番組が選んだ今週の「ウィークリーパーソン」は…（2012/3/23）
金曜日は、番組がその週で最も注目した人物にフォーカスする「ウィークリーパーソン」！
ジャンルを問わず、"感動"や"驚き"を与えた人物に注目します。
今週、番組が注目したのは、この４組です。
■春のセンバツで選手宣誓した、石巻工業高校の主将、阿部翔人
■ひとり芸の日本一を決める、「Rー1ぐらんぷり 2012」で優勝！COWCOW 多田健二
■19歳差を乗り越え結婚！ドリカム吉田美和＆ファジーコントロールの樹音
■クラブ史上歴代トップの[通算234ゴール]を24歳の若さで達成…バルセロナのメッシ
facebookページでの皆さんの投票では石巻工業高校の主将、阿部翔人がダントツの1位となっていますが、
今週、中西さんが注目したのもこちら！
石巻工業高校の主将、阿部翔人
21日水曜日に開幕した、甲子園、春の選抜高校野球。
去年は震災の影響で、入場行進を省略するなど、簡素化された開会式でしたが、今年は行進も復活しました。
そして、抽選で選手宣誓に選ばれたのは21世紀枠で選出された、宮城県の石巻工業高校という、
巡りあわせでした。
去年の３月11日、グラウンドで練習していた部員は激しい揺れに襲われて、海岸から2キロも離れた校庭にも
1.7メートルの津波が押し寄せました。校舎は1階が水没。部員は3階に避難して、3日間そこから動けなかったそうです。そして、学校に残っていた「ふりかけ」や、学校で作った蒸留水を分け合って避難してきた人たちのサポートをしていました。11日後、再び部員が集まると、グラウンドは厚さ11センチのヘドロに覆われていました。
「野球がやりたいか？」という松本監督の呼びかけに、部員全員が「はい」と即答して、泥かきを始め、
自衛隊や米軍、ボランティアなど、延べ1000人もの人たちのサポートもあって、2トントラック300台分の
泥やがれきを撤去しました。
粘り強く練習を重ね、去年秋の県大会で準優勝。21世紀枠での甲子園出場を勝ち取りました。
いろいろな方々の支えがあって、苦難を乗り越えて出場した、甲子園…
どんな言葉を発するのか注目された中で、阿部翔人主将が宣言した選手宣誓は素晴らしいものでした。
阿部翔人主将 選手宣誓
「宣誓！東日本大震災から１年、被災された方々の中には苦しくて心の整理がつかず、
今も当時のことや、亡くなられた方を忘れられず、悲しみに暮れている方がたくさんいます。
しかし、日本が一つになり、その苦難を乗り越えることができれば、その先に、必ず大きな幸せが待っている
と信じています。だからこそ、日本中に届けます！感動、勇気、そして笑顔！みせましょう！
日本の底力、絆を！我々高校球児ができること、それは全力で戦い抜き、最後まであきらめないことです。
今、野球ができることに感謝し、全身全霊で正々堂々とプレーすることを誓います！」
昨日、石巻工業高校は、鹿児島の神村学園と対戦しました。
敗れはしましたが、1次４点差を逆転するなど、諦めない姿勢は存分に見せてくれました。
地元の方たちも、ボランティアでがんばっている石巻工業高校のみなさんが、
甲子園でがんばっている姿を見てうれしい、と語っていましたね。
今週の「ウィークリーパーソン」は、石巻工業高校の主将、阿部翔人に注目しました。
