今月ご乗船いただいているのは、漫画家のちばてつやさんです。

「あしたのジョー」「あした天気になれ」など、数々のヒット作品で知られる漫画界の巨匠。
御年79歳ですが、現在もビックコミックで連載を持ち、日本漫画家協会会長を務めるなど、精力的に活躍されています。

そんな、ちばてつやさんに旅のお話を伺いました。


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干場「この船に乗っていただいたゲストのみなさんには、『ご自身の旅のお話』をしていただいているのですが、今日が乗船最終日ということで、どちらへ行かれたお話を聞かせていただけますか?」

ちばてつや「松本零士さんとね、世界一周というか……ちょっとそういう旅をしたことあるんですけど」

干場「松本零士さんって、あの松本零士さんですか?」

ちばてつや「はい」

干場「しかも、世界一周ですか!」

ちばてつや「まあ、そうですね。フランスからコンコルドに乗ったんですよ。
松本零士さんは飛行機だとか、メカニックが大好きな人で“コンコルドは飛ばせば飛ばすほど赤字になる”っていう事で、もうやめるっていう噂を聞いたので『やめる前に、ちばちゃん乗りに行こう!』って電話がかかってきたんですよ」

干場「すごい!」

ちばてつや「松本さんと一緒にフランスへ飛んだんですよ」

干場「フランスからどこに行くんですか?」

ちばてつや「フランスから南米の方ですね、ペルーとかあっちの方へ。それだけでも世界半周ですけど」

干場「そうですよね」

ちばてつや「コンコルドっていうのは機体が鉛筆みたいに細いんですよ、だから狭いの。
窓もね、高速を飛ぶから多分熱が出るんだろうと思うんですよね、両方の目で外を見られないくらい小さいんですよ。それで成層圏の近くを飛ぶんですよね」

干場「すごいですね」

ちばてつや「窓からちょっと見たら海の上を飛んでいるんですけど、少し丸みがあるんですよ」

干場「え! 地球の丸みが見えるんですか!?」

ちばてつや「そうそう(笑)。しかも、その丸みの少し上の方が暗くなって、ちょっと上見たら星が見えそうなくらい真っ暗なの。
しかも、その下の方を見たら雲が空に薄くへばりついているんですよ」

干場「それってロケットから見る景色みたいな?」

ちばてつや「そうですね。人工衛星とか、ああいうところから見る景色に近かった気がします」

干場「すごい体験ですね!」

ちばてつや「しかも、松本さんが『操縦席に行ってくる』って言って、今だったら考えれらないでしょうね」

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干場「普通、絶対無理じゃないですか!」

ちばてつや「後で聞いたんだけど、操縦桿を握ってちょっと操縦したらしいんですよ。
そういえば、松本さんがいなくなってしばらくしたら、機体がグーッと曲がったり、上に上がったり、下がったりして、みんながあたりを見回したんですよ」

干場「それは、松本さんが操縦してたってことですか?」

ちばてつや「操縦してたの、帰ってきて『どうだった? 俺操縦したぞ』って(笑)」

干場「ありえないですね(笑)」

ちばてつや「今そんなことしたら国際問題になりますよ(笑)」

干場「なるどころの騒ぎじゃないですよね(笑)。
最後の質問をさせて下さい、旅とは、ちばてつやさんの人生において、どんなインスピレーションを与えてくれるものでしょうか?」

ちばてつや「命からがら逃げて帰って来る旅もありましたし。松本さん達と楽しむ旅もありましたけど。
そういう旅をして、今まで体験したことのないものを見たり、聞いたり、体験したりするってことは人間が変わるんですよね。自分が変わっていくのが分かるんですよね」

干場「人間が変わると」

ちばてつや「“人生は旅”って言いますよね。だから、いろんな体験をすることによって自分が豊かになっていく。時には、いろんな人の痛みを知ったり、苦しみを知ったりすることもありますし、自分自身が死にかけたりするような旅もありますけど。
それによって一回り大きくなったり、強くなったりすることができるのが旅かなと思いますね。これからも機会があったら、どこかに行きたいなと思います」

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「2019年クルーズ業界トピック」

くぼこまき:来年は外国船の日本発着のクルーズが多いですね。なので、気軽に乗れるチャンスがあるんじゃないかなと思います。
カジュアル船からラグジュアリー船まで、多数ありますのでお好みの船を選んでいただけるんじゃないかなと思います。初めて“乗りたいな”と思われてる方は 来年は狙い目かと思います。

中でも注目なのは、フランスのラグジュアリー船、ポナンクルーズの新造船で「ル・ラペルーズ号」という船があるんですけど、こちらが日本発着のクルーズを行います。
この船で注目したいのは、世界初の水中ラウンジ「ブルー・アイ」ですね。ラウンジっていうのは、普通、船の上の方にありますよね。で、海面を見渡せるような開放感のある空間が多いかなと思うんですけれども。
この船の場合は、船底の方にラウンジが用意されているんですね。ラウンジ内に大きいスクリーンが用意されていて、海の中の様子が映し出されてるんです。

そのスクリーンで見るだけではなくて、ハイドロフォンを使って海中の音も同時に楽しむことができる、すごく面白い船なんです。魚とかが船の横を泳ぎ去る様子などが見れるんですよ。
何が出てくるかわからないじゃないですか? “次に何が出てくるかな?”っていうワクワク感、予測できない楽しさがあると思います。
めちゃめちゃ楽しんでいただけるんじゃないかなと思います、こんな楽しい船が日本発着で出るんですよね。

クルーズ情報

「2019年クルーズ業界トピック」

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中でも注目なのは、フランスのラグジュアリー船、ポナンクルーズの新造船で「ル・ラペルーズ号」という船があるんですけど、こちらが日本発着のクルーズを行います。
この船で注目したいのは、世界初の水中ラウンジ「ブルー・アイ」ですね。ラウンジっていうのは、普通、船の上の方にありますよね。で、海面を見渡せるような開放感のある空間が多いかなと思うんですけれども。
この船の場合は、船底の方にラウンジが用意されているんですね。ラウンジ内に大きいスクリーンが用意されていて、海の中の様子が映し出されてるんです。

そのスクリーンで見るだけではなくて、ハイドロフォンを使って海中の音も同時に楽しむことができる、すごく面白い船なんです。魚とかが船の横を泳ぎ去る様子などが見れるんですよ。
何が出てくるかわからないじゃないですか? “次に何が出てくるかな?”っていうワクワク感、予測できない楽しさがあると思います。
めちゃめちゃ楽しんでいただけるんじゃないかなと思います、こんな楽しい船が日本発着で出るんですよね。