今月ご乗船いただいているのは、世界的に活躍されている指揮者の大友直人さんです。
海外公演を含め、旅のエピソードをたくさんお持ちの大友さんにお話をうかがっていきます。
第5回目の旅先は「イタリア」について、お話を伺いました。

大友「プッチーニが晩年暮らして作曲をしていた、トッレ・デル・ラーゴという場所があるんですけど、夏のあいだ『プッチーニフェスティバル』という音楽祭が開催されていて。
そこで、作曲家の三枝成彰さんが書いた『ジュニア・バタフライ』という、プッチーニの『蝶々夫人』の後日談という続編を三枝さんが作曲なさって。今までこのフェスティバルで取り上げられているんです。これに、2回とも指揮で行きました」
干場「音楽に対しても、イタリア人ってすごく感情的というか、オーケストラに対するリスペクトが高いんじゃないですか?」
大友「イタリアのお客様は、他の国より好みがはっきりしています。最初イタリアに行った頃、ローマにある、ヨーロッパでもトップクラスのサンタ・チェチーリア音楽院のオーケストラがあるんですよ。
そこのオーケストラのコンサートに行ったときに面白かったのは、コンサートが始まる前にプレーヤーの人たちが客席にいて喋ってるんですよ」
干場「そんなムードなんですか(笑)」
大友「客席が騒々しいというか、べちゃくちゃ話してて。コンサートの開始時間になって、バイオリンのリーダーが出てきてチューニングしてても、客席はざわざわしてるんですよ。指揮者がお辞儀をしたあたりで、少しコンサートの雰囲気になって(笑)」
干場「なるほど」
大友「最初にソ連時代の作曲家の交響曲をやったんですけど、イタリアのお客さんには興味がなかったみたいで、せっかくいい演奏したのに拍手がないんですよ。
そのあとに、リストのピアノの曲をやったんですけど、ピアノのパートがすごい技巧的な作品で。その曲が終わったあとは、嵐のような大歓声と拍手なんです。好みがはっきりしてるんですね。これは面白いと思いました」
干場「プッチーニフェスティバルは、どんなところでやられたんですか?」

干場「イタリアらしいですね」
大友「イタリアは野外のオペラ公演ってたくさんありますね。日本はお天気が安定しない時期が多いので、野外コンサートは難しいんですね」
干場「最後に、大友直人さんの人生において、旅とはどんなインスピレーションを与えてくれるものでしょうか?」
大友「旅に出ると、そこの土地とか国とか、歴史というか…時間の流れを感じることが多いですね。
普段、東京で生活していて、そういうことを意識して考える事ってないんですけど。ただ、旅に出ると、その街の歴史とか、もっと深く触れることができるような気もするし。思いを致すことが多いような気がしますね」

「ペットと一緒に乗れるクルーズ船」
保木「日本でも有名なクイーン・メリー2が、約1億3200万ドルを投じての大改造が行われて、7月6日に、ニューヨークのブルックリンに入港しました。
よく質問で、『ペットと一緒に乗れるクルーズ船はありますか?』という質問をいただくんですけど、フェリーボートは移動の手段なので、犬が乗せられる場合があるんですよ。
客船というカテゴリーになると、いまクイーン・メリー2だけが、ペットが預けられるケンネルが24頭分用意されているんですよ。
ケンネルマスターが毎日、ペットの食事の世話や散歩、遊びの相手もしてくれるんですよ。
ペットと一緒に遊べるプレイグラウンドができてるんですよ。ワンちゃん好きにはたまらないですね」
クルーズ情報
「ペットと一緒に乗れるクルーズ船」
保木「日本でも有名なクイーン・メリー2が、約1億3200万ドルを投じての大改造が行われて、7月6日に、ニューヨークのブルックリンに入港しました。
よく質問で、『ペットと一緒に乗れるクルーズ船はありますか?』という質問をいただくんですけど、フェリーボートは移動の手段なので、犬が乗せられる場合があるんですよ。
客船というカテゴリーになると、いまクイーン・メリー2だけが、ペットが預けられるケンネルが24頭分用意されているんですよ。
ケンネルマスターが毎日、ペットの食事の世話や散歩、遊びの相手もしてくれるんですよ。
ペットと一緒に遊べるプレイグラウンドができてるんですよ。ワンちゃん好きにはたまらないですね」