人気女性誌のエディター・ライターとして活躍しながら、レシピ本を出版!どの本もヒットさせている料理家arikoさんをお迎えしています。今日のコードは「整うごはん~arikoさんを迎えて(前編)」です。
■今週のChordは“整うごはん~arikoさんを迎えて(前編)”
ユーミン:今日は、『CLASSY』や『VERY』といった人気女性誌のエディター・ライターとして活躍しながら、レシピ本を出版!どの本もヒットさせている料理家、arikoさんをお迎えしています!
ariko:こんにちは。よろしくお願いします。
ユーミン:ちなみにこの番組は、ラジオ界の「ライフスタイルマガジン」と言われているんですけど・・・女性誌だと、この時期は「本格的な夏の訪れを前に、今こそ理想の体型に!」とか、「欝々とした雨の季節に、心身を整えたい!」みたいな特集が組まれますよね。
ariko:そうですね。
ユーミン:そこで、arikoさんの登場です。
最新刊、『arikoの整うごはん まんぷくとまんぷくのあいだに』。
これがもう、この番組のコアなリスナー待望、ド真ん中の内容なんです!
もちろん私も・・・さっそく作ったものとかもあるので、おいおい話したいと思うんですけれど。
ariko:うれしい!ありがとうございます。
ユーミン:今日、arikoさんにお会いできるのを本当に楽しみにしていました。
さすが、エディター!表紙に使われているひと皿も、シンプル過ぎて目をひきますよね。どんなにかおいしいんだろう、と思っちゃう。
実際にこの料理を作ってみましたけど、すごかったです。その話はあとで。
ということで、わかっちゃいるけど、暴飲暴食がやめられない・・・とか、年齢や体調の変化にあったおいしいものが食べたい・・・とか、ライフステージにあわせて新しいレシピを覚えたい・・・ などなど、おうちごはんの悩みをarikoさんに相談していきます!
今日のコードは、「整うごはん~arikoさんを迎えて」。
Instagramのフォロワー22.4万人を誇る人気料理家arikoさんが、今回、初めて挑戦されたのが、最高においしい「ゆる痩せレシピ」本の出版なんです。
この「ゆる瘦せ」っていうのが、そそられますね。無理しちゃいけないですもんね。
ariko:はい。ストイックにやっても絶対にリバウンドしますし、無理は禁物なので、できることを楽しみながらやる、という気持ちでやってみました。
ユーミン:『arikoの整うごはん まんぷくとまんぷくのあいだに』。このタイトルにこめられた想いはどんな感じですか。
ariko:Instagramを見ていただいている方だとよくご存知だと思うんですけれども、私のInstagramは、やっぱり食べ物が9割。それもこれも、モリモリ食べてお腹いっぱい食べたい!というようなものが満載なんですね。
自他共に認める食いしん坊なので、「え、この人、食いしん坊って言ってなかったっけ」という方々が、「なぜ、整うごはん?ゆる瘦せ?」という疑問を持たれたと思うんです。
実は私、一時期、体調を崩してたりして・・・。
ユーミン:それは食べ過ぎで、ですか。
ariko:いえ、食べ過ぎはもちろんあったんですけれど、ちょっと子宮筋腫が見つかりまして。それで子宮を取ってしまったので、ホルモンバランスを整えるのが難しくなりました。
あとは不規則な生活もあって、子宮を取ってからどんどん太っていってしまって、今よりも15kg以上太ってました。
ユーミン:すごいですね。それを整えられたというのは。
ariko:それもあるきっかけがあって・・・コロナが流行る前に、心筋炎になってしまったんです。心臓にウイルスが入って、劇症になると命に関わるという病気で。
ユーミン:踏んだり蹴ったりですね。
ariko:そうなんですよ。
ユーミン:でも、年齢的な谷間とか、そういうものがあるじゃないですか。どうですか?振り返ってみて、病気をされたときは人生の節目だったというか、体質が変わるときだったとか、更年期の兆候かな、とか。
ariko:更年期は何となくやり過ごしてきていたんですけれども、やっぱり疲れるなとか、無理がきかないなとか思い始めたときだったかもしれないですね。
ユーミン:そこで、その「整うごはん」が生まれるわけなんですけれど、ご自身で試してみられていかがでしたか?
