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七夕まつりを旧暦で、つまり、今の時期に開催する地域もありますよね。今日のコードは「Across the Starry Night~星を見上げるラブソング」です。

■今週のChordは“Across the Starry Night~星を見上げるラブソング”

Weaver of Love〜ORIHIME / 松任谷 由実

1995年リリースのアルバム『KATHMANDU』から、「Weaver of Love〜ORIHIME」をお送りしています。

熊本の地震から10日程が経ちますが、暑さのなか、大変な思いをされている方、不安な気持ちを抱えた方、いらっしゃいますよね。落ち着かない日々を過ごされているみなさんが少しでも心と身体を休められますよう、気持ちを寄せながら番組をお届けしていきます。

さて、七夕伝説をモチーフにした曲でスタートした『Yuming Chord』ですが、七夕まつりを旧暦で、つまり、今の時期に開催する地域もありますよね。
たとえば、有名な「仙台七夕まつり」や、富山県高岡の七夕まつり、東京の「阿佐ヶ谷七夕まつり」などは、例年、月遅れのこの時期に開催されています。
そんなわけで、今日のコードは「Across the Starry Night~星を見上げるラブソング」。
先月、7月7日の七夕行事をつい、スルーしてしまったみなさんのために、月遅れで七夕気分が味わえる私の曲を集めて、お送りしていきます。

ところで・・・かつて、理科の授業でも習った「夏の大三角形」。
夏の夜空でひときわ輝く3つの1等星、こと座の「ベガ」、わし座の「アルタイル」、はくちょう座の「デネブ」を結んで出来上がる「三角形」です。
実はこの「ベガ」が織姫で、「アルタイル」が彦星なんですよね。
ふたつとも1等星なので、晴れた夏の空ならきっと、見つかります。
で、実をいうと残りのひとつ、「デネブ」が本当は一番明るい星なんですが、地球からの距離がとんでもなく遠いので、暗く見えてしまうそうです。
それぞれの星と地球の距離は、ベガが25光年、アルタイルが17光年、そしてデネブは1800光年! 
1光年は1秒間に30万キロ走る速さの光で1年かかる距離です。

夜空の星座を見上げるときに、つい、私たちは2D(平面)で見てしまいます。
実はデネブがはるか遠くに位置している、とわかると、急に、見上げる空が三次元的な奥行きを実感しますよね。

そんな「宇宙」の奥行きを体感した星空体験・・・思い出すのは、モンゴルに行ったときのことです。本当に空が大きくて空気が澄んでいて、乾燥しているからか、星が潤むという感じがないんですよね。星空が明るく、雨の穴くらい沢山たくさん見えました。
今まで見たなかで一番すごい星空は、モンゴルだったかもしれない。

さて、2022年、コロナ禍でこの番組にゲストでお迎えした宇宙飛行士の山崎直子さん。スペースシャトルのレーダーが壊れて使えなくなったとき、星座の見取り図を見ながら国際宇宙ステーションに近づいていったことがあって、それがまさに、宇宙を漂う船のような感覚で、同時に地球も太陽のまわりを動いている船だ・・・と、実感したというお話。
山崎さんのエピソードとして受け止めると、本当にリアルに星空が広がってきて、その中に私たちは浮かんで旅をしているんだと実感しました。
そういうイメージをしてみることが、分断や争いが絶えないこの時代には必要ですよね。

では、今日のコード「Across the Starry Night」にちなんだ1曲。

青い船で / 松任谷 由実

おおくりしているのは、1983年リリースのアルバム『VOYAGER』から、「青い船で」でした。

続いては、2009年リリースのアルバム『そしてもう一度夢見るだろう』から、「夜空でつながっている」。

夜空でつながっている / 松任谷 由実

この曲は、曲先で例によって「ありがとう」がどうしても出だしに浮かんだので、そこから悲しかったり、寂しかったりするけれど幸せ、という歌にしたかったんです。それには星空をひとりで見上げて、隣に愛する誰かがいるかのような歌になりました。

