今日、5月15日は「ヨーグルトの日」。生物学者、イリヤ・メチニコフ博士の誕生日にちなんで決められた記念日だそうです。彼は、今からおよそ120年前に、ヨーグルトを食べる人々の「不老長寿」説を提唱しました。
今日のコードは「ヨーグルトの魔法」です。
■今週のChordは“ヨーグルトの魔法”
Morning Train (Nine to Five) / Sheena Easton
改めて時間が経って聴いてみても、シーナ・イーストンは良い声ですね。可憐な透明感があって・・・この曲はけだるい朝、時間がゆっくり流れる1日が、あなたと一緒になってからあっという間に時間が過ぎていく、と、のろけているラブソング。
ヨーグルトもそんな効果があるかも!?
お送りしているのは、シーナ・イーストンで「Morning Train (Nine to Five)」。
そんな1曲でスタートした『Yuming Chord』。
今日、5月15日は「ヨーグルトの日」。ヨーグルトの効能を世に広めた生物学者、イリヤ・メチニコフ博士の誕生日にちなんで決められた記念日だそうです。
彼は、今からおよそ120年前に、ヨーグルトを食べる人々の「不老長寿」説を提唱しました。
そこで!今日のコードはそのものズバリ、「ヨーグルトの魔法」です。
ヨーグルト発祥の地・起源は諸説ありますが、紀元前8000年頃、今からおよそ1万年前のこと。
アナトリア地方・現在のトルコ共和国では、狩猟生活から酪農や家畜の飼育へ移行する中で、ウシ、ヤク、ウマ、ヤギ、ヒツジなどの乳から栄養を摂取していたといいます。
そのさなか、しぼりたての乳を保管しているところに天然の細菌酵素が入りこんで、そこに日光が当たってあたためられたら・・・、あら不思議!
熱によって善玉菌が活性化されて発酵したことにより、酸味があって濃厚なヨーグルトが出来上がっていた・・・、というのが、ヨーグルトの誕生物語です。
「ヨーグルト」という言葉は、トルコ語の「Yogurmak(ヨールマック/ヨウルマック)」が語源で、トルコ語で「かきまぜる」「かき回す」「濃くする」という意味をもつ動詞から派生しました。
同じような現象は、ご当地の菌によって世界各地で起こっていて、いずれにせよ、ヨーグルトは“世界最古の発酵食品”だそうです。
ちなみに、日本を含むアジアの人々に多いのが「乳糖不耐症」。
乳糖を消化する酵素が不足していて・・・多分、ラクターゼというんですけれど、牛乳を飲むとお腹がゴロゴロするなど、体調不良を起こす人も、ヨーグルトならOK!しっかり栄養をとることができます。
ヨーグルトは腸内環境の改善や免疫力向上、カルシウムの吸収促進による骨の強化などが期待できると言われていますが、さきほどのメチニコフ博士は、当時、ロシア領だったブルガリアを訪れた際に、長寿の人々が多いのは乳酸菌のおかげだ、ということを突き止めた人。
彼は、乳酸に含まれる善玉菌について、「この微生物は長寿の国ブルガリアで多く消費される乳酸に含まれている」と発表します。
“不老長寿にはヨーグルトが効果的”というその説はまたたく間に世界中に広がって、ヨーグルトに関する乳酸菌の研究が進んで、今に至るわけですね。
日本で一般家庭に普及したのは、1970年の大阪万博でブルガリア館のプレーンヨーグルトが話題となったのがきっかけです。
翌年発売された「明治プレーンヨーグルト」が家庭で食べられるようになっていったとか。
私もプレーンヨーグルト、たまに買うことがありますよ。あんまりヨーグルトを目指して買わないんですけれど、プレーンヨーグルトを食べるためにいろいろなジャムとかハチミツとかを試すのに良いです。バラジャムとか合うんですよね。あと、ハチミツも・・・前にハチミツのコードのときに話したかもしれないけれど、コーヒーのハチミツとか。
あ、Instagramに上げて話題になったのは、ロシア人の友人からもらった松ぼっくりのジャムなんです。
これはね、今まで話してきたヨーグルトの起源に結びつくかもしれないけれど、ロシア系のものってヨーグルトに合いますね。
実は、日本で初めてヨーグルトを作った会社が「チチヤス」なんですよ。なんだか自分のことのように喜んじゃうんですけれど、私の兄嫁の実家が広島にあって、そこに私の姉が遊びに行ったときに「チチヤスヨーグルト」に初めて出会って、おいしかったわよ~、と言うので。
広島で牧場経営と牛乳販売をしていた、創業者だった野村保さんの名前に使われた文字、「保つ」という字を「ヤス」と読んで、お乳の「チチ」と「ヤス」で「チチヤス」になったそうです。
私が最近、食べているヨーグルト・・・ではないんですけれど、相変わらず、ヤクルトはとっています。
直接受け取りたい派と置いておいてもらいたい派がいるらしいけど、私は世間話をするのが好きです。
ヨーグルトにしても、ヤクルトにしても、善玉菌を増やすのに良いみたいですよ。
では、ここで今日のコード「ヨーグルトの魔法」にちなんだ1曲を。
We Are Young / Fun. Feat. Janelle Monáe
