最新特番バナー

topics

最新の記事

台風が去った後も・・・土砂崩れに注意


今週月曜日、台風25号の影響で関東では大雨となり、土砂崩れなどが相次ぎました。
東京・目黒区の住宅地でも擁壁が崩れる被害が起きたほか、伊豆諸島の大島町では「レベル5 土砂災害特別警報」が発表されました。

今回の台風25号では、台風が近づく前から秋雨前線の影響などで雨が降り、                 さらに台風本体の雨雲が加わることで、総雨量が多くなることが予想されていました。
台風と聞くと、「強い風」「川の増水」「道路の冠水」、そんな光景を思い浮かべる人が多いかもしれません。

しかし、もうひとつ、忘れてはいけないのが「土砂災害」です。

土砂災害というと「山の中で起きるもの」というイメージがあるかもしれませんが、ここでお伝えしたいのは、

「土砂災害は、決して山の中だけの災害ではない」ということです。

東京23区にも、急な斜面や崖があります。
住宅地の中にある坂道。家の裏側にある斜面。道路沿いの擁壁。
普段は何気なく見ているこうした場所も、大雨によって危険な場所に変わることがあります。

雨が、地面にしみ込んでいく。少しずつ、少しずつ、土の中に水がたまっていく。
土は水を含んで重くなり、斜面を支える力が弱くなる。
そして、ある瞬間、地面が崩れ、土や石が一気に流れ落ちる。

これが、土砂災害です。

特に台風の場合、注意したいのが「雨の長さ」です。
短時間に猛烈な雨が降るだけではありません。
台風の進み方や前線の影響によって、台風が近づく前から雨が降り続き、 そのあと台風本体の雨雲が重なることがあります。

すると、地面の中には大量の水がしみ込んでいきます。
つまり、「雨が一番強い瞬間」だけを警戒すればいいわけではないということです。
長時間降り続いた雨によって、地盤が弱くなっている。その状態で、さらに雨が降る。 そこに土砂災害の危険があります。

そして、もうひとつ重要なことがあります。
それは、「雨がやんだから、もう大丈夫」とは限らないということです。
地面の中には、まだ大量の水が残っていることがあります。

そのため、雨が弱くなったあとや、雨がやんだあとに、斜面が崩れることもあります。
今回の台風25号でも、台風が遠ざかったあとも、関東では土砂災害への警戒が呼びかけられました。

では、私たちは何をすればいいのでしょうか。
まずは、自分の暮らしている場所を確認してください。
家の近くに、急な斜面はありませんか? 崖はありませんか? 擁壁はありませんか?
そして、その場所が土砂災害警戒区域などに指定されていないか、ハザードマップで確認しておきましょう。

大雨のときには、気象庁の「キキクル」で、土砂災害の危険度を確認することもできます。

さらに、次のような変化があれば危険が迫っている可能性があります。

  • 斜面から小石が落ちてくる
  • 地面にひび割れができる
  • 斜面から水が湧き出す
  • 普段と違う音がする

ただし、土砂災害は、必ず前兆があるわけではありません。
だからこそ、「崩れてから逃げる」のではなく、「崩れる前に避難する」。これが大切です。

そして、避難は早めに。
雨と風が激しくなり、道路が危険になってからでは、避難そのものが難しくなることがあります。

特に夜間は、斜面や道路の状況が見えにくくなります。
台風が近づいている。雨が長く降り続いている。土砂災害の危険度が高まっている。
そんなときは、明るいうちに、安全な場所へ移動することを考えてください。
もし、すでに外へ出ることが危険な状況なら、無理に移動せず、斜面や崖から離れた場所へ。

建物の中でも、できるだけ安全な場所に移動してください。

「土砂災害は、山の中だけではない」
東京の街にも、坂があります。崖があります。斜面があります。
そして、そこには私たちの暮らしがあります。

台風が来る前に、家の周りを見る。ハザードマップを見る。避難する場所を確認する。
そして、「まだ大丈夫」ではなく、「今のうちに動こう」と判断する。

土砂災害は、遠い場所で起きる災害ではありません。
あなたの暮らす街でも、起こりえる災害です。

続きを読む

recent entry

記事一覧

special program

過去の防災関連番組