あなたのキレイと元気を磨く!「植物の力」で美しいライフスタイルを!

5000年以上の歴史を持ち、クレオパトラも愛した植物との暮らし。植物と向き合い、植物の声を聞くライフスタイルや、ボタニカル・フードのとっておきレシピ。植物の世界からあなたに届く「美しい贈り物」です。

―この番組は、2021年3月で終了しました。―

2017.08.18

Botanical Recipe17
栄養豊富な太陽のめぐみ、真っ赤なトマトで夏も元気に。

  • BotanicalRecipe
トマトの赤い色はリコピンの赤。トマトに豊富に含まれるリコピンは生活習慣病予防や老化抑制に効果があるとされています。低カロリーで、ビタミンC、ビタミンE、カリウムなどもバランスよく含んでいます。夏の疲れが出るこの時期、トマトレシピで、生き生きと元気に過ごしましょう。

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「野菜」や「ハーブ」を使ったメニューや楽しみ方を“食のプロ”に教えていただく「ボタニカル・レシピ」。今回はトマトを使ったレシピを、料理研究家の坂田阿希子先生に教えていただきます。


太陽のめぐみが凝縮したトマト
トマトという名は、「膨らむ果実」という意味の「トマトゥル」からきているそうです。この時期、太陽の光を浴びてまさに栄養いっぱいに膨らんだトマト。世界では8000を超える品種があると言われ、ヨーロッパ、特にイタリアでは、ピザやパスタなど多くの料理に日常的に使われています。ビタミン、ミネラル、食物繊維などをバランスよく含んでいますが、最近もっとも注目されているのが、トマトの赤い色のもととなっているリコピンです。リコピンは生活習慣病予防や老化抑制に効果があるとされ、抗酸化作用についてはビタミンEの100倍とも言われています。実はこのリコピンを身体によく吸収するためには、生で食べるだけでなく、熱や油で料理することもおすすめです。煮たり焼いたりはもちろん、便利な缶詰などを上手に料理に生かしても、おいしくたっぷりとトマトの栄養を摂ることができます。


トマトたっぷりのガスパチョレシピ
しっかり熟したトマトは柔らかいので、生で食べる際も、サラダではなくスープにすることで、よりたくさんのトマトを摂ることができます。使うトマトは甘みが強いミニトマトやミディトマト、フルーツトマトなどがおすすめです。トマトには火をいれず、しっかりと焼いて皮をむいた赤いパプリカ、塩、オリーブオイル、そしてとろみを出すために水に浸したパンも一緒に撹拌し、冷たく仕上げるガスパチョ。レモン汁を加えて味を整え仕上げます。 冷たく冷やし、歯ざわりや清涼感を出すために、きゅうりやセロリ、玉ねぎの角切りを薬味として乗せ、コリアンダーを添えて出来上がりです。

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トマトたっぷりのガスパチョ
■材料(4人分)
赤パプリカ … 2個
ミディトマト … 8コ
オリーブオイル … 大さじ6
塩 … 小さじ1
玉ねぎ … 1/4個
セロリ … 1/2本
きゅうり … 1本
オリーブオイル … 大さじ2
塩 … 少々
レモン汁 … 少々
コリアンダーの葉 … 適宜
バケット … 8cm
水 … 1カップ

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■作り方
1. 赤ピーマンはヘタを取ってオーブントースターか、グリルで真っ黒に皮がこげるまで焼く。少しむらしてから皮をむいて種を取る。手で裂いておく。
2. トマトはヘタを取る。バケットは2cm厚さに切り、水に浸す。
3. ミキサーに、1と2を入れ、塩、2のパン、オリーブオイルを加えてミキサーにかける。味をみて、レモン汁を加えて整える。冷蔵庫に入れ、冷たく冷しておく。
4. セロリときゅうり、玉ねぎを5mm角切りにし、塩、オリーブオイル、レモン汁少々で和える。
5. 盛りつけたスープに4を乗せる。コリアンダーを添えて。



フランス風のトマトの肉詰め、トマトファルシレシピ
トマトに火を入れて調理するフランス風トマトの肉詰めも、マスターしたいレシピのひとつ。準備した肉だねを、中をくり抜いたトマトに詰めます。一緒にセルフィーユ(英語名チャービル)やパセリなどのハーブを入れるのが香りよく爽やかに仕上げるコツ。お鍋にならべ、少ない水分で軽く蒸し焼きにします。トマトが少し崩れてきたところで出来上がり。バターライスなどを添えて崩しながらいただく料理です 。

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トマトファルシ
■材料(4人分)
トマト … 小さめ4個
ハム … 3枚
にんにく … 1かけ
玉ねぎ … 1/2個
オリーブオイル … 大さじ4
豚ひき肉 … 150g
パン粉 … 大さじ4
パセリ … みじん切り大さじ2
セルフィーユ … みじん切り大さじ2
塩 … 小さじ2/3
胡椒 … 少々
ナツメグ … 少々
水 … 1/4カップ

■作り方
1. ハム、玉ねぎ、にんにくは細かいみじん切りにする。パン粉大さじ2を水大さじ2でふやかす。
2. フライパンにオリーブオイル大さじ1を熱し、にんにく、玉ねぎ、ハムを加えて炒め、挽肉半量を加えて炒める。バットなどにとって広げて粗熱をとる。
3. 2をボウルに移し、残りの挽肉、塩、胡椒、ふやかしたパン粉、ナツメグ、パセリとセルフィーユの半量を加えて混ぜる。
4. トマトは上の部分1/3を切り、中をくり抜く。上の部分とくり抜いた中身はみじん切りにして別にしておく。
5. トマトの中に3を詰め、鍋に並べる。みじん切りにしたトマト、水を鍋に加え、パン粉大さじ2を散らす。
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6. 蓋をして、15〜20分ほど弱火で煮込む。出来上がりに残りのオリーブオイルをまわしかけ、残りのパセリ、セルフィーユを散らす。


赤く、つやつやと実ったトマト。その赤い色にこそ、トマトの身体にうれしい栄養の秘密が隠されています。日常的に様々な料理に使われるイタリアでは、日本の味噌や醤油のような役割を果たしているそうです。その理由は、トマトに含まれる「うまみ」成分、グルタミン酸が、酸味と甘みで料理をよりおいしくしてくれるから。夏こそトマトを上手に料理に取り入れて、元気に過ごしたいですね。


TOKYO FM「クロノス」では、毎週金曜日、8時38分から、毎週週替わりのテーマでボタニカルな暮らしをご紹介するノエビア「BOTANICAL LIFE」をオンエアしています。

また、TOKYO FMで毎週土曜日、9時から放送しているノエビア「Color of Life」。8月はファッションデザイナーのコシノジュンコさんを迎えてお届けしています。どうぞ、お聞き逃しなく。


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坂田阿希子(さかた・あきこ)
料理家。フランス菓子店やフランス料理店での経験を重ね、独立。現在、料理教室「studio SPOON」を主宰し、国内外を問わず、常に新しいおいしさを模索。プロの手法を取り入れた家庭料理の数々は、どれも本格的な味わい。最新刊は『このひと皿でパーフェクト、パワーサラダ』(文化出版局)。

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