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韓国の2013年上半期 最新トレンドキーワード トップ3(2013/7/16)

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火曜日は「ビジネストレンド」。


今日は中西さんに代わって、韓国出身の作家
ジョン・キムさんにご登場いただきました。
そこで韓国にまつわるこんなランキングをご紹介。
『韓国の2013年上半期 最新トレンドキーワード トップ3』
今回は、韓国在住の日本人で、企業の研修旅行や
コーディネートを手がける会社の代表・戸根潤さんに伺いました。



第3位【 適切な不便 】

これはどういうことかと言うと、例えばいま韓国では、ホールのスポンジケーキに
クリームやデコレーションを自分好みにデコレーションして完成させるケーキ店が人気です。
普通のデコレーションケーキを買うと2万〜3万ウォン(約1,700円〜2,600円)ですが
このサービスは5万ウォン(約4,500円)以上で、少々割高となっています。
が、このわざと「不便さ」を求め、自分で作ることに意味があるのだそうで、
いま韓国でブームになっている「キャンプ」も、火をおこして食事を作ったり
テントで寝たりと、あえて不便を求めて思い出深い体験をする…という
「適切な不便」がキーワードになっているそうです。


第2位【 韓国版 おひとりさま 】

韓国では、ひとりで食事をしたり、旅行をしたりというのは「友達がいない」と誤解され
ひとりでは不便なレストランや、2人以上でないと注文できない料理なども
多いということなんですが、ここにきて「おひとりさま」対応のレストランや
予約した時間には他のお客さんがいない美容室などが登場し、話題を集めているそうです。


第1位【 スカンディ・マム(Scandi Mom) 】

教育先進国と言われる、北欧流の子育てを実践する30代のママを韓国ではこう呼びます。
これまでの詰め込み型の教育ではなく、読書を通じてみんなで物事を考えるとか、
情緒的で文化的な精神を教えるスタイルが新たなトレンドを生み出しているということです。



以上『韓国の2013年上半期 最新トレンドキーワード トップ3』でした。


ちなみに、1位の「スカンディ・マム」が30代ママのトレンドになり、これまでの韓国の
典型的な母親像だった「献身的で教育に関して全身全霊をかけて力を注ぐ」タイプの母親は
すでに旧世代の産物となりつつある、と戸根さんはおっしゃっています。
また、こうしたママたちは消費活動も活発で、子連れの旅行やキッズ専用の空間がある
カフェが増えるなど、これからの消費のカギを握っているとも言えるそうです。


ジョン・キムさんはこれら韓国のトレンドキーワードについて
「3位の“適切な不便”は、全てがあらかじめ準備されていて、それを受動的に消費する
ということに飽き足らなくなった消費者の心理が、何かを積極的に消費する…
これはある意味“経験を買う”ということにつながると思うんですが、いまはそちらに
トレンドがシフトしてきているのではないかと思います。
また、1位の“スカンディ・マム”に関しては非常に韓国らしいというか、時代の流れに
敏感なひとつの現象だと思います。これまではひとつの“正解”があって、支配的な
いわゆる“詰め込み教育”が行われてきたのですが、これからの時代は他者と関わりながら
自分なりの“正解”を見つけていく方向に時代がシフトしていくのでしょう。」
とおっしゃっていました。これらは日本にもあてはまることかもしれませんね。


今日は『韓国の2013年上半期 最新トレンドキーワード トップ3』をご紹介しました。