万物が目覚めるこの季節、生まれ変わってがんばらなくちゃ・・・と、肩に力が入ったり、やる気が空回りしたりして、疲れがどっと、出てしまいがち。『Yuming Chord』はそんなあなたの処方箋!今日のコードは「The five senses」です。
■今週のChordは“The five senses”
Taste / RHYE
不思議と静かな気持ちになりますね。
Five Senses=五感のひとつ「味覚=テイスト」。
ポストSADEとも言われているRHYEの2018年にリリースされたアルバム『Blood』から、「Taste」。
そんな1曲でスタートした『Yuming Chord』。
万物が目覚めるこの季節、生まれ変わってがんばらなくちゃ、と、肩に力が入ったり、やる気が空回りしたりして、疲れがどっと、出てしまいがち。
『Yuming Chord』はそんなあなたの処方箋・・・!今日のコードは「The five senses」です。
「五感」とは、視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚、5つの感覚器官が感じ取る感覚のこと。
ちなみに「第六感」というものもありますが、こちらは“虫のしらせ”“ひらめき”“直感”“霊感”・・・なんて言われて、ちょっと特殊な感覚だと思われがちですが、科学的な研究が進んで、五感から得た情報を脳で統合する能力が「第六感」、という見方になってきたそうです。
感覚器官で集めた情報を、その人自身の考え方や過去の記憶をもとにまとめる働きが「第六感」。
五感を目覚めさせてしっかり使うことが、未来をひらく第一歩!
そこで、今日は私の五感の磨き方、五感を満たす方法を、お話していきますね。
まずは、外部から取り入れる情報の9割を担う、ともいわれる「視覚」について。
我が家の照明は、リラックスして過ごしたい場所に暖色系の間接照明を。
お気に入りの照明は、和紙を貼ったゆがんだ柱状のあかりです。ぼんやりその辺りを照らして・・・どこの国かわからない雰囲気にしてくれるような気がします。
色彩からのメッセージを受け取ることもたくさんありますよ。
たとえば、私が好きな画家マティスは、黄色と青にすごく特徴があるといわれています。私もパッと見て、そう思います。もちろんそれぞれに使っている黄色や青は違うんですけれど、全体のトーンをそれが決めているような気がしますね。
そして、できるだけ「よきもの」を見ることは、とっても大事です!
焼き物とか、詳しくはわからないけれども、でも、すごくよいとされているものを見ると、後戻りできない。その基準に自分が引き上げられると思います。
焼き物みたいに“一点だけのお茶碗”とかじゃなくプロダクトなものだけれど、バカラのロックグラスを久しぶりに出してみたんですよ。改めてしげしげ見たら、うわぁ、綺麗だな、と思いました。細いラインでアラベスク模様が取り囲んで彫られているんですけれど、すごいな、さすが名ブランドだな、と思ったんですね。
それによって、せっかく“よい”と思って持っているもので、食器棚のこやしになっているものを改めて見てみようという気になりました。
そして、「聴覚」。これは、私にとっては仕事道具なので、ゆるめることも大事です。
空間をデザインするイメージで、リラックスしたいときに聴くのは・・・最近では、食事療法をしたときに、リッチな気持ちになりたくて、ナラ・レオンをかけたら、明るい午後に、軽食を食べている気分になりました。
自然の音で好きなのは・・・アレクサに「滝の音を流して」。季節によっては「虫の声を流して」と言うと、本当に外で虫が鳴いているものとブレンドされて、より自然に囲まれている気になります。
耳をすます、という行為は、とっても大事です。
そこで、今日のコード「The five senses」から、聴覚を研ぎ澄まして聴いてみてください。ポール・マッカートニーの新曲です。
Days We Left Behind / Paul McCartney
「嗅覚」は、大脳辺縁系に直接訴えかけて、脳の理性的な部分を経由しない特別な感覚。プルーストのマドレーヌじゃないけれど、遠い記憶や思い出を連れてきたりする、その大事な部分です。
