今月ご乗船いただいているのは、元スキーノルディック複合選手で
現在はスポーツキャスターとして活躍中の荻原次晴さんです。
今週は「ノルウェー」の旅について伺いました。
ー 勝手に背負っていた肩の荷がすっと下りて、どこへ行っても楽しく仕事できるように変わりました ー

萩原「そうです」
干場「1995年には準優勝に輝かれているんですが、その後1998年にオスロで開催されたワールドカップにも出場されてますよね。
大変思い出深い街ですよね」
萩原「95年に準優勝した時は兄の健司が優勝した大会でもあるんですよ。
私たち兄弟でワンツーフィニッシュを決めることができた思い出の場所なんですよ。そのとき優勝した健司は、ノルウェー国王から祝福されていて、すごく羨ましかったですね」
干場「すごいですね!」
萩原「ノルディックはノルウェーで生まれたスポーツですから、世界の一等賞には国王自らが出てきてメダルを授与してましたね。
98年のワールドカップにも行ったんですが、その大会が私の競技人生最後の大会でした」
干場「なるほど」
萩原「前半のジャンプはすごく良かったんですが、後半のクロスカントリー、スキーが全然滑らなくて。
これは上位争いはできないと思って、どうせこの大会で引退するんだから、最後くらいは順位関係なくレース自体を楽しんでやろうという気持ちになったんですね」
干場「はい」
萩原「それからは、後ろから追いかけてくる選手たちの顔をそれぞれじっくり見ながらレースをして”みんな苦しそうに走ってるな〜”とか、”競技人生、およそ20年間長かったな〜”とか、いろんなことを考えながら走って、結果ほとんどビリだったんですけど。
すごく楽しい最後のレースとして思い出に残ってます」
干場「そういう時はどういう心境なんですか?」
萩原「すごく複雑でしたね。”これが最後のレースなんだ、ちょっとさみしいな”とか、”やっぱり来シーズンもやろうかな”とか、”でも十分やったな”とか、いろんなことを考えてしまいましたね」
干場「我々がテレビ番組の中で見てるのって、その瞬間瞬間だけしか見ていないじゃないですか?
それまで過酷なトレーニングを散々してきてるわけじゃないですか?そこから逃れられるっていうこともありましたか?」
萩原「ありました。その苦しみからいよいよ解放されるんだっていう気持ちもありました。でも、”逃れられる、嬉しい”って思っててもいいのかなっていう感じもありますね。
”苦しんでるのが人間いいんじゃなかったのか?”みたいな、楽になっていいのかな?っていう不思議な不安感がありましたね」
干場「そうなんですね」
萩原「これまで続けてきた生活が一変するわけですからね、成績も何も求められない、プレッシャーも何もない生活になっていくわけですから。
嬉しい反面、これでいいのかな?っていう不安がありましたね」

萩原「引退直後にメディアの世界に飛び込んだんですけど、最初は”無理だな”と思いましたね」
干場「なぜですか?」
萩原「テレビなどに出て共演者の方と一緒になっても、皆さんよどみなく言葉が出てきますよね。
僕はスポーツではあるところまではいきましたけど、勉強の”べ”の字もしなかったし、ボキャブラリーも無かったし、何も喋ることができずに収録が終わるみたいなことが度々あって、カメラの前に立つ事にすごくストレスを感じていました」
干場「そうだったんですね」
萩原「ある時、スポーツキャスターかもしれないけど、わからないものはわからない、実力以上のことはできない、かといって実力以下のこともしない。というように、割り切れる時があったんですよ」
干場「はい」
萩原「それから、勝手に背負っていた肩の荷がすっと下りて、どこへ行っても楽しく仕事できるように変わりました。
引退からですから、およそ20年続けることができました」

お休み中のクルーズコンシェルジュ・保木久美子さんに代わって、雑誌「クルーズ」の編集長を経て、クルーズジャーナリストとしてご活躍の、藤原暢子さんに代打をつとめていただきます。
藤原暢子:バトラーサービス、よく言われるのがクルーズ船に乗り込んできた時の荷ほどきから、便利だと思うのは寄港地ツアーの申し込み、船上のスペシャリティレストランの申し込み、バトラーさんに来ていただいて申し込みをお願いするとやってくれるんですよ。
私は、1回お願いしたらバトラーさんなくちゃ無理!みたいな感じで(笑)。寄港地から帰って靴が汚れていると、「磨いておきますね」と磨いてくれたり、何も言わずにサングラスを磨いてくれたりとか。
お聞きしたのが、バトラーさんに降りる前のパッキングを頼んだら、素晴らしい畳み方で入れてくれたので、これからは絶対にバトラーさんに積み替えをしてもらうっていう方がいらっしゃったくらい素晴らしいですね。
クルーズ情報
「ラグジュアリー船、スイートルームを予約するとついてくるバトラーサービスについて」
お休み中のクルーズコンシェルジュ・保木久美子さんに代わって、雑誌「クルーズ」の編集長を経て、クルーズジャーナリストとしてご活躍の、藤原暢子さんに代打をつとめていただきます。
藤原暢子:バトラーサービス、よく言われるのがクルーズ船に乗り込んできた時の荷ほどきから、便利だと思うのは寄港地ツアーの申し込み、船上のスペシャリティレストランの申し込み、バトラーさんに来ていただいて申し込みをお願いするとやってくれるんですよ。
私は、1回お願いしたらバトラーさんなくちゃ無理!みたいな感じで(笑)。寄港地から帰って靴が汚れていると、「磨いておきますね」と磨いてくれたり、何も言わずにサングラスを磨いてくれたりとか。
お聞きしたのが、バトラーさんに降りる前のパッキングを頼んだら、素晴らしい畳み方で入れてくれたので、これからは絶対にバトラーさんに積み替えをしてもらうっていう方がいらっしゃったくらい素晴らしいですね。