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雲 雲 雲 木 人々 街並み
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ABOUT

毎週日曜日14:55-15:00(FM FUKUOKAのみ10:55-11:00)オンエア!毎回、世の中の”モノ”を取り上げ、そのモノの 歴史からイマ、未来をショートストーリー仕立てでお送りする番組です。身近なモノが少し、へえ~となるお話をお届けします。

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笠間 淳

声優。4月10日生まれ、広島県出身。
主な出演作品は、ナレーション「すくすく子育て」(NHK Eテレ)、劇場アニメ「THE FIRST SLAM DUNK」(三井寿)、アニメ「ガンダムビルドダイバーズ」(クジョウ・キョウヤ)、アニメ「お前はまだグンマを知らない」(轟二矢)、アニメ「タブー・タトゥー」(カーター)、ゲーム「アイドルマスター SideM」(葛之葉雨彦)など。

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笠間 淳

REPORT

  • 2024.09.15
    第48回 9月15日「ペットフード」前編
    今、日本で飼われている犬は約684万頭。猫は約907万頭。
    2017年に飼い猫の数が飼い犬の数を上まわったことが話題になりましたが、
    7年が経ち、ずいぶん大きな差がついています。

    さて、ペットフード。

    世界初のペットフードとして紹介されることが多いのは19世紀の終わりに
    ロンドン在住のアメリカ人 ジェームス・スプラッツ氏が売り出した犬用ビスケット。
    人気商品となってスプラッツさんは1885年に製造会社を設立しています。

    そして、スプラッツさんは故郷に錦を飾ろうと思ったのか
    1894年に拠点をロンドンからNYに移してドッグフードメーカーを立ち上げました。

    一方で、のちにラルストン・ピュリナ社となる飼料会社が、
    アメリカ ミズーリ州 セントルイスで創業。
    このあたりからペットフード産業は生まれ、発展していきます。

    アメリカの一般家庭にペットフードが浸透したきっかけとされているのは、
    1922年に発売された犬用の馬肉缶詰。アメリカは第一次世界大戦中に
    フランスへの食料援助として馬肉缶詰を作っていました。
    戦争が終わったあとで、その馬肉が余り、アメリカには馬肉を食べる習慣がないので
    ドッグフードにしたと言われています。

    ドッグフードが一般的になる頃にキャットフードも登場しますが、
    当初はドッグフードを改良しただけのものだったそうです。
    犬猫共用の商品もあったといいます。
    この頃の猫は犬に比べて少し蔑ろにされていたようで、可愛そうな気もしますね。
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  • 2024.09.08
    第47回 9月8日「イヤホン」後編
    1970年代の終わり、音楽はポータブルの時代を迎えます。
    今はスマートフォンとワイヤレスイヤホンで音楽を聴くのが当たり前の時代ですが
    それは人々のライフスタイルや価値観を変える画期的なことでした。

    1979年。
    ソニーが世界初のポータブルカセットプレーヤー「Walkman」を発売。

    本体の大きさは、ほぼカセットテープと同じ。
    ヘッドフォンも限りなく小型軽量化し300〜400gが一般的だったところを
    なんとおよそ45gにまでしました。

    しかし、開発チームはもっとコンパクトで軽いものを目指します。
    ヒントを見つけたのは、かつての東京タワー建設の映像の中でした。
    高所で働く鳶の職人は強風から鼓膜を守るため10円玉を耳に入れていたという話。

    そこで10円玉サイズの耳に入れる次世代ヘッドフォンを試作しますが
    多くの人の耳には10円玉サイズが入りません。
    改良を繰り返し、ようやく誰の耳にも入る大きさと形状に辿り着きました。
    そうして1982年に発売されたのが、「インナーイヤー型ヘッドフォン」。
    ヘッドバンドは無く、イヤーパッドも無く
    細いケーブルで繋がった裸のドライバーユニットを両耳に入れる
    世界初の略称「イヤホン」です。

    そこからポータブルな音楽ライフにはイヤホンが使われるようになっていきます。
    そして、他の音響メーカーも開発を追随。
    クオリティーと使いやすさは約40年かけて、飛躍的に向上してきました。

    2024年現在の主流はワイヤレス型。
    スマートフォンの普及で、いつも耳にセットしておき、
    音楽を聴く、動画の音声を聞く、電話をするという人も増えています。
    イヤホンは開発から40年が経った今、私たちの毎日をアシストしてくれる
    生活に欠かせなと道具になったのです。
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  • 2024.09.01
    第46回 9月1日「イヤホン」前編

    イヤホン開発に生まれたのがヘッドフォン。
    それは電話の発明がきっかけでした。

    今を遡ること140年ほど前の1880年代に電話が普及し始めます。
    当時の電話は人間が交換機のケーブルを繋ぎ変えて
    2つの電話機を接続することで話をすることが出来ました。
    その作業をする電話交換手が使っていたのが元祖ヘッドフォン。
    現在の電話オペレーターが使用するヘッドセットの「聞く」部分の役割です。


    程なく、この発明は他の用途に応用されるようになります。
    1881年のパリ国際電気博覧会では、劇場やコンサート会場にマイクを置いて
    電話回線で離れた場所へオペラや音楽の音情報を送信、
    生中継するシステムが発表されました。 

    そのレシーバー部分が、音楽を聴くヘッドフォンの原型。
    両耳に当てるタイプではありましたが
    2つのレシーバー部分をバンドで繋いで頭で支えることはせず
    支える棒に接続されていて聴診器のように下から耳に当てていました。

