木村拓哉 Flow supported by Spotify - TOKYO FM 80.0MHz - 木村拓哉

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2026年10月11日Flow 第四百二十八回目「拓哉キャプテン × 黒木華」Part1

今月のマンスリーゲストは、役者の黒木華さんです!
どんなトークセッションになるのか!? お楽しみに!

木村:今月のマンスリーゲストは、今目の前に座ってくださってるんですけど、本当に来てくれてありがとうございます。役者の黒木華さんです。

黒木:こんにちは、黒木華です。

木村:この間、スタジオでご一緒して。ババ抜きしただけだったんですけど、なんか全然違う組み合わせで。
でも自分個人的にも「あ、黒木さんだ。ああ、こういう温度の方なんだ」っていう。「力みが全くない方だなぁ」っていうのを、ご一緒させてもらった時に勝手な印象として持たせていただいて。「まあ、ご都合が合えば、来てくれたら嬉しいな」っていう形だったんですけど、本当に今日はありがとうございます。

黒木:こちらこそです。嬉しいです。

木村:だから、いろんなお話を伺えたらいいな、とは思ってたんですけど。

黒木:ぜひお願いします。

木村:お願いします。
『大阪出身』ってプロフィールをいただいたんですけど、今日はラジオですけど、そういう時は…。

黒木:普段から(イントネーションを)気をつけてはいるんです。現場だと、たまにイントネーションが出ちゃう時があって…。

木村:それは、そのキャラクターをやる時に?

黒木:そうです。待ち時間とかに関西の方がいると喋っちゃうんですけど、そのままの流れで、ちょっとイントネーションがおかしくなっちゃったりとかする時があったので、普段は気をつけてなるべく標準語を喋ってはいるんですけど。

木村:それはもう、最初からクリアできました?

黒木:いや、できなかったですね。なんか「『先生』の言い方がおかしいです」とか、『お医者さん』とか、そういうのは言われましたね。

木村:黒木華さんっていうのは、本名ではないですよね?

黒木:本名です(笑)。

木村:えっ?

黒木:本名なんです。漢字の『華』で『はる』です。

木村:じゃあ、ちっちゃい頃から?

黒木:そうです。ちっちゃい頃からです。

木村:自分もたまたま本名なんですけど、なんか本名の人に出会えると嬉しくないですか?

黒木:嬉しいですね。

木村:自分はたまたま本名でやらせてはもらっているので、「私の本名は『〇〇』って言うんですけど」っていう、そこのステップアップと言うか間合いが近づけた感じもすごく「あ、よかった」って思えるんですけど、「あ、自分本名です」っていう方とお会いできると、そこの扉が必要ない感じがものすごいして、それがすごく自分にとっては「うわっ」て思えるんですけど。ああ、そうなんですね。

黒木:そうなんです。最初はやっぱり読んでもらえないですけどね。漢字から入ると。

木村:これは、名前の由来とかは聞いたりしたんですか?

黒木:はい。春生まれだから『はる』なんですけど…(笑)。

木村:あ、そうなんですか?

黒木:そうなんです。3月に生まれて春生まれだから、『はる』っていうのと。「華やかに生きてほしい」っていう思いがあったのと、2文字の名前をつけたかったらしくて。それで人物に名付けられる図鑑みたいなのの中では、あの漢字(華)で『はる』っていうのが載ってるんですね。それで『華(はる)』になりました。

木村:「なりました」(笑)。
ちっちゃい頃は、こういう今やられているような立ち位置じゃないですけど、そういう子でした?

黒木:もう全然ですね。大人しい子でしたね。本当です(笑)。

木村:(笑)。でも、何をもって「大人しい」と言うか、っていうその定義だとは思うんですけど。

黒木:ちっちゃい頃は活発って言うか外で駆け回る子だったんですけど、中学生ぐらいから、やっぱあるじゃないですか。ちょっとこじらせちゃって、中学生の頃はあんまり友達が多くなくて。でもそのお陰と言いますか、暗かったお陰ですごい本を読むようになって、教室とかでもずっと本読んでたりとか。で、高校で演劇部に入るんですけど。

