2026年05月17日Flow 第四百七回目「拓哉キャプテン × 千鳥」Part2
今月のマンスリーゲストは、お笑いコンビ、千鳥のお二人。
今週も賑やかなトークセッションになりそうです!
木村:千鳥の大悟とノブなんですけど、このラジオを聴いてくれているリスナーの皆さんに、改めて紹介しますね。
大悟が1980年3月25日生まれ。岡山。血液型がB型。
大悟:はい、島で生まれました。
木村:で、ノブが、1979年12月30日、岡山県生まれの、血液型はA型。
高校の同級生?
千鳥:そうです。
ノブ:僕は本土と言うか、岡山県の山奥に住んでて。で、大悟と会う高校は港にあるんですよ。港町と言うか、海沿いと言うか。海の近くの笠岡っていうところにあって。そこまで通ってて、大悟は島から来た、って感じですね。
木村:島から通学?
大悟:いや。高校の時は船が(1日に)何便って決まってるんで、通えず、下宿みたいなのしてました。だから、島はもう中3で出ましたね。親は今だに島ですけどね。
ノブ:そこで最初に会って。僕は岡山の山奥の、普通の、悪くもないし、なんだったらちょっと真面目なところから、みんなでそこの学校に行くんですけど、噂で「島から、この学校に鬼のようなヤンキーが来る」と。で、「その名前が、山本大悟って名前だ」と。
木村:ヤバいじゃん。
ノブ:ヤバいんですよ(笑)。
で、入学式でトラブルとかあるかもしれないから、頼むから来ないでくれ、と思ってたんですよ。
木村:災いとしては、来るな、と。
ノブ:そう。来るな、と思って名前を見たら、『山本大悟』ってあって「うわ、こいつか」と思ってて。で、入学式が始まったんですけど、山本大悟は来なかったんですよ。
入学式の途中、もう校長の挨拶ぐらいの時に、体育館の後ろがバーンと開いて、「すいやせん、遅れましたぁ!」って、なんか本当に鬼が来たのかと思って。
「えっ?」と思って振り返ったら、ブレザーなのに短ランみたいなサイズにしてて、ちょっとボンタンにしてる、シルエットもヤンキーみたいなヤツで。これが分かんないですけど、切った髪の毛が顔にわしわしゃっと付いてたんですよ。で、角刈りで。
大悟:怖いでしょう、この鬼(笑)。
木村:何したん?
ノブ:俺は本当に鬼が来たと思って。「怖ぁ〜」っていうのが、最初の大悟との出会い。
大悟:僕は島から出てきて、本土のことがまだわからない状態で。入学式なんで、とにかく今日から行く学校の近くの散髪屋さんに行って、「おっちゃん。今日入学式やから、できるだけ角を作って角刈りにしてくれ」って、髪を切ってもらってる時に、「今何時や?」っつって、「もう9時なんぼや」って言われて、「あれ、もしかしたら入学式9時やったんちゃうかな?」ってなって。「ちょっともうええわ、おっちゃん」つって、「いやお前、まだ角できてないぞ」って言われながら、「もう遅れるから、もうこのままでええわ」って言って、シャンプーとかもしてもらわず、切りたてのまま入学式に行ったから、顔とかに全部髪が付いてて。入学式に遅れて行った、という(笑)。
ノブ:そうなんですよ(笑)。 だから、最初はもうめっちゃ怖かったです。
木村:でもブレザーの学校だったのに、そのジャケットの丈を短くしたの?
大悟:短くしたんですかね(笑)。島は本当に遅れてたんで、まだボンタン、短ランが流行ってたんですよね。
ノブ:超「ビー・バップ(・ハイスクール)」とか。
木村:それ、うちの世代でしょ?
