まさに、アルバムづくりは志をひとつにした、共同作業なんですよね。今日のコードは「Collaborative Works」です。
■今週のChordは“Collaborative Works”
Die With A Smile / Lady Gaga & Bruno Mars
お送りしているのは、Lady Gaga & Bruno Mars「Die With A Smile」。
昨年の夏にシングルとしてリリースされて、全米シングルチャートで初登場3位を記録、Spotify史上最速で10億回再生達成、という記録もうちたてました。
そして、今年・2025年のグラミー賞では、「ベストポップ・デュオ/グループ・パフォーマンス部門」で最優秀賞を受賞しました。
授賞式では2人そろってアコースティック・バージョンでこの曲をパフォーマンスして、すごくかっこよかったですね。アコースティックというところがお互いの実力を遺憾なく発揮して、ああいう大舞台でできる人たちは本当にすごいなと思いました。
ちなみに、ロサンゼルス・タイムズ紙のインタビューで、レディー・ガガは今回のブルーノ・マーズとの共演を、キャロル・キングとジェイムス・テイラーの名コンビに例えて、こう語ったとか。
「彼らが一緒に演奏するとき、そこには特別な何かがあった。“お互いに何を語りかけているか”がすべてなのだと思う」。
・・・まさに、それこそが、コラボ楽曲をつくる意味、ですよね。
そんな1曲でスタートした『Yuming Chord』。
6月最後の金曜日、ということで、私の2025年の前半の日々を振り返ってみれば、今年の秋にリリースされるアルバム制作のため、フル回転中!
ゼロからイチを生み出すときはひとりでも、多くの方々のお力がなければ、みなさんのもとへ、アルバムは届きません!
まさに、アルバムづくりは志をひとつにした、共同作業なんですよね。
・・・と、いうことで、今日のコードは「Collaborative Works」。
気になるコラボ楽曲を集めて、お送りします。
さきほどオンエアしたレディー・ガガとブルーノ・マーズの曲は、「世界の終わりを生きる恋人たち」をテーマに曲を作らない?という、ブルーノのアイディアが始まり、だったそうです。
ミュージシャンの立場から言うと、コラボ楽曲はやっぱり貴重な出会いですし、思いがけないオファーだと発見もあるんですよね。
例えば去年は、マティスの絵とコラボしたりしもして・・・音楽とは限らず、何か自分を今まで培ってくれたものとか、出会って衝撃を受けたもの。絵画もかもしれないし、映画もかもしれません。それを全面に打ち出したらコラボと呼べるかもしれませんね。
では、引き続き「Collaborative Works」から生まれた1曲を。
exile (feat. Bon Iver) / Taylor Swift
2020年リリースのアルバム『folklore』に収録された「exile」。
テイラー・スウィフトがコロナ禍の外出禁止中に作ったこのアルバムは、ザ・ナショナルのアーロン・デスナーが共同プロデュースを手がけました。
そのアーロンが、かつてコラボしたことがあるボン・イヴェールことジャスティン・ヴァーノンに、テイラーが作った音源を送ったところ、男性パートを録音し直しつつ手を入れたものが戻ってきたんだそうです。
さらに、その曲の一部をテイラーが歌い直して完成。
そのプロセスは当然、それぞれがすべて自宅での作業。
プロデューサーのアーロンは思わず“すげぇな”!と感動してしまったんだそうです。
テイラー・スウィフト本人はこのアルバムについて、「(コロナ禍)という時を生きていて、確かなものなんてないんだと教わった。だから、もし自分が愛するものができたなら、世界に発表するべきだ、と私の本能が言っている」・・・みたいなコメントをしています。
あの頃、ミュージシャンはみんな、同じような気持ちだったのかもしれませんね・・・。
そして、怪我の功名ではないけれど、オンラインがものすごい勢いで発達したから、それまでのコラボとはまた違う組み合わせができたり、サウンドができたりしたのかもしれません。
続いては、ピーター・ガブリエルとケイト・ブッシュが共演した名曲を。
Don't Give Up / Peter Gabriel & Kate Bush
ものすご~くセクシーですよね。セルジュ・ゲンスブールとジェーン・バーキンの「ジュテーム」というやつに匹敵するくらい、イギリス人だったらこうささやくな、という。
この曲は、1986年にリリースされたピーター・ガブリエルのアルバム、『So』に収録されている1曲です。当時、厳しい不況に襲われていたイギリスで、仕事を失って嘆く男性を女性が慰めている・・・という内容で、実際、包容力のあるケイトの歌声に励まされたという人も多かったそうです。
ピーター・ガブリエルは代々貴族のお家だそうで・・・別に先入観ではなく、ふと、近寄りがたい気品みたいなものは、特にアルバム『So』で何か神々しいような感じももちましたね。
そんなわけで、今日のコードは「Collaborative Works」。
世の中のほとんどの仕事は「共同作業」。最初の1歩はひとりでも、それを多くの人に届けたり、役に立ててもらうためには他の誰かの力が必要です!