ariko:普段食べなれていないものを急にその時期だけ食べる、というのは続けられないので、やっぱり自分の好きな食べ物のなかで、低糖質であったりとか、(条件を)クリアできるようなものを選んでいきます。
そうすると急には瘦せないけれども、続けられることを大切にしようと。
ユーミン:では、arikoさんが思う代替食材というか、これがこうなったら効果が出たぞ、という具体的な例をいくつか教えていただけますか?
ariko:たんぱく質を摂らなきゃダメだということを教えてもらったので、なるべくたんぱく質を摂るようにしました。
お肉だけじゃなくて納豆だったり、鶏のむね肉よりも、使いやすいささ身にしたり。牛肉も赤身を食べたりしてました。
それにプラスして、すごくお野菜を食べるようにしていて、そこでお腹いっぱいになると、大好きなごはんやパスタは締めにちょっと食べればいい、という感じになることもありました。
あとは、お砂糖をてんさい糖にしました。
ユーミン:甘味で全然違いますよね!オリゴ糖とか。アガベとか。
ariko:そうです、そうです。
ユーミン:それで、整うためにarikoさんが4つのことをポイントにされているとか。
ariko:最近よく言う、血糖値を急に上げずにゆっくり上げるということで、朝のドリンクで一番好きなのが、トマトジュースに甘酒を混ぜたものです。あとはマルベリーティーにレモンを入れたり、豆乳のチャイを飲んだりします。
みなさんよくお白湯を飲まれると思うんですけれども、私はこういうものを飲んでいました。
ユーミン:私もこの番組でたまにご紹介するんですけれど、調味料・・・本当に心強い味方ですよね。arikoさんおすすめの調味料と言ったら?
ariko:お酢なんです。わりと酸っぱいものが好きなので、ぽん酢はもちろん、黒酢だったり・・・黒酢はスムージーにヨーグルトと一緒にあわせたりしてもおいしいです。あとは、ホワイトバルサミコが大好きなんですよ。例えばフルーツの味が薄かったりしたときにホワイトバルサミコをかけると、甘みと酸味があるのでとてもおいしくなるんです。
だから、いちごとかトマトとか、カプレーゼにするときも、ホワイトバルサミコをちょっと加えるだけでとても味が濃くなって、コクのようなものも出るので、私もホワイトバルサミコ推しです。
ユーミン:ではここで、そんなarikoさんが私の曲をリクエストしてくださるんですけれど、何にしましょう?
ariko:やっぱり食に関わる曲ということで、「ランチタイムが終わる頃」です。
ランチタイムが終わる頃 / 松任谷 由実
ユーミン:お送りしたのは、arikoさんからのリクエストで、1982年リリースのアルバム『PEARL PIERCE』から「ランチタイムが終わる頃」でした。
ここからは、具体的なレシピを教えていただこうと思うので・・・メモメモ。「ゆる痩せレシピ」に必要な食材といえば?
ariko:お豆腐ですね。あと豆乳、ささ身・・・そんな感じです。
ユーミン:無調整豆乳と調整豆乳があるじゃないですか。やっぱり無調整豆乳がいいですよね。栄養バランスが良くて。
ariko:そうですね。
ユーミン:この頃の(豆乳)はおいしいですもんね。
ariko:おいしいです。
ユーミン:ささ身は私もよく使いますが、ささ身の方が柔らかくしやすいですよね。
ariko:そうなんです。あと、扱いやすいというのもあります。細いから、“中まで火が通っているかな”ということを考えなくていいので、私はよく使います。
ユーミン:『arikoの整うごはん まんぷくとまんぷくのあいだに』から、ささ身の調理の方法で、沸騰したお湯に入れて、15秒おいて、そのまま火を止めて、冷ます。
ariko:冷めていくにしたがって火が入って、そしてしっとりさせるという感じです。
ユーミン:とりのささ身は私もよく使うということで、arikoさんが美味しく食べるための「コツ」やレシピを具体的に教えてください。
ariko:ささ身は火が入り過ぎるとパサつくのと、傷みやすいので、私はお砂糖とお塩を水で薄めたでブライン液というものにひたします。すると、ささ身に水分がすごく含まれるので、それを焼き過ぎたとしてもシットリ仕上がりますし、下味がついているのでとてもおいしく食べられるんですね。
ユーミン:もう1度・・・お砂糖と?