大悟:「ビー・バップ」は木村さんの世代じゃないですか。でも僕は島なんで、ちょうど木村さんとかが学生の頃の感じが、うちの島では同じくらいやったんですよ。5年、10年遅れてくるんで。
木村:スタイルとしては、まだ生きた状態だったんだ。
大悟:そういうことです。
ノブ:私服とかも、「ニューヨークタイムズ」とか、英字新聞とかがちりばめられたシャツありましたよね。
木村:うんうん、あるある。
ノブ:あれの上下を着てましたね。セットアップ。今やったらおしゃれ(笑)。
木村:今はむしろあるよ。
ノブ:そうですよね(笑)。みたいな、大悟はちょっと1世代上の感じでしたね。
木村:へぇ〜。で、今「野球部」っていうのもご本人から出たけど、大悟が野球で、ノブがサッカー。
ノブ:そうなんですよ。僕は中学まで野球部だったんで、野球部入ろうかなと思って、野球部の部活説明会に行ったんですよ。3年の人が、「野球部はこういうとこで、ぜひ楽しんで来てください」みたいな説明会で。
ただちょっと野球肘だったんで、「野球肘がちょっと痛くなってんねんな。今、野球部か、それか他のサッカー部か迷ってんねんなー」っていう話をしたら、なんか後ろの方から、「そんな中途半端なヤツは、うちの野球部にいらん!」って言われたんですよ。
木村:それ、誰に?
ノブ:3年か2年かなと思って振り返ったら、大悟だったんですよ。
木村・大悟:(笑)。
大悟:まだ入ってない(笑)。
木村:「ここにも鬼いんの?」っていう。
大悟:僕、それは覚えてないんですけど、それでノブはサッカー部に行って。
ノブ:そうそう。で、「もうこんな鬼とは嫌や」っつって、僕はサッカー部に入ったんです。で、大悟は野球部、みたいな感じ。
木村:じゃあ、同じクラスにいたかもしれないけど、あんまり接点ないよね?
ノブ:ないです。
木村:むしろ、鬼からは距離取りたいもんね。
大悟:高1の時は、距離取ってましたね。
ノブ:最初はクラスも違ったんで、全然1年間は本当にしゃべってないです。島の怖い番長みたいな感じなんで。
で、2年ぐらいでクラス一緒になるんだったっけ?
大悟:2年で、隣のクラスになるんですよ。で、体育の時間に、僕のクラス対ノブのクラスで、ソフトボールみたいな試合して。僕がバッターボックスで、なんか変な構えしてたんですよ。そしたらノブが、それこそレフトから「おい! ドミニカ出身か!」みたいなツッコミを入れてきて、レフトのやつ面白いな、と思ってたんですよ。
木村:でも、打席に入ってるのは鬼だっていう認識は…。
ノブ:あります。鬼だって言うけど、鬼がどうやらお笑いが好きらしいっていうのは噂で聞いてて。だから「あ、ボケてるんやろうな」と思ったから、ちょっとツッコまないと、と思って。
木村:しかも、レフトから。
ノブ:レフトから「ドミニカ出身か!」とか言ったら、真ん中でファーと笑ったりして。そっから。
大悟:それで「おもろいなぁ」ってなって、そこから急に仲良くなって。
ノブ:共通の(友達がいて)、大悟の島にいるナルモトくんっていう真面目な子と、俺は仲が良かったんですよ。クラスが一緒で。ナルモトくんを経由して、3人で喋るようになったんです。
大悟:で、3年でクラス一緒になって。
木村:ついに。
大悟:はい。だから、2年からはもうほぼずーっと一緒にいましたね。
木村:じゃあ、間にナルモトくんがいたかもしれないけど、千鳥の原型…元となるものは、その時に形成された感じ。
大悟:そうですね。
ノブ:そっから話してみたら、「ダウンタウンさんって面白いよ。「ごっつええ感じ」って知ってる?」みたいな話したら、「わしもめっちゃ好きよ」みたいになって、そこから、もうチャイム鳴ったら2人でベンチに集まって、ダウンタウンの話をずーっとして。
木村:学校のベンチで、ダウンタウンの話で、時間が持てたんだ。
ノブ:余裕で持てましたね。
