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番組が選んだ今週の「ウィークリーパーソン」は…(2011/12/2)

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金曜日は、番組がその週で最も注目した人物にフォーカスする「ウィークリーパーソン」!
ジャンルを問わず、"感動"や"驚き"を与えた人物に注目します。


今週は、この4組をピックアップしました。
■口上は相撲スタイルと同じく、実直そのものでした。大関昇進を決めた、稀勢の里!
■五輪サッカー予選・シリア戦で決勝ゴールを決めた、大津祐樹!
■なでしこリーグMVPを初受賞した、INAC神戸の川澄奈穂美!
■女王復活!凱旋門賞馬を下し、ジャパンカップを制覇したブエナビスタ!


この4組の中で今週、中西哲生が注目したのは…



新大関、稀勢の里!

11月30日、日本相撲協会は理事会を開き、関脇・稀勢の里の大関昇進を満場一致で決定。
この日に伝達式を行いました。伝達式で稀勢の里は
「大関の名を汚さぬよう、精進します。」という、非常にシンプルな口上を使者に伝えました。
その傍らでは、場所前に急逝した先代・鳴門親方の遺影が伝達式を見守っていました。


大関昇進の基準と言われた「3場所で33勝」よりひとつ少ない
32勝での今回の昇進を疑問視する声もありますが、立ち会いの変化や
“かわす相撲”を取らない、正々堂々とした相撲の取り口が評価されての昇進。
稀勢の里の相撲に対する姿勢には、横綱・白鵬や元横綱の朝青龍も一目置いており、
現に白鵬に対しては、この1年間で3勝3敗と五分の星を残している唯一の力士です。


稀勢の里は茨城県の出身で、中学時代は野球部に所属。
強豪の常総学院から誘われるほどの選手だったそうです。
その後、鳴門親方に説得されて角界入りし、2002年に16歳で初土俵を踏みました。
この頃の稀勢の里は勢いに任せた突き出しが多く、土俵際の詰めの甘さが目立ちました。
鳴門親方は常々「筋肉はゴムのように柔らかいが、腰やひざ・足首が硬く、組む相撲ではケガをする。
これでは出世出来ない。」と言って、まわしを取らないよう指導をしていたそうです。
親方の指導で原点に立ち帰った稀勢の里は、白星を重ね、今回の大関昇進につながりました。


まだまだ組んだときの脆さや、土俵際の詰めの甘さはありますが、闘志溢れる仕切りと、
誰が相手でもブレない正攻法の相撲に期待するファンも多い稀勢の里。
師匠の鳴門親方亡きあと、これからの自分についてこう語っています。
「これまで、負けた相撲は悔しくて見なかったが、負けた相撲を反省しないと伸びがない。
慢心せずに、もっともっと鍛えて、上を目指します。」
新大関の稀勢の里には優勝、そして、貴乃花の引退以来途切れている
「日本人横綱」を目指して頑張って欲しいですね。