今月ご乗船いただいているのは、アルピニストの野口健さんです。

高校生の頃、偶然、書店で手にした植村直己さんの著書に感銘を受け登山を始めた野口さん。
1999年、3度目の挑戦でエベレスト登頂に成功。
10年の歳月をかけて、7大陸最高峰 世界最年少登頂記録を25歳で樹立されました。
近年では山の清掃活動や被災者支援活動などを行なってらっしゃる野口さんにお話を伺いました。


ー あのスラム街の僕らが歩いた中の人々は表情が健全でしたよ ー


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干場「今日はどこへ行かれたお話を聞かせていただけますか?」

野口「今日はケニアかな、僕は毎年アフリカに通っていて。ナイロビはいつも8月に行くんですよ」

干場「はい」

野口「日本は暑いでしょ? 暑いからナイロビに行くんですよ。ナイロビっていうと暑いイメージあります?」

干場「すごく暑いイメージありますね」

野口「ナイロビって夜になるとセーターを着るんですよ。標高1000メーター超えるんですよ。
標高が低いと蚊がいるじゃないですか?マラリアが増えちゃうので1000メーター超えたところに大都市を作ると、その標高まで蚊が上がって来ないということで標高高いところに作ってるんですよ」

干場「そうなんですね」

野口「ナイロビって飛行機から見ると大都会なんですけど、大規模で色がまったく違うところがあるんですよ」

干場「何ですか?」

野口「トタンの屋根があって、地元のコーディネーターに聞いたときにそこは世界最大級のスラム街だったそうなんですね。
そこにどでかい壁があって、壁の内側は高級住宅地が並んでいるんですよ、すごいコントラストだったんですね」

干場「それだけ貧富の差が激しいんですか」

野口「アフリカは激しいですよね。その壁の向こうとこっちっていうのが、飛行機から見てすごいコントラストなんですよ。
昔エジプトに住んでるときに、親父がピラミッドの帰りに僕をスラム街に連れて行くんですよ」

干場「はい」

野口「ピラミッドは観光地なので観光バスが並んでいて優雅な世界。
そこから30分くらい行くと今度はスラム街になるんですよ。空気感がガラッと変わるんです。コレラとか赤痢とか蔓延してるし治安も悪いし、普通、外国人は近付かないんですよ」

干場「うんうん」

野口「親父が僕が小学校のときに連れて行くんですよ。言ったのが『あのピラミッドはA面で、スラム街はB面。A面というのはほっておいても見えるけど、B面っていうのはあえて行かないと見えない』と、世の中のテーマっていうのは、得てしてB面にあると、だからBっていうことを忘れるなっていうことを言われていたんですよ」

干場「なるほど」

野口「そのことが出てきて、ナイロビのA面、B面を見てみたいということでスラム街に入ると決めたんですね。
ただ、ものすごい治安が悪いんですね」

干場「それはそうですよね」

野口「コーディネーターも『そこは案内できない』って話になって」

干場「そういう時はどうするんですか?」

野口「フリーのジャーナリストやカメラマンとかは、ナイロビから戦場とかシリアに取材に行くんですよ。
その人たちをコーディネートする人たちがいる、要はやばいところ専門のコーディネーターですよ」

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干場「はい」

野口「その人を紹介してもらって、その人が先に行って部族とかにお金を配って『今度こういう奴が来るから絶対に手を出すな』とアレンジした上で、実は報道が入ってるわけですよ」

干場「なるほど」

野口「そういうプロがいて、紹介してもらって『金はかかるぞ』ということで」

干場「全部お金で解決していく感じでしょうね」

野口「スラムにはギャングがいるので入る場所を決めて、その地域で、ある程度影響力を持っているギャングを雇うんですよ。で、入っていくんですよ」

干場「スラム街はどんな方がいるんですか?」

野口「入ったら、まず子供がわーっとくるんですよ。たくさん子供がいるんです。スラム街の中に学校や保育所もあるんですね」

干場「街みたいな感じなんですね」

野口「数十万人いるんですよね。その中で生活圏もあるし、仕事して帰ってくる人もいるし。映画館があって、診療所があって、飛行機の上から見てたスラム街って色がなかったんですけど。
入っていくと、アフリカの人って芸術がすごく好きなんですね、城壁とかにわーっと絵が描いてあって」

干場「全然イメージと違いますね」

野口「それで、人が楽しそうに生活してるんですね。全然イメージと違ったんですけど、スラムの中に入ると『家に寄ってけ』って言って、食べ物とか出てくるんですよ。その時は恐怖で(笑)“食べるしかないのか〜”と思って全部食べたら、結局当たらなかったんですけど(笑)」

干場「よかったですね〜」

野口「ただ、藤巻亮太も全部食べましたね(笑)」

干場「そこにも一緒に行ってるんですか!」

野口「豚肉ですけど、とっても美味しかったですよ。スラム街は貧しいんですけど、僕らが行くと大歓迎してくれるんですよね。
衛生的には極めて厳しいところなんですけど、ナイロビの街って緊張感あるんですけど、あのスラム街の僕らが歩いた中の人々は表情が健全でしたよ。それで気に入って、スラム街の写真を撮って3年通いましたよ」

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「クルーズのダンスタイムについて」

くぼこまき:今日はクルーズでのダンスタイムについてご紹介したいと思います。
クルーズというと、皆さんのイメージの中に毎晩優雅な舞踏会が開かれるんじゃないか、という印象があるようでして。
ダンスをしたことない方も、安心して参加していただくことができます。

日中、ダンスレッスンはクルーズの中では人気のアクティビティのひとつでして、いわゆる優雅なステップの練習もするんですけど
チャチャとか、マンボとか、ルンバとか、いろいろなステップの種類を教えてくれるレッスンがあるんですよ。
1人でいる方はクルーが相手をしてくれるので大丈夫です。マンツーマンで教えていただくことができますし、優雅にエスコートしてくれるので心配なく身を預けることができます。

本格的に社交ダンスに取り組まれてる方も、趣味としてクルーズに乗られる方が沢山いまして、ダンスフロアがあるのでここぞとばかりに披露される方がいます。本格的なものをお召しになられてる方もいますけど、普段着で参加されても大丈夫です。
楽しい雰囲気を味わうというだけで十分ですので、見ているだけでも、もちろんOKなんですよ。