大悟:3年になった時は同じクラスやったんで、もう授業中にノブから僕のところに大喜利のお題が送られてくる、みたいな。
ノブ:その時は「一人ごっつ」とかを松本さんがやってて。
大悟:ノブが隣のやつに渡して、まあみんな知ってるんで、その紙がわしのところまで来るんですよ。わしが答えを書いて、渡して、ノブまで行く間に、皆がちょっとずつ笑いながらノブのところに戻す、みたいな。
木村:皆、そのお題も読んで、「ノブから回ってきてるから大悟のとこ回して」みたいな感じで。で、「返ってきたよ」っつったら、それを見て「ぷっ」ってなりながら戻ってく、っていう。
ノブ:そうですね。それをずっとしてましたね。
木村:で、高校卒業した後、片や大阪に…。大悟はもう高卒で「俺は(芸人に)なる」。で、大阪に行き。
で、ノブは就職。
ノブ:僕は就職しましたね。芸人はめちゃくちゃやりたかったんですけど、絶対無理やと思ってたから。
大悟:高3ぐらいの時に、僕が「わしは将来芸人になる」みたいな、皆には言ってたんですよ。何となく。
木村:ああ、そのタイプだ。
大悟:で、ノブと一番仲良かったんで、「もしかして、ノブもわしと一緒に大阪出るんかな?」と、僕はうっすら思ってたんですよ。もうわしは何となく言ってるし、多分ノブも、家に帰ってじっくり親を口説いてるんかな? ぐらいの。
3年の最後ぐらいに、「ノブりんの就職が決まったー!」っつって、皆が大騒ぎしてて。で、わしもその場の中にいて、「おめでとう!」って言いながら、「ああ、こいつ芸人にならんのや」って、その時に「わし1人で出ていくんや」と思ったんですよ。
木村:ちょっと映画じゃん。
大悟:で、まあ結局呼ぶんですけどね。
木村:だよね。でなかったら、今一緒にいないもんね。
ノブ:そうなんですよね。もう大悟が、すごい行動をしてるんですよ。
あの時の岡山で、1人で芸人になりに行く、は、ちょっと考えられなかったですね。今でこそ、NSCとか…、まあ当時もありましたけど、もうとんでもなく危ない道じゃないか、と。
木村:普通に考えたら、危ないって言うか、補償とかがないもんね。
ノブ:全然なし。今までやってきた学歴とか何の意味もなくなる、とかがあって。うちの親とかも、もちろん芸人するのなんか大反対でしたし。
木村:それは、どうやって「おお(いいよ)」ってなったの?
ノブ:「おお」は、最後までならなかったですね。親父に関しては。
僕は一応、シャープっていう会社に就職して。
木村:えー。
ノブ:そうなんですよ。親からしたら、中企業の電機メーカーで営業職とかやってて、「ああ、安泰だ」と思ってたら、1年後に「ちょっと大悟と一緒に芸人するわ」って。「だからシャープ辞めるわ」って言ったら、もう親父は「もう勘当や。許さん」みたいな。「吉本興業は、もうあれは怖い組織や」みたいな。
木村:それ、本当に怖い組織なんでしょ(笑)?
千鳥:本当に怖くない(笑)。
ノブ:お母ちゃんだけは、「お前、私にだけは連絡してきぃや」みたいな。で、大悟のところにも連絡したりして、「あんたの息子さんとほんまにやるんかいな」みたいなんで。で、話つけて、まあ、母ちゃんは前向きだったんだけど、父ちゃんはもう最後まで「絶対許さん」つって。だから、大阪行くその日まで、父ちゃんとは口きかず。
で、大阪に行く日に駅まで母ちゃんが送ってくれて。そしたら父ちゃんも来たんですよ。
大悟:ようやく。
ノブ:ようやく父ちゃんも最後来てくれて、「ノブ、これだけ持っていけ」っつって、箱を渡されたんですよ。なんも言わず。
なんやろ? と思ってパッと開けたら、未だに意味わからないんですけど、真っ赤な天狗のお面が入ってたんです(笑)。
大悟:どういうことや(笑)。
木村:ネタじゃなくて?
大悟:わしもそれ見ました。しばらく、ノブの一人暮らしの家にそれ飾ってました。
木村:真っ赤な天狗のお面?