木村:あ、そこで入るんですか。

黒木:そうなんです。自分で言葉を伝えるのがすごく苦手で、人と喋るのがすごく苦手になったお陰で、演劇部に入って。お芝居って、自分で自分の言葉を喋らなくてよくなるじゃないですか。それがすごく楽で。

木村:楽だったんだ。

黒木:楽だったんです。楽で、演劇部に入ったんです(笑)。

木村:自分の言葉、自分の感情じゃなく、誰か。

黒木:そのキャラクターの、誰かの気持ちだったり言葉だったりを言う、っていうことが、すごく楽で、楽しかったんですよ。

木村:へ~。でも高校の時にそれが楽しいって感じられた、ってことですもんね。早っ。

黒木:そうですか(笑)。いつ頃「楽しい」とか(思えるようになりました)?

木村:「楽しい」なんて思えたの、めっちゃ後ですね。

黒木:ああ、そうですよね。そっか。いつ頃ですか?

木村:僕はもう、たまたまですけど、共演者の方との巡り合わせもきっと大きかったでしょうし。多分、華さんと同じ部分はタッチして…、ああ、やっぱりしてるな。

黒木:してますか?

木村:はい。蜷川さんに僕もお世話になったんです。この「あゝ、荒野」っていう舞台は、2011年? NODA・MAP「南へ」。阿佐ヶ谷スパイダース「荒野に立つ」。の、後か。

黒木:後ですね。

木村:蜷川幸雄演出「あゝ、荒野」っていう舞台に。

黒木:そうです。

木村:いや、野田さんやられて、蜷川さんやられて。すっげえ、究極のオフロードですよね(笑)。

黒木:ありがたいです。本当に、運がいいです。

木村:でも、すごくないですか? 大学の時に野田さんの演劇ワークショップに参加。それは自分から?

黒木:そうです。それが、たまたま野田さんが大阪でやってくれてたんですよ。で、「来てるぞ」って先輩に教えてもらって、「行ってきます!」って言って受けて、合格をいただき、アンサンブルとして出ました。

木村:それが「ザ・キャラクター」っていう舞台で、初舞台を経験されて。なんだけど、同じ年の9月にはまたオーディションを、すんすんすんっとクリアし、「表に出ろいっ!」っていうね。

黒木:はい(笑)。

木村:すげえ(笑)。しかもこれ、野田さんと勘三郎さんとの3人芝居。だから、野田さんと勘三郎さんの間に…。

黒木:そうです。娘役で(笑)。

木村:えぐ! すごい。でも、きっと「お芝居をちょっとやってみようかな」って、「自分以外のキャラクターの言葉、感情で表現するって素敵だな。楽しいな」って思ってた人からすると、野田さんと勘三郎さんに挟まれるって、同じく楽しいんですか?

黒木:もう夢のようでした。めちゃくちゃ楽しかったです。

木村:あ、夢なんですね。

黒木:はい。野田さんは高校演劇の時に知っていて、何度か学生でやってたこともあり、まさかその野田さんと、しかも勘三郎さんっていう、もうお芝居も舞台もすごすぎる人たちじゃないですか。
その芝居をめっちゃ目の前で見れて、で、一緒に参加できるなんて、こんな楽しいことないし、稽古場が本当に楽しかったんですよ。めちゃくちゃ楽しくて、それを結構覚えてますね。

木村:「稽古場が楽しい」って言えるの、すごいですね。舞台とかお客様を前にして、その皆さんの反応だったりとか、要はライブっていうものを、「楽しい」とか「気持ちいい」とか「怖い」とか、それに対して思うことを感じることってすごくあるかなって、自分も何となく思えるんですけど、「稽古場が楽しい」って思えるってすごいですね。

黒木:そうですかね。でも、見せたかったです(笑)。やっぱり、野田さんと勘三郎さんの2人が、結構な大人が本気でふざけたりとか、本気でお芝居をしてるのを見て、2人が笑い合ってるんですよね。で、それを見てるだけでももうめっちゃ楽しいです。

木村:でも出演者だから、そこに入っていくわけじゃないですか。

黒木:そうですね。なので、ちょっと面白くて笑っちゃったら、「華ちゃんは笑っちゃダメ」とか言われたりとかして「あっ」てなったりとか。

木村:へぇ。何なの? 普通「稽古場楽しい」ってなかなか言える(人はいない)。まあ自分は、その時は…。

黒木:あ、蜷川さんの時ですか?