なんだか気持ちが晴ればれして、いい感じ。今日のコードにもピッタリのヨーグルトの上に、薄い膜が、お水が出るじゃないですか。ああいう澄んだ感じ。音楽的には6度でとぶとその晴れやかな感じが出るんだな、なんて、改めてそんなことも思いながら聴いてました。
ヨーグルトを食べてる「私たちは若い!」(笑)。そんな願いもこめて。
お送りしたのは、Fun. feat. ジャネール・モネイで「We Are Young」でした。
フード・アーキビスト、ジューン・ハーシュ氏の『ヨーグルトの歴史』、富原まさ江さんの翻訳によるこの本によると、ヨーグルトは、多くの主要な宗教で信仰の対象にもなっているそうです。
たとえば、キリスト教の「旧約聖書」では「聖なるもの」としての位置づけで、ヨーグルトを意味する「凝固した乳」と書く「凝乳」が何度も出てきます。
また、当時のペルシャの書物などには、信仰の祖・アブラハムが多くの子どもに恵まれ、長生きできたのはこの凝乳のおかげ・・・と書かれているようです。
イスラムの国では、ラマダーン明けに出される伝統的な食べもののひとつが、ヨーグルト。預言者ムハンマドは、ヨーグルトを入れた大麦料理「タルビナ」について、“人の心を落ち着かせ、活力を与え、悲しみや嘆きを和らげる”と示したとか。
中世インドの「ヒンドゥータントラ仏教」の書物にもヨーグルトが登場しています。
“その白さは負の要素をすべて排除した清らかさの象徴”で、“乳がヨーグルトになるまでの過程は精神の変容”・・・と記されているとか。
インド料理を食べて、ラッシーを飲んだり・・・あと、タンドリーチキンも、お家で作るときは、ヨーグルトに鶏肉を漬けておいて、そのヨーグルトにターメリックとかで黄色くしておいて。本当に驚くほどお肉が柔らかくなりますよね。ちなみに、自分では無印良品のタンドリーチキンの素を使っちゃうけれど(笑)。きっとヨーグルトが入っているんだと思います。
世界各地の旅先で食べたヨーグルト・乳酸菌食を思い出してみると・・・やっぱりアジアや中東が多いかな。前菜にヨーグルトのソースがかかっていたり、ドレッシングがヨーグルトだったり。自分でも真似してシンプルなヨーグルトドレッシングを作ることもあります。
「ヨーグルトの魔法」というコードではありますけれど、魔法のかかり具合で、別の乳製品にもなるんですよ。乳酸菌が糖を分解して発酵させることで生まれる、なんとも言えないおいしさ・・・。
例えば、私がしょっちゅう食べているチーズが、サンドイッチに必ず使う「チェダーチーズ」。
これはね、ライブレッドのサンドイッチが好きなので、ハムとチーズを挟んだだけのシンプルなものの場合、なんといってもチェダーチーズだなぁ。
あ、そして、カッテージチーズもよく使いますよ。必ず買い置きをしておくと、意外にもつんですよ。1か月くらいはもつのかな。サラダにちょっとボリュームが欲しいときとか、やっぱりサラダなんだけれど、ディルとあわせて、ビーツをただふかして冷やしただけのものにカッテージチーズ、合います。
あらためて、私とヨーグルトの話に戻ると、ここ数年は「アサイーボウルとヨーグルト」とか、高タンパク・低糖質で満腹感が味わえる濃厚なギリシャヨーグルトが定番ですね。
ヨーグルトでの腸活は、楽しみながら手軽にできるのがイイですよね!
ではここで、今日のコード「ヨーグルトの魔法」にちなんだ私の曲を。
・・・と言っても、もろにヨーグルトが出てくるものはないので、ミルクで許してください。
雨の街を / 荒井 由実
出だしにちょこっとミルク色が入りましたけれどね。ファーストアルバム『ひこうき雲』から「雨の街を」でした。
今日は、「ヨーグルトの魔法」というコードでお話してきました。
偶然と発見から生まれたというストーリーからして、「魔法」としか思えないヨーグルト。
その研究は今もどんどん進んでいて、「脳と腸の相関関係」、いわゆる「脳腸相関」の研究もここ数年、注目を集めていますよね。
免疫システムの7割、そして、幸せホルモンといわれるセロトニンの9割が、実は腸に存在しているという研究結果が示されていて、心身ともに安定させるためにも、腸内環境を整えることが大事なんだそうです。
もう、身をもってわかります。腸の状態がメンタルにもくるな・・・日々、自分と対峙していると、その変化が手に取るようにわかります。
と、いうわけでヨーグルトの力を借りつつ、楽しく、おいしく、腸活ライフ!
湿度が高くなってくるこの季節は、気持ちもじめじめしてしまいがちです。
私も、「盲腸」の手術を控えていますし、大切な腸、いたわっていきましょうね。
そして、ただいま全国ホールツアー中!
今月の「THE WORMHOLE TOUR」は、5月25日・26日の2日間を、神奈川県・川崎市で。
さらに、来月6月は1日・2日に東京国際フォーラムでのライブが控えています。
全72公演コンプリートをめざして、「ユーミン」で居続けるのが私の使命。
そして、私史上最高傑作のアルバム、『Wormhole / Yumi AraI』の世界観を、みなさんにお届けしていきますので、こうご期待!
そのほか、私の最新情報や近況は、松任谷由実公式ホームページ、XやInstagram、TikTokなどでお知らせしています。
ぜひ、チェックしてみてくださいね。