あと、今、思い出したのは、シュード・ロウ主演の「クロコダイルの涙」という映画では、嗅覚は脳の一番古い部分にあって脳の一番奥で発達してきた感覚である、というのがひとつのテーマになっていて、面白いなと思いました。(嗅覚は)記憶を呼び覚ましますよね。
聴覚になってしまいますけれど、「音読」というのもすごく大事です。音読によって嗅覚が呼び覚まされるようなところがあるんですね。
そんなことをいうと、どんどん話がシャッフルしていっちゃうけれど、五感のそれぞれが色彩が匂いを運んできたり、匂いが色彩を思い浮かべさせたり、連動しているのが不思議だなと思います。
毎朝の私のルーティンのひとつ、朝風呂で使う香り。このところは、ボディソープの香りを選んでいるので、バスオイルは使っていないんですが、それぞれの会社によって傾向があるなと思って。
たとえば、クラランスとか、ボディソープ専門ではないけれど、ジョー マローンとか、モルトンブラウン、それぞれ違う香りだったとしても、傾向があるんですね。それがカンパニーというものかな。
「味覚」もまた原始的で、即効性がある感覚。幸せを連れてきてくれますよね。これが、ブラインドで全く見えない状態でテイスティングすると、本当にわからないらしいです。さっき言ったように、視覚とも連動しているんですね。
お料理するときに、素材そのものの味を大切にする、ということも意識するんですけれど、素材がなぜかすごく、え、これでこんなに引き立つの?ということがあります。たとえばですね、豚肉にクミンがすごく合うんです。塩コショウだけじゃなくてクミンをふることによって、豚肉特有のくさみがよいくさみになるというのか。
それで思い出したんですけれど、いろいろなお肉に・・・たとえば、鴨のオレンジソースとか、鹿のブルーベリーソースとか、豚だとアップルソース、南方に行くとパイナップルソース。それぞれのくさみをおいしくする、味覚が喜ぶようにする取り合わせって、最初に発見した人はすごいなぁと思います。発見というより、きっと同じ場所で生息していたもの同士を合わせたのかな。
そして、「触覚」も居心地を左右する大事な感覚です。
肌ざわりの良いパジャマとかタオルは、安眠にいいですね。
触れていると安心するもの・・・木の幹とか安心しますね。もこもこの動物とか、子供の頃のどうしても外せない毛布とかね。そういう安心する触覚。美しい髪・・・つい、触りたくなる。
駆け足で、私の五感にまつわるあれこれ、お話してきましたが、五感を駆使して世界と出会っていく感覚って、本当に大事です。まさに、「今を生きてる!」という実感をもてると思います。そこに敏感な自分でいたいですね。
では、今日のコード「The five senses」にちなんだ私の曲を。
これはですね、質感を追及してつくった曲なんです。詞も曲もサウンドも歌唱も・・・自分であんまり言うと押しつけがましいですが、ぜひ聴いてください。
July / 松任谷 由実
この曲はね、バンドのミュージシャンとかにもすごく評判がいいので、気を良くしています。
お送りしたのはアルバム『U-miz』から「July」でした。
今日は「The five senses」というコードで私の五感を目覚めさせたり、ゆるめたりするものにまつわるお話をお届けしました。
実は、今日は地元・世田谷にあるお寺・妙法寺の、境内のお庭が見渡せるお部屋からお届けしてきたんですが、ときどき柱時計の音が鳴ったり、何か違う時間の流れ方がする場所で・・・もちろん景色もですけれど、やっぱりお寺ならではのバイブスがあるのかな。五感がめざめるスポットとは、まさにこういう場所かもしれません。
五感って、「いつも」ではなくて、「非日常」で発動されるものだったりもします。たしかに、旅って五感が全開になりますよね。そして、それは心の旅でも同じ!
音楽を聴いたり本を読んだりすることが五感をひらく・・・それもまた、よき体験です。
私は「THE WORMHOLE TOUR」の旅へ。今月は東京と愛知、来月は熊本・沖縄・神奈川で、みなさんの五感を刺激するステージ、お届けします!
コンサートに関する情報やお知らせ、そのほか、私の最新情報や近況は、松任谷由実公式ホームページ、XやInstagram、TikTokなどでお知らせしています。
ぜひ、チェックしてみてくださいね。