今月ご乗船していただいているのは、谷村新司さんです。
70年代に「アリス」でデビューされ、ソロ活動、楽曲提供を通じて、「いい日旅立ち」や「昴」など、
日本のスタンダードナンバーを多数発表され、現在は上海音楽学院で教鞭もとられています。
旅についての本なども出版されている谷村さんは、国内外を問わず、たくさんの旅のご経験をお持ちです。
上海では、どんな音楽の講義をされているのか?また、旅をする事の意味についておうかがいしていきます。
干場「2004年から上海音楽学院で教壇に立たれて、教えられていたんですか?」
谷村「そうですね、5年間、卒業生を出すまでです。優秀な生徒なんですよね、国立の音楽大学なので、音楽の理論とか仕組みは全部知ってるんですよ。一つ知らなかったのは、自分で言葉を作る事だったんですよ」
干場「それはどういう事ですか?」
谷村「どこの音楽大学でも、クラシックを学ぶんですよ。今はモーツァルト、ショパンなど、クラシックと呼ばれているけど、当時はクラシックと呼ばれていない、ポップスと呼ばれていたと思うんですよね。100年、200年と時が流れて、みんなに愛されたポップスは、やがてクラシックと呼ばれる様になると思います。だから、あと50年、100年したら、ビートルズはクラシックになると思うんですよね」
干場「なるほど、そうですね」
谷村「先人の作ったものを学ぶのも大事だけど、自分でしか作れないものを作り出す、オリジナルを作ろうと提案して、自分の言葉で詞を書くんです。言葉は一番ストレートに相手の心に入るんですよね。言葉を紡いでいくという授業を5年間やっていました」
干場「そういう授業は、素晴らしいですね」
谷村「最後は、みんな素晴らしい詞を書いてくれる様になって、それに自分たちで曲をつけて、演奏するんです。本当に行って良かったなと思いますよ。僕は小さい頃、音楽の時間が嫌いだったんですよね。例えば「先生、"ド"は何で"ド"っていうの?」って、子供が聞きますよね」
干場「それに、先生は答えられないわけですね」
谷村「ずっと"ド"だったからと、世界中がそうなんですよ。何でチューニングは"ラ"でするんですか?って言われた時に、答えられる先生はいないんですよね。ずっとそうやってきたから、そこに意味、理由があるでしょと、それを伝えたかったんですよね。だから、先生たちも聞きに来られるんですよ」
干場「それは、面白いですね(笑)」
谷村「"ラ"の音は特別な音で、世界中の赤ん坊が生まれた時に「オギャー」って泣きますよね。その音って、必ず"ラ"の音なんですよ。"ソ"っていうのはイタリア語で「sol」と書く。"ソ"って実は太陽という意味なんですよ。それで、太陽の波長を出してる、ラは星達の波長なんです」
干場「なるほど、初めて聞きましたね」
谷村「太陽とお星様があるところを"ソラ"。それがわかるのは日本語を知ってる人間だけなんですよね。そこは太陽と星達、ソの音と、ラの音のゾーンなんです。そういう授業をしていると、生徒達も目がキラキラしてきちゃって、質問だらけで授業が終わらなくなるんですよ(笑)」
干場「その授業は、生徒たちにとってもすごい面白い授業ですよね。最後にお聞きしたいのですが、谷村さんにとって「旅」とは、人生においてどんなインスピレーションを与えてくれるものなんでしょうか?」
谷村「僕は、生まれてから命の形が終わるまでが、全て旅だと思っています。みんなが思ってるのは旅行で、旅行と旅って、僕は違う物だと思っていますね。日々生きてる事が旅、どこどこに行こうと出かけて行くのが旅行。旅って、僕にとっては日常になっていて、そこで出会うもの全て、旅の途上で出会う縁だと思っていますね」
干場「全てが繋がっているんですね。すごく良い言葉ですね。色々お話をうかがって、感動しました。「何でだろう?」と思う事、もっともっと知りたいなと思いましたね」
谷村「そういう扉を自分で開けるしかないんですよね。知りたいと思っても「不思議だね」で終わらないで、一歩扉のノブを開けてみたら、全く想像もつかない景色が飛び込んでくる、それと出会えるのが人生の最大の喜びなんじゃないかと、僕は思ってますね」

「クルーズの中で出来る友達は?」
日本船に乗るのか、外国船に乗るかによって、それぞれの違いはあります。
船で旅をするのは、陸のホテルとはちょっと感覚が違います。
船旅は、ホテルごと移動しているので、レストランとかや廊下、様々なアクティビティで、
同じ人とを顔を合わせる事が多いです。
保木さんは「不思議な事に会う人にはよく会うんですよ」と、仰います。
行動範囲や時間の過ごし方が似ていたり、食べ物の趣味が近いと、
やはり自然と顔を合わせる事が多くなりますね。
そのうちに、会釈から始まり、レストランでテーブルが近くなれば、
仲良くなって、寄港地観光に一緒に行ったり、旅の面白さも広がりますね。
ビジネスの場とは違うので、リラックスしてお友達が作りやすい場所ですね。
色々な旅に出て、世界中に友達を作るのもいいですね。
クルーズ情報
「クルーズの中で出来る友達は?」
日本船に乗るのか、外国船に乗るかによって、それぞれの違いはあります。
船で旅をするのは、陸のホテルとはちょっと感覚が違います。
船旅は、ホテルごと移動しているので、レストランとかや廊下、様々なアクティビティで、
同じ人とを顔を合わせる事が多いです。
保木さんは「不思議な事に会う人にはよく会うんですよ」と、仰います。
行動範囲や時間の過ごし方が似ていたり、食べ物の趣味が近いと、
やはり自然と顔を合わせる事が多くなりますね。
そのうちに、会釈から始まり、レストランでテーブルが近くなれば、
仲良くなって、寄港地観光に一緒に行ったり、旅の面白さも広がりますね。
ビジネスの場とは違うので、リラックスしてお友達が作りやすい場所ですね。
色々な旅に出て、世界中に友達を作るのもいいですね。