視界を遮るものがない見通しのいい道は、
他のクルマや二輪車や歩行者に気づきやすく危険はない。
と、ふつうは思いがちですが、ところがそうとも限りません。
見通しのいい道路も油断は禁物です。
2023年 3月、愛知県稲沢市の田園地帯にある信号機がない交差点で
ワゴン車と左から来た乗用車が出会い頭に衝突。
ワゴン車が横転して乗っていた方が亡くなる事故が起きています。
また、同じ年の1月には、福島県 郡山市の交差点で
乗用車と軽乗用車が衝突して軽乗用車が炎上。
こちらは4人が亡くなっています。
これも信号がなくて見通しの良い交差点。
亡くなった4人が乗る乗用車は、中央線がある広い優先道路を走り
交差点を通過しようとしたところを、交差する道路の左側から走ってきた
別の乗用車に衝突されました。
この2つの事故は、共に信号がない見通しのいい交差点で起こってしまった事故。
コリジョンコース現象ではないかと見られています。
コリジョンコース現象とは、広くて見通しが良く、
クルマを走らせていて視界を遮るものはないところで
前方に自分が走る道路と交差している道路がある時、
その隣合う交差道路を同じ交差点に向かって同じ速度で走るクルマがあると
お互いの存在に気づかないというケースです。
これは人間の持っている視野の特性から起こってしまうこと。
人間の視界には「中心視野」と、その左右外側に「周辺視野」があります。
中心視野は1度〜35度。周辺視野は左右35度から100度。
中心視野は物を細かく見ることに適しています。
周辺視野は何かが動くのをとらえるのに適しています。
上記の状況下でクルマを運転している時、
この人間の目の特徴からお互いのクルマは止まったようになるので気づかない
つまり、スピードを落とさず、交差点で停まろうともしないので大事故が起こってしまうのです。
collisionは英語で「衝突」の意味です。
コリジョンコース現象による事故を対策する方法は、
運転中に首を振って交差することになる道路にクルマが走っていないか確認すること。
中心視野で確認し、クルマが走っていたら減速して、2台のスピードが変われば、
その存在がしっかりと把握できます。もちろん交差点前では停まれるようします。
夏休みに北海道旅行でクルマを運転する方もいるかもしれません。
コリジョンコース現象による事故は「十勝型事故」「田園型事故」とも呼ばれ
北海道のように広く、スピードが出せる環境で起こりがちです。気をつけて下さい。
見通しのいい道路で、油断は禁物です。
2つ目は夜の道路。相手は歩行者。
見通しは良いので急に飛び出してくるということは日中だと考えにくいですが、
夜間は歩行者からするとヘッドライトでクルマがもっと遠くにあると思うかもしれません。
そうすると大丈夫だと思い込んで道路を横断するかもしれないので
その点も注意してハンドルを握るようにしましょう。