っています。


今回お話を伺った米川志保選手のサイン入りタオルを、抽選で1名の方にプレゼントします。
ご希望の方は、番組公式X(旧ツイッター)をフォローして指定の投稿をリポストしてください。当選者には番組スタッフからご連絡を差し上げます。

そして今回お送りしたインタビューのディレクターズカット版を、音声コンテンツアプリ『AuDee』で聴くことができます。
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