夜空に点在する星をつなげて物語をつむいだ、いにしえの人々。
今に伝わる世界各地の星座の神話には、不思議と共通点があったりします。
実は、中国や日本に伝わる七夕伝説に似た物語が、北欧・フィンランドにもあるそうです。
物語の主人公は、とっても仲の良い夫婦。
やがて2人はそれぞれ天に召されますが、残念ながら、遠く離れた場所で星になってしまいます。
再び会いたいと思う一心で、足元の星屑を集めて天にかける橋をつくりはじめる2人。
来る日も来る日も星屑を集めて千年後・・・、天にまたがる大きな橋が完成。
光の橋を渡り、ひときわ明るい星のもとで2人は再会し、その星で今も仲睦まじく暮らしている・・・フィンランドには、そんな物語があるそうです。
ちなみに、2人が暮らしているのは、冬の星座・おおいぬ座のシリウス。
フィンランドの七夕伝説的な物語は、冬の夜空を見上げて作られたんですね。

ところ変わればなんとやら・・・で、夜空がこんなにも違う!と驚いた国。南半球で見る星空はやっぱり南十字星があるせいもあって、普段見る夜空とは配置というか雰囲気が本当に違います。
30年くらい前ですね。クリスマスをナミビアのブッシュマン村で迎えたことがありまして。そこで見た夜空はやっぱりすごかったです。モンゴルと同じくらい。天の川が地平近くに横たわっている。これまた明るくて。
そしてクリスマスを祝う風習はきっとないはずの村なのに、子供たちも夜遅くまで外に出ていて。私はそこでなんと、ムーンウォークをやってみせたら、ハーメルンの笛吹状態で子供たちが全員真似して。できるんですよ、サッサッサッって。
文明を変えてしまった未来からきた人間になったような、ちょっと罪深いような気持ちになりながら忘れられない思い出です。

「Across the Starry Night」!
星や天体にまつわる私の楽曲を特集してお送りしてきましたが、最後の1曲は、1999年のアルバム『FROZEN ROSES』から、「流星の夜」です。

今、お話しした夜空がモデルに・・・というか、夜空を背景に思い浮かべた曲です。
では、今日最後の「星を見上げるラブソング」を。

流星の夜 / 松任谷 由実

8月の夜空は、天の川や流星群がよく見えるとされていますが、来週、8月13日はペルセウス座流星群が極大、つまり、よく見える日だそうです。
しかも、この日は新月なので、流れ星にたくさん出会えるかも。
夏の星空観察、楽しんでみてください。

お送りしたのは、1999年リリースのアルバム『FROZEN ROSES』から、「流星の夜」でした。


今日は「Across the Starry Night~星を見上げるラブソング」というコードで、月遅れの七夕を意識しつつ、私の曲を集めてお届けしました。
今日の番組は、このあと1週間、radikoのタイムフリーでお楽しみいただけますので、あらためて、聴いてみてくださいね。

そして!プレイリストといえば・・・来年、デビュー55周年を迎えることを記念してスタートした、「ユーミンと私のプレイリスト」。
さまざまなジャンルで活躍されている方々に、自由な切り口で私の楽曲を選んでいただきました。各界で活躍中のみなさんが続々、参加してくださっています。

さらに、このプレイリストに、『Yuming Chord』リスナーのみなさんにも、参加していただくことが決定しました。プレイリストのタイトルは・・・【『Yuming Chord』とリスナーと。】

『Yuming Chord』を通じて知った曲、好きになった曲、この番組にリクエストしたことがある、またはリクエストしたい!という思い出の曲・・・、などなどを、曲にまつわるエピソードなどとともに、教えてください。
『Yuming Chord』リスナーのみなさんとつくる、ラジオライクなプレイリスト。
番組公式サイトのメッセージフォームから、ぜひ、ご参加ください。

そのほか、コンサートツアー第三期の詳細や今後のスケジュール、最新情報や近況は、松任谷由実公式ホームページXInstagramTikTokなどでお知らせしています。
ぜひ、チェックしてみてくださいね。

onair list

Weaver of Love~ORIHIME

M1

Weaver of Love~ORIHIME

松任谷 由実

青い船で

M2

青い船で

松任谷 由実

夜空でつながっている

M3

夜空でつながっている

松任谷 由実

流星の夜

M4

流星の夜

松任谷 由実

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