今月ご乗船いただいているのは、元スキーノルディック複合選手で
現在はスポーツキャスターとして活躍中の荻原次晴さんです。

今週は「フィンランド」の旅について伺いました。

ー 今の自分を見つめ直すことでしょうか ー


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干場「フィンランドの北部、ロヴァニエミに行かれたそうですが、どんなきっかけで行かれたんですか?」

萩原「スキーの大会や合宿で何度も行きました。この街にはスキー場があって、ジャンプ台もあって。冬になると早くから雪があって、日本人スキー選手もたくさん合宿に行く場所なんですよ」

干場「そうなんですか!」

萩原「冬の時期はロヴァニエミあたりは白夜の反対、極夜なんですよ。
日中のほとんど太陽が昇らないという、日本では経験できない不思議な地球のサイクルを経験できるんです」

干場「そんなところがあるんですね」

萩原「ずっと日が昇らないので、日焼けしないのでかなり白くなります」

干場「夜、練習してるということですか?」

萩原「基本的には日本と同じ時間帯、午前、午後練習してるんですけど。感覚的には太陽が昇ってないので、ずっと夜練習してる感じです」

干場「それはどのように過ごされたんですか?」

萩原「ほとんどが合宿と大会ですけどね、ロヴァニエミはサンタクロースハウスというところがあって
フィンランド政府公認の本物のサンタクロースがいるところなんですよ」

干場「え、いるんですか!?」

萩原「私も会いました。フィンランド政府公認のサンタクロースさんなので本物なんです」

干場「それは知りませんでした(笑)」

萩原「サンタクロースハウスの方に、『あのおじさん、何歳ですか?』って聞いたら
『そういうのは聞くもんじゃないよ、あの人は何百年も生きてるんだから』としか言ってくれませんでした(笑)」

干場「荻原さんは、選手時代にフェリーによく乗る機会があったということなんですが?」

萩原「スキー選手はとにかく荷物が多いんですよ。
特にノルディック複合の選手は、ジャンプのスキー板、そしてクロスカントリーのスキー板を持ってないといけません」

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干場「確かに違いますもんね、カントリーのやつだと短いってことですか?」

萩原「だいたい、1メートル90センチくらいです。スキージャンプの板だと2メートル50センチくらい」

干場「そんなに長いんですか!」

萩原「そうなんです。だからスキージャンプの板を担いで山手線には乗れません(笑)。
しかも、1台ずつ持ってるわけじゃなくて、ジャンプ専用の板を2〜3台、クロスカントリーの板を10台くらい持っているんですよ」

干場「なんでクロスカントリーの板を10台持っているんですか?」

萩原「それは日本国内、海外に出て行った時に、大会競技場の気温、雪温、湿度などに合わせたスキーを選ぶので、最低でも10台くらい持っていきます」

干場「めちゃくちゃ大変な荷物じゃないですか」

萩原「そうですね、現地の雪に合わせたスキー選びっていうのも勝負のポイントなので道具がすごく多いんですね」

干場「荻原次晴さんの人生において、旅とはどんなインスピレーションを与えてくれるものでしょうか?」

萩原「今の自分を見つめ直すことでしょうか。見たことのない景色、感じたことのない気持ち、触れ合ったことのない文化を体験した時に、今の自分の生き方や考え方でいいのかなって思うことが多々あると思うんですね。
特に歴史のあるヨーロッパをあちこち行って感じたのは、家族の皆さんの絆を強く感じました」

干場「なるほど」

萩原「ヨーロッパのアルプス地方に行くと、素敵なペンションを、家族の皆さんで力を合わせて経営されているところが多いんですね。
そういう姿を見て、家族がいつも一緒いるっていいなと感じましたし、古い家具をずっと大事に使っていて。恵まれた日本で生活してると、家具なども手頃な値段で買える時代になって。本当に大切に使っているかどうかって、たまにヨーロッパの暮らしと重ね合わせてしまうこともあるんですね。
旅をして、今の自分を見つめ直してる感じがします。僕は大層なことはできませんけど、一家の主として、荻原家ではそういったことを大切にして家庭を築いていきたいと思います。」

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「先日ドバイに行ったのですが、停泊していた豪華客船から
お揃いのウェアと自転車で下船する一行に出会いました。
クルージングとサイクリングという発想がなかったので、とても新鮮な印象を受けました。
他にも、クルーズのオプションで面白いものがあれば教えて下さい」


お休み中のクルーズコンシェルジュ・保木久美子さんに代わって、雑誌「クルーズ」の編集長を経て、クルーズジャーナリストとしてご活躍の、藤原暢子さんに代打をつとめていただきます。

藤原暢子:これは、たぶん自転車愛好家の方がグループを組んでクルーズに乗ってきたと思うんですが。自転車って意外とクルーズと相性が良くて、実際にロードとかされている方が自転車を持ち込んで、港に着いたら自転車で出かけるという方がいらっしゃいますね。
お部屋に置けますし、客船で預かったりすることもできますので、港に着いたら出してもらうっていう感じで、お出かけしてる方を見受けます。

最近増えてきていて私も好きなのが、シェフと行くマーケット巡りというツアーが入っているものが多くて。違う国のお魚とか、野菜とかチーズとか、ワインや調味料。シェフを介してお店の方が説明してくださって、シェフがいるので試食もさせてくれますし、皆さんけっこう買ったりとかして。
小さい船だと、みんなが気に入ったら「ディナーに出します」と言って、買っていくこともあるんですよ。

クルーズ情報

「先日ドバイに行ったのですが、停泊していた豪華客船から
お揃いのウェアと自転車で下船する一行に出会いました。
クルージングとサイクリングという発想がなかったので、とても新鮮な印象を受けました。
他にも、クルーズのオプションで面白いものがあれば教えて下さい」


お休み中のクルーズコンシェルジュ・保木久美子さんに代わって、雑誌「クルーズ」の編集長を経て、クルーズジャーナリストとしてご活躍の、藤原暢子さんに代打をつとめていただきます。

藤原暢子:これは、たぶん自転車愛好家の方がグループを組んでクルーズに乗ってきたと思うんですが。自転車って意外とクルーズと相性が良くて、実際にロードとかされている方が自転車を持ち込んで、港に着いたら自転車で出かけるという方がいらっしゃいますね。
お部屋に置けますし、客船で預かったりすることもできますので、港に着いたら出してもらうっていう感じで、お出かけしてる方を見受けます。

最近増えてきていて私も好きなのが、シェフと行くマーケット巡りというツアーが入っているものが多くて。違う国のお魚とか、野菜とかチーズとか、ワインや調味料。シェフを介してお店の方が説明してくださって、シェフがいるので試食もさせてくれますし、皆さんけっこう買ったりとかして。
小さい船だと、みんなが気に入ったら「ディナーに出します」と言って、買っていくこともあるんですよ。