大悟:だから「天狗になるなよ」なのか?
ノブ:何なのか、わからないんですけど。
木村:それは、まだ解明されてないの? 「これなんで?」っていうのは…。
ノブ:何でかはわからないです。
大悟:聞けんままやな。
ノブ:多分、地元が備中神楽っていう伝統芸能の町だったんで、そこで使う魔除けの面なのか、なんかそんなんっぽいんですけど。
大悟:誘った時は、ノブの親父はわしにぶちギレてて、「お前がわしの息子の人生を狂わしやがった」みたいな。
ノブ:大悟のとこのお父ちゃんとかにも電話して、「あんたのところが」みたいな。
大悟:「よう考えたら、高校の時からうちに来て飯とか食うとったけど、それもあんまり好きじゃなかった」みたいな。「島のヤンキーが」みたいな。それぐらい、お父ちゃん、怒ってて。
でも、5年後ぐらいにテレビ出だしたんですよ。テレビに出だして、ノブのところの地元の祭りに、ちゃんとした仕事で…。
木村:凱旋。
大悟:凱旋で帰ったんですよ。ノブのところの田舎の人も、皆「ノブ頑張ったね。テレビ出てすごいね」ってなって、それでもノブのところの親父は怒ってるかな? と思ったら、わしのところに走ってきて、「お前だったらノブをどうにかしてくれると思うとりました」って(笑)。
ノブ:手のひら返して。
大悟:それぐらいから応援してくれて。
木村:まあでも、「手のひら返す」っていう、言い方はその言い方になっちゃったかもしれないけど、でもそれぐらいきっかけがないと無理だよね。
ノブ:絶対無理でしたね。それぐらい怒ってましたね。
木村:いつの日か、ちゃんとその真っ赤な天狗のお面を生かさないとね。
ノブ:そうなんですよね。
大悟:でも割れたよな。番組で。
ノブ:上沼恵美子さんの、宝物を鑑定する番組があって、それに持っていったんですよ。鑑定士の人がバーッと見てくれて、お面がいくらぐらいになるかな、と思って、鑑定してくれてる間に、隣にゲストの霊媒師の人がいて。
木村:え?
ノブ:その霊媒師の人が「(天狗のお面を見て)気持ち悪い!」って言い出したんですよ。「え?」って。俺からしたら、親父の大事な気持ちが入った真っ赤な天狗のお面なのに、「気持ち悪い。頭が痛いです」って言い出して。
で、上沼恵美子さんが…ボケですよ? 本当に冗談で、しかもそのスタジオがふかふかの絨毯だったんですよ。そこにボケで、「なに、ノブちゃん。こんな気持ち悪いの持ってきちゃ駄目よ」って、ふっかふかの絨毯にポンって投げたんですよ。したら、パリンって割れたんですよ。
大悟:弾けたやろ。粉々に(笑)。
ノブ:粉々にパーンと弾け飛んだら、霊媒師の人が「あー、頭がいたーい!」って(笑)。多分、何かの念がパンパンに詰まってて、それが弾け出たんでしょうけど。だから、もしかしたら、親父がくれたその面が守ってくれてたのかも。
大悟:それがもうパンパンになって、もう割れるしかなかった状態に、上沼さんが手を加えてしまっただけの話。
木村:いやいやいやいや! それはでも、大切な思い出の品として…。
ノブ:で、鑑定額も10円とかで、全然何でもなかったんですよ(笑)。
木村:嘘でしょ?
大悟:まあでも、親からすりゃあ、それでひと笑いは取れたんで(笑)。
ノブ:気持ち悪いから、お焚き上げに持って行って。そしたら親父がすぐまた送ってくれました。
木村:赤いやつ?
ノブ:真っ赤でした。
木村・大悟:(笑)。
木村:マジ?
ノブ:赤朱。赤の朱色ですね。
大悟:神社のな。
木村:アンミカ風に言うと、「同じ赤でも100通りあんねん」。その中でも一番…。
ノブ:赤の朱色のやつ。それはまだ家にあります。
[OA曲]
なし


NEW
ARCHIVE
LINK