ariko:お塩と、それをお水に入れる。ジップロックやビニール袋に50ccの水に小さじ1杯ずつのお砂糖とお塩です。そこにささ身を7~8本入れて、2時間以上・・・一晩おいても全然問題ないです。
それを蒸してもいいですし、薄力粉をつけて卵にくぐらせたものを焼いてバターをたっぷりのせてささ身バターにしてもおいしいです。蒸したものはサラダチキンのささ身バージョンになるので、低糖質麺を使った冷やし中華に乗せたりとか。よだれ鶏にしてもいいですね。
ユーミン:よだれ鶏、昨日作りました。おいしかった。
ariko:ありがとうございます。
ユーミン:きゅうりとささ身のコンビネーションは鉄板ですよね。私はカシューナッツをよく使うので、ローストしてある無塩のカシューナッツは大量に買ってあって、ジップロックとかに入れて叩いてクラッシュして、このよだれ鶏にも使います。
ariko:最高です。ナッツが入るかどうかで風味が全然違ってきますよね。
ユーミン:ボリュームも、エスニック感も。
ariko:そうですね。
ユーミン:そしてざく切りのパクチー・・・おいしいですよね。
ariko:はい。きゅうりもピーラーでリボン状にするだけで、ちょっと食感が楽しめたり。
ユーミン:リボン状!見た目も豪華ですし、大満足でした。
ariko:ありがとうございます。
ユーミン:それから続いてはですね、夏でも鍋を食べる派なんですけれど、豆乳鍋のレシピをこの番組でも紹介したことがあるんですが、豆乳の使い方で代表的なレシピを教えていただけますか?
ariko:レシピと言うほどのものでもないんですけれど、ちょうどこの本の表紙になっているものです。絹ごしのお豆腐に無調整の豆乳をかけまして、それにちょっと白だしを垂らすだけ・・・以上、です。
ユーミン:表紙になっているシンプルなものではなく、本のなかにもそれをバージョンアップしたものが出ているじゃないですか。それをやってみたら、超おいしくて。
ariko:明太子をちょっとアクセントで。
ユーミン:豆乳の方に白だしを先に少し混ぜておいて、それをお豆腐にかけるんですけど、お豆腐の上にほぐした明太子を少しのせ、小ねぎを切ったものもパラパラッとして。そしてここが問題なんですよ、ごま油を垂らす・・・素晴らしい!
ariko:ありがとうございます。
ユーミン:本当に勉強になります。さっそく試してみたいと思うレシピばかりで。まだまだ聞きたいことがたくさんあるんですが、arikoさんのInstagramで確認していただければと思います。
最後は私の新曲をお聴きいただきながら、arikoさんとお別れになります。また続きのお話は来週もお越しいただいて、ということで。
それでは、テレビ朝日系・金曜ナイトドラマ『魔物(마물)』のサウンドトラックに参加したので、ぜひ聴いてください。私の新曲で、「岩礁のきらめき」です。
arikoさんどうもありがとうございました。また来週もよろしくお願いします。
ariko:ありがとうございました。よろしくお願いします。
岩礁のきらめき / 松任谷 由実
今日は、「整うごはん~arikoさんを迎えて」と、いうコードで、Instagramのフォロワー数、22万人越えの人気料理家、arikoさんをお迎えしました。
我が家のおうちごはんといえば、核家族なので粛々と作ってきたわけなんですけれど・・・この本でいきなりバリエーションが増えたという感じ。今までやってきたこともバージョンアップできたような気がします。
今回、あらためて気づいたのは、料理との向き合い方がarikoさんと近かったな、ということで、自信を持っちゃいました。
会食も楽しみたいし、そして、見た目も含めて「おいしいおうちごはん」も必要最低条件!ですよね。
そんなわけで、まだまだ、聞きたいことは尽きません。来週もお招きして、目からうろこの低糖質食材の使い方などを伺います!
お楽しみに。
そして!現在テレビ朝日で絶賛放送中のドラマ「魔物(마물)」。
ドロドロとした愛憎が渦巻くストーリーの中で、奇跡ともいえる美しいシーンを彩った新曲、なんて自分で言っちゃって。「岩礁のきらめき」いかがでしたでしょうか。
私の新曲が地上波ドラマに使われるのはおよそ5年ぶり!
物語はかなり急展開していますが、今後、どこであの曲が流れるかな。引き続き、テレビ朝日系・金曜ナイトドラマ『魔物(마물)』。ぜひ、チェックしてみてくださいね。
そのほか、私の最新情報や近況は、私の公式ホームページやツイッター改め「X」、Facebook、インスタグラムなどでお知らせしています。
ぜひ、チェックしてみてくださいね。