木村:はい。

黒木:だってまだ、強いと言うか、お元気な蜷川さん…。

木村:強い(笑)?

黒木:(笑)。私の時は、噂に聞くぐらいのお元気さは、ちょっと…。

木村:ああでも、もう僕の時はモノが飛んでくるのは(なかった)。皆さんから同じような心配をしてもらって、「大丈夫? 飛んできてない?」みたいなことを言われたんですけど、「いや、飛んでないです」って言ったら、「えっ? なんで?なんで?」て言って。「いや、飛んでないです。でも、一度もこっちを見てくれないです」って言ったら、「あー。へえ~、大変だね」っていう感じではあったんですけど。

黒木:そうなんですね。

木村:えー、すげえ。じゃあもう、稽古場に行くの楽しかったですね。

黒木:めっちゃ楽しかったです。

木村:早く行きたいんですよね。で、毎日、「ああ、もう終わっちゃうんだ」って感じですよね。

黒木:そうですね。

木村:もう真逆でした。

黒木:(笑)。

木村:今スカイツリーが立ってる辺り、押上っていうところに稽古場があったんですけど、そこに向かうまでの地下鉄の中で「あ、着いちゃう」、「ああ、着いちゃった」っていう。で、駅に着いてから稽古場まで、本当に細い裏道を通って稽古場まで行ってたんですけど、「このまま歩いて行っちゃうと、あと5分ぐらいで着いちゃうなぁ」っていう感じで歩いてました。

黒木:蜷川さんの時は、私も一緒で、初めて「稽古場に行きたくない」って思ったんですよ(笑)。

木村:(笑)。あ、そうなんですね。ああ、よかった! 安心した!

黒木:(笑)。でもそれは、蜷川さんどうのこうのではなくて、その時自分があまりにもできなくて。

木村:でも、できる・できないって、「何ができるなのか、何ができてないのか」っていうのが…。

黒木:はい、わかんないんですよね。

木村:見てもくれなかったし、言ってくれなかったんで。ひたすら「はい、もう1回」っていう。

黒木:うわぁ~、イヤです~(笑)。

木村:いや、もうそれしかなかったです。そしたら見るに見かねた共演者の大先輩たちが、「ちょっと拓哉。上行こうか?」って言って。そこは2階建ての倉庫みたいなところだったんですけど、その2階部分で一緒にいた大先輩たちが、声の出し方、物の考え方、読み方とか(教えてくれた)。
本当に人それぞれ、ある方は声の出し方だったりとかを「倍音っていうのがあるから、それちょっとやってみようか」っていう。普通にお話しする時と、それが倍音っていうもうちょっと体全体をうわーって作って出すやり方とか、「ちょっとやってみようか」っていうことだったりとか。
読み方、漢字も、読んだものをどう転換、変換させて、インプットしたものをアウトプットで「こういうふうにやってみるのはどうかな?」とか、本当にいろんな方がいろんなアドバイスをしてしてくださって。

黒木:優しい。

木村:それで、「あ、この人たち面白いかも。じゃあ、この人たちが面白いからやってみようかな」っていう感じでやってみたら、また、その時は桃井かおりさんとか、「あんたさ~」っていう(笑)。

黒木:はい、なんかイメージがわかります(笑)。

木村:「たまにはさ~、飯でも行くか、さ」とか言われて、「ああ、お願いします!」って言って。

黒木:いいなぁ。

木村:その時、本当にお世話になって、仲良くさせていただいたので、しばらく会ってなくても再会すると、「はっ」、「いや」みたいな感じでお会いさせてもらうんですけど。
いや~、あそこはやっぱり一緒か。

黒木:そうですね。私も勝村さんと一緒だったんです。勝村さんと松本潤さんと3人で違う稽古場に行って、1日見て稽古つけてもらう、みたいなのをやって。

木村:かっつぁんがいたんですね。

黒木:そうです。なので、心強かったです(笑)。

木村:かっつぁんは、あの人も不思議な感じですよね。ああ、そうなんですね。

黒木:はい。

[OA曲]
なし

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