    その後、1910年代にアメリカの電気技師によって考案されたのが
    耳に当てるスピーカー部分をバンドで繋いで頭にセットするタイプ。
    やがてレコードやラジオで音楽を聴く趣味が広まると
    音響メーカーがこのタイプのヘッドフォンを発売。
    音楽鑑賞のツールとして普及します。

    時は移って1970年代の終わりに、音楽はポータブルの時代を迎えました。
    持ち運べる軽量かつコンパクトな機材でカセットテープに録音した音楽を再生し
    街を歩きながら聴くという新しいライフスタイルが爆発的に普及します。

    そのために生まれたのがイヤホンであり、
    それは日本のメーカーが発明した製品だったのです。
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  • 2024.08.25
    第45回 8月25日「バッグ」後編
    携帯して持ち歩く現在のバッグに近い袋は、
    時代の変遷と文化の発展とともに形状や使い方が変わってきました。

    日常生活に欠かせないものになったとされているのは1789年のフランス革命後。
    服装が、装飾豊かで貴族的なものから、シンプルな庶民的なものへ変化。
    ポケットが少なく、小さくなったため、
    小物やお金を入れて持ち運ぶものが必要になったのです。
    その頃の名称は「INDISPENSABLE(インディスペンサブル)」。
    「欠くことのできないもの」という意味でした。

    そうして19世紀になる頃には、女性の間で装飾品としてのバッグが定着。
    この頃には、皮の量産を可能にする「なめし技術」が確立し、
    柔らさ・保存性・耐熱性が飛躍的に向上した皮も素材に使われるようになります。

    一方で「旅行バッグ」というニーズも生まれました。
    かつての旅行は貴族の楽しみでしたが、新たな移動手段「鉄道」が発明され、
    一般市民も旅行をするようになって旅行バッグ専門業者も現れます。

    新しい時代が到来し、丈夫でファッション性の高いバッグのニーズが高まる中、
    今に繋がるハイブランドが工房やアトリエとして創業。
    魅力的な製品を世に送り出していきます。

    有名なところでは旅行カバン専門アトリエとして創業したLOUIS VUITTON。
    馬具の工房からはじまって「ケリー」「バーキン」といった
    多くの女性が憧れる商品を生んできたHERMES。
    初めての女性用ショルダーバッグ「マトラッセ」を開発したCHANELなど。

    今では素材・デザイン・形状・・・多種多様なバッグがあります。
    あなたのお気に入り、あるいは欲しいと思っているのは、どんなバッグですか?
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  • 2024.08.18
    第44回 8月18日「バッグ」前編
    必要な何かを入れて、持ち運ぶことができる「バッグ」。 
    アナログな道具なので、古くからさまざまな地域で
    いろんな素材で作られたと想像されます。

    実際、人間はまだ洞穴に暮らし、狩猟生活をしていた時代にも
    動物の皮や植物で作ったバッグに武器や獲物を入れて歩いていました。

    1991年にオーストリアの氷河で発見された世界最古のミイラ、通称アイスマン。
    およそ5,300年前を生きた彼も木の皮で編んだポシェットや
    山羊皮製のリュックサック、子牛皮でつくった袋を持っていました。
    ポシェットには食料を入れていたと考えられています。

    やがて、文明を育みはじめた人類。
    岡山市立オリエント美術館には、メソポタミア文明の新アッシリア帝国時代
    宮殿に飾られていた3,000年前のレリーフが展示されていますが
    頭から背にかけては鳥、体が人間の精霊が、
    手にハンドバッグのようなものを持っています。

    メソポタミアから何万キロも離れた各地の古代文明の遺跡でも、
    神や精霊や人物が手にハンドバッグを持ったレリーフがいくつも見つかっていて
    その不思議な共通点が指摘されています。
    中には「人類に文明を授けた宇宙人を描いたのだ!」
    「手に持っているのは宇宙バッグだ!」というユニークな説もあるとか(笑)

    ローマ時代になると、道路が整備され
    特権階級の人々の間で馬車による旅行が始まります。
    そのため、食器や家具や貴重品を入れる、鍵が付き
    美しく装飾されたカバンが生まれました。
    この頃、バッグは富の象徴だったのです。
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  • 2024.08.11
    第43回 8月11日「アイスクリーム」後編
    文明開化の明治時代に西洋の食文化の1つとして
    一躍トレンドになったアイスクリーム。

    銀座には、アイスクリームを提供する最先端のお店が、次々オープンします。
    また、外国との社交場だった鹿鳴館では、
    アイスクリームが晩餐会のデザートに欠かせないものでした。

    ただ、この頃は高価な食べ物。
    庶民に身近なものになってきたのは工業化が始まった大正時代以降で
    本格的なアイスクリーム時代の到来は昭和30年代のことです。

    大きな理由は、冷凍庫付きの冷蔵庫の一般家庭への普及。
    さらに「当たりが出るともう一本」というような当たりくじ付きの商品の登場。
    その後のヒット商品もあって、日本のアイスクリームの市場規模は
    トータルで見れば大きく伸びてきました。

    統計をとり始めた1966年は510億円。去年2023年は6,082億円。
    およそ12倍。2023年は前年比10%増で4年連続最高記録を更新しています。

    季節ごとに美味しい新商品がいろいろ出て
    以前からある商品もバージョンアップされてさらに美味しくなり
    コンビニやスーパーでアイスクリームを見ると迷ってしまう方も多いはず。

    クオリティが高い日本のアイスクリーム商品は、海外への輸出も増えています。
    2023年は10年前のおよそ5倍。
    輸出先は1位:台湾、2位:香港、3位:中国、4位:アメリカ、5位:シンガポール。
    日本にアイスクリームを教えたアメリカが4位とは、 
    アイスクリームはすでに日本の食文化の1つになっているということの証でしょう。


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