今月ご乗船いただいているのは、落語家の三遊亭竜楽さんです。
日本語以外に、英語、イタリア語、フランス語、スペイン語、ポルトガル語、ドイツ語の6ヶ国語を駆使される噺家。
海外で、字幕や通訳無しで、現地語口演を続けていらっしゃる真の国際派です。
外国語を駆使しながら日本の伝統芸能の楽しさを伝える、三遊亭竜楽さんにお話をうかがっていきます。
本日は、「時間」をテーマにお話を伺いました。

竜楽「これも思い入れがあるんですね。以前、ポルトガルのリスボンに行ったことがあって。あるテレビ番組で、日本の洋菓子のルーツを探ろうというもので。撮影の日に、朝待っていても全然来ないんですよ。間違いなんじゃないかと大騒ぎして…、後から分かったのがサマータイムだったんですね(笑)」
干場「そういう事ですか、時間がずれますもんね」
竜楽「アストロンがあればって話ですけどね(笑)。お手洗いに行きたくなった時に、ホテルマンに聞いたんですよ。このトイレがすごく言いにくくて、僕は散々稽古してたので、ホテルマンに聞くと、両手を広げて首を振るんですよ。
その脇に、追いついてきたディレクターに「トイレどこ?」と言ったんです。そしたら、首振ってたホテルマンがすっとトイレを指差したんですよ。私の、血の出るような言葉は通じないで、普通の「トイレ」は通じてるんですね。30年住んでいる、現地コーディネーターさんに、『あのホテルマンは田舎者だ、私のポルトガル大使館で教わったトイレが通じないんですよ』と言うと、その現地コーディネーターさんも首を振ったんですよ。『初めて聞いた言葉です』って言われて」
干場「それはどういう事だったんですか?」
竜楽「そこで、言葉というものは生きてるって事を知ったんですね。日本に帰って一番最初にやった事は、ポルトガル語の辞書を開いたことですよ(笑)。トイレは最初に載ってるんですよ、でも、現地の人は誰も使ってない。
逆転して考えれば、日本の浅草あたりのホテルに、青い目の金髪の人が来て、「雪隠(せっちん)、どこ?」と20代のホテルマンに聞いたら、両手を広げて首を振ったでしょうね」
干場「そういう事なんですね」
竜楽「つまり、昔使ってたけど今は使ってない言葉なんですよ。日本人って、正しい言葉とか正確な文系があると思って行動してますけど、現地ではそんなものでは動いてないんです。だから、向こうは身振り手振りが発達する。相手と自分が通じないのが普通の状態なんですね。
日本は逆だから、そういう意識を持って、語学とかそういうものに臨むのが大事ですよね」
干場「生が大事なんですね」

干場「最後に、旅とは竜楽さんの人生において、どんなインスピレーションを与えてくれるものでしょうか?」
竜楽「旅というのは、落語家としては仕事でもあるんですけど、そういうものを離れて考えてみると、好まざるものとの出会いですね」
干場「それはどういうことですか?」
竜楽「つまり人間というのは、日常生活では嫌いなもの、いらないものを排除しながら円滑に過ごしてるわけですよね。それはいいんですが、旅っていうのは嫌なもの、食べ物、人、景色、好まないなと思っているものがけっこう合うんですね。
現実には、そういうものとの出会いが可能性を大きく広げてくれたり、自分の人生を根本から転換してくれたりする。それがものすごく、海外を回って感じたことですね」
【落語家 三遊亭竜楽ウェブサイト】

「クルーズ新情報」
保木「最近では、新しい船が就航してるんですよ。
去年の9月に就航した、アクアメコン。これはリバークルーズで、とってもお洒落な船なんですよ。カンボジアとベトナムを流れるメコン川を、リバークルーズするんですよ。
62、3メートルと小さく、一面ガラス張りになっているので、雄大な景色を楽しみながらリラックス出来ます。川ですから、海より静かで両側の景色をずっと楽しめるんですね。この船は、すごい豪華客船で、オールインクルーシブの船なんですよ。
例えばアンコールワットとか、なかなか行けないじゃないですか。クルーズの前後に、そういうところを回って1週間くらいで十分楽しめますよ。また、この船のお食事が美味しいんですよ。ちょっとお高いんですけど、新造船なんです。
川ですから、毎日違う景色を見る事が出来ますし、乗船、下船も楽だし、最近リバークルーズが人気なのも納得ですね」
クルーズ情報
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