谷口酒造
谷口酒造 [大島大島町]

香りが際立ちコクもある 3代目が作るこだわりの麦焼酎
伊豆諸島の中でも最大の面積を誇り、本州に一番近い島が伊豆大島です。伊豆半島とは25キロメートルしか離れていません。都内から船で1時間45分。
火山でもある三原山のトレッキング、農場や動物園、ダイビングスポットなど見どころも満載です。
この島で焼酎・御神火天上を作る谷口英久(たにぐち・えいきゅう)さんにまずは島について聞いてみました。
「東京や本州に近い島なので、開発速度が早いんです。最近は道もよくなりましたが、自然が失われていって怖いですね。
島の観光資源としては、やはり焼酎の名前の元となっている御神火様・三原山。火口の近くまでトレッキングができます。海には、ダイビングで来られる方が多いです。
海といえば、焼酎を海底20メートルのところに沈めて熟成させた焼酎・御神火もダイビングショップなどで売っています。飲んでみましたが、海の中に半年貯蔵しただけでも、味わいがやわらかくなっていてびっくりしましたね」
海底に沈み熟成された焼酎があるとは!! 現地に行ったら、ぜひ試してみたいですね。
さて、その御神火 天上とはどのような焼酎なのでしょうか。
「御神火の意味は、伊豆大島の三原山の噴火・噴煙のことです。その名前を祖父が焼酎につけて、登録商標としました。御神火 天上は減圧蒸留で作っています。
タンク内を真空にして気圧を下げると、低温でもアルコールを気化させることができます。通常、水は100℃、アルコールは約78℃で沸騰しますが、減圧方式を使用すると、アルコールが約45℃で沸騰するんです。クセのないすっきりとした焼酎ができます」
谷口さんのこだわりもあり、御神火 天上は、素材の味を壊さないで香りが立つ焼酎になっています。おすすめの飲み方はあるんでしょうか。
「飲みやすいのでロックでもいいですし、お湯割りもおいしいです。濃いめが好きなら、先にグラスにお湯を3分の1ほどそそぎ、天上を3分の2入れてください。濃すぎると思うなら半分でもいいです。もうひとつグラスを用意して、グラスからグラスへと移し替えて、味を馴染ませてから飲んでみてください。島の料理だと、べっこうという魚の切り身を唐辛子醤油に漬けたものがい合います。ほかにもチーズなんかは最高のあてになりますよ」

しかしながら口に含むと思いの外スッキリ。優しい味なので、女性でも飲みやすいのではないでしょうか。水割りやお湯割りにするといくらでも飲めそうです。
谷口さんのこだわりと優しさが伝わってくる飲みやすい焼酎です。
子どものころからお酒づくりの手伝いをして3代目となった谷口さん。一時期は東京でライターをしていましたが、28年前に島に戻り、精魂込めて酒造りをしているとのこと。
最後にメッセージをいただきました。
「伊豆大島はどんどん変わっていきます。自然が多く残っている今のうちに観光するのが面白いと思いますよ」
商品名)御神火 天上
商品キャプション)減圧蒸留方式で製造し、麦本来の香りを残した焼酎。フルーティーさが売り