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2022.08.13

36歳でキャリアハイ。進化を続ける理由とは?

今週の「SPORTS BEAT」は、千葉ロッテマリーンズの荻野貴司選手をゲストにお迎えしました。
荻野貴司(おぎの たかし)選手は、郡山高校を卒業後、関西学院大学、トヨタ自動車を経て2009年ドラフト1位で千葉ロッテマリーンズに入団。
1年目からレギュラーの座を掴みます。
不動のリードオフマンとしてチームを支え、守っては2019年、2021年にゴールデングラブ賞を受賞。
昨シーズンは36歳で、史上最年長の盗塁王に輝き、最多安打のタイトルも獲得。
生え抜き最年長として、今季もチームを牽引されています。

今回はリモートでお話を伺っていきました。


──荻野選手といえば、昨シーズン、36歳でキャリアハイ。史上最年長の盗塁王、そして最多安打のタイトルも獲得。ご自身では、年齢に対する思いというのはあるんでしょうか?

年齢はあまり気にしていなくて、日々成長できたらいいかなと思っています。“歳を重ねるごとに何か落ちてきた”というのは、まだあまり感じていないですね。

──トレーニングの質や量が変わってきた、みたいなことはない?

ウエイトトレーニングとかはあまりしていないんです。どちらかと言うと、体の柔軟性や可動域を維持、向上させたいと思って、柔軟性を中心にやっています。

──昔からウエイトはあまりやってこなかったんですか?

プロに入る前はかなりやっていたんですけど、プロに入って1年目から故障が続いて、どちらかというとウエイトよりも可動域とかそういうところを意識した方がいいのかなと思って、そちらの方に切り替えていきました。

──それが、今まさに実を結んでいるのかもしれませんよね。そして今シーズン、史上48人目となる通算250盗塁を達成されましたけれども、この数字はどう感じていらっしゃいますか?

入団した当初はここまで走れると思っていなかったです。色々怪我をした中でも250(盗塁)を走れたことはすごく自信にもなりましたし、やっぱりいろんな人が助けてくれているので、感謝したいなと思っています。

──相手投手の癖を盗んだり、そういう研究も色々されているんでしょうか。

そうですね。コーチの方もいるので、色々と、癖とか配球とかを一緒に研究しながらやっています 。

──お話を伺っているのが8月9日ということで、もう1つ記念すべき数字と言えば、1000本安打が今の時点で残り2本(※8月10日ソフトバンク戦にて、史上313人目の通算1000本安打を達成されました!)。いよいよ数日のうちに達成されそうですけれども、この数字はいかがですか?

自分ではあまり意識はしていないんですが、周りの方は期待してくれているので、そういう意味では頑張らないといけないなと思います。

──「やっぱりホームでファンの前で見せたいな」とか、「花束とかを用意してくれている中、今日決めないとまずいかな」とか(笑)、色々、余計なことを考えてしまいそうですが…。

そうですね。家族も「1000本安打を見たい」と言って応援に来てくれるので、早いうちに打ちたいなとは思います。

──そして、今年のロッテと言えば、佐々木朗希投手の完全試合が大きな話題になりました。荻野選手はチームに帯同していない時期だったんですけれども、あの試合はご覧になっていましたか?

ニュースで知りました。びっくりしましたけど、“朗希ならやってくれるのかな”という感じでしたね。

──ノーヒットノーランだったら走者が出てもいいんですけれども、完全試合って、エラーが許されないじゃないですか。もしあの試合で荻野選手が守っていたら、どうでしたか?

いや〜、ちょっとビクビクしながら守っていたと思いますね(笑)。

──そして佐々木朗希投手とバッテリーを組んでいたのが、松川虎生捕手。高卒のルーキーですよね。完全試合のバッテリーの年齢が、合わせて38歳。これはもう2度と更新されない記録なんじゃないかと、僕は勝手に思っているんですが。

多分、更新されないんじゃないですかね。松川も普段から堂々としていて、高卒とは思えない落ち着き、度胸があると思うので、これからのロッテはすごく楽しみだなと感じています。

──ZOZOマリンスタジアムでは風が強いですが、他の球場と比べて、やっぱりピッチャーのボールの違いというのはあったりするんですか?

そうですね。風向きによっては伸びてきたり、変化球がいつもより曲がったり…というのはあるので、すごくやりづらい球場ではあると思います。

──でも、ホームグラウンドということで、当然、メリットにもできるわけですよね。

でも、守っていてもやっぱり風があると嫌なので(笑)、なかなかメリットにするのは難しいですね。やっぱり集中力が要りますし、疲労感が他の球場とは違うなと感じます。

──そして今年は、荻野選手が所属されたトヨタ自動車が都市対抗野球に出場して、準決勝まで進みました。古巣・レッドクルーザーズはやっぱり気になりますか?

そうですね。毎年、都市対抗の時は、ちょっと結果を意識しながら見ています。

──ご自身がトヨタ自動車にいらした時の経験が、プロ生活において生きていると思うことは、何かありますか?

トヨタの時には一発勝負のトーナメントが多かったので、プロとはまた違う楽しさがありました。やっぱり社会人とプロとは全く違う、別物なのかなとは思います。

──プロになると年間の試合数が143あるわけですから、トータルで1シーズン通して活躍するのは、なかなか大変なことですよね。

そうですね。社会人の時は毎日試合があるわけじゃないので、プロになって毎日試合をするというのは、最初はやっぱり体力がすごくしんどかったですね。

──そして、この番組ではゲストの方にcheer up songを伺っています。荻野選手の心の支えになっている曲を教えてください。

嵐の「Daylight」という曲です。
今6歳の息子がいるんですけど、去年ぐらいから嵐にハマりまして。それで、去年から、息子が選んだ嵐さんの曲を登場曲に使わせてもらっています。

──去年というと、嵐は活動を休止した後ですよね。何かきっかけがあったんですか?

最後の紅白歌合戦で、ちょうど嵐さんが「カイト」を歌っているのを聴いてそこから好きになって、DVDとか昔のものとかを買ってあげて、そこからもう、ずっと見ています。

──息子さんも6歳というと、荻野選手の活躍を理解できる年齢ですよね。ますますやりがいがあるというか、これから何年も活躍し続けないとですね。

そうですね。もうわかっていると思いますので、もうちょっと頑張りたいなとは思いますね。

──最後に、残りの今シーズンの意気込みを聞かせてください。
今、チームは5位ですけど、首位とはそこまで差はないので、1試合1試合しっかり勝って、最後には優勝できるようにチームで頑張っていきたいと思います。


今回お話を伺った荻野貴司選手のサイン入り色紙を、抽選で1名の方にプレゼントします。 ご希望の方は、番組公式ツイッターをフォローして指定のツイートをリツイートしてください。当選者には番組スタッフからご連絡を差し上げます。

そして今回お送りしたインタビューのディレクターズカット版を、音声コンテンツアプリ『AuDee』で聴くことができます。
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