感謝の気持ちを忘れちゃいけないですね・・・。
共同作業といえば!ここのところ何度かオンエアしている、imaseさんとつくったBOSE60周年キャンペーンソング!
こちらは、贅沢なミュージックビデオも制作しましたが、もう、観ていただけましたか?
タイトルが「文通」ということで、地球に居るimaseさんと、月に住む私がやりとりをしながら、最後に会う・・・という設定になっています。
曲の内容からミュージックビデオがだんだん作られていったんですけれど、1番がimaseくんが書いた「もしも子供のころに戻って 何か出来るのなら 何をしたいですか?」というフレーズだったので、それの対句になるように、2番の同じ部分で「いつか地球を離れるとして 誰かといるのなら 誰といたいですか?」というフレーズをもってきたんだけれど、そういう、誰かが作ったところの対句みたいにするのもコラボの楽しさですね。そこで展開していくというのが。それがまたミュージックビデオにも反映されて、地球と月というかたちになるんですけれど。
そしてミーティングのときに、「最後に、文通してたけど、会うことにすれば」って、どうやら私が言ったらしいんだけど・・・本当にそういう、いい感じでそのフレーズを歌に落とし込んできたimaseくん、すごいなって感心しました。
お互い、お、やるな!というところがあるからこそ、コラボの化学反応がおきるので、ぜひ、ミュージックビデオもチェックしてください。
では!今日のコード「Collaborative Works」にちなんだ1曲を。
ちなみに、ボサノヴァとストリングスのオーケストレーションを心躍るビートで融合させてくれたのは、冨田ラボ、冨田恵一さんです!
こちらも、聴きどころです。imase × 松任谷由実で「文通」。
文通 / imase × 松任谷由実
今日は、「Collaborative Works」というコードで、さまざまな才能がタッグを組んだ、コラボレーションソングを集めてお届けしてみました。
改めて考えてみると・・・私もオリジナルの楽曲に関してはプロデューサーとの完全家内コラボレーション!
アレンジされたものを聴いて、改めて「そう来たか!」と気づかされることもあり・・・詞もですね、最近完成させたものは、お題ちょうだいで、このフレーズを入れろ、という。ほかは何も決まっていないのに、そこにどう導きだしていってつなげるの、というのがゲームのように楽しかったんですけれどね。
自画自賛でね、「いい曲書くわ〜」と、悦に入ったりもしているんですよ。
今回のアルバム、間違いなく最高傑作、そう、言えます。
そして!来週も新たな「Collaborative Works」のお話とともに、書き下ろしの新曲をこの番組でオンエアする予定!です。
これまた自信作なので、どうぞご期待ください。
さらに、改めて今日もオンエアした、imase × 松任谷由実「文通」に関するお知らせです。
ただ今、抽選で豪華賞品が当たるカラオケ「DAM」とのコラボキャンペーンを実施中。
くわしくは、松任谷由実公式ホームページでご確認ください。
そのほか、私の最新情報や近況は、私の公式ホームページやツイッター改め「X」、Facebook、インスタグラムなどでお知らせしています。
ぜひ、チェックしてみてくださいね。