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イギリスで人気の女の子の名前ランキング トップ5(2015/5/14)

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木曜日は「カルチャー」。


第5位【Amelia】

第4位【Olivia】

第3位【Lily】

第2位【Emily】

第1位【Sophia】

こちらのランキングはイギリスの「Baby Center」というサイトで発表された、2014年に人気だった女の子の名前です。


今月、英国王室のウィリアム王子とキャサリン妃との間に生まれた王女の名前が「シャーロット・エリザベス・ダイアナ」に決まったことを受けて、こちらのランキングをご紹介しました。


今回は『人名の世界史 由来を知れば文化がわかる』などの著書があり英語圏の名前に詳しい流通経済大学社会学部教授でノンフィクションライターの辻原康夫さんにお話を伺いました。



Q.「シャーロット・エリザベス・ダイアナ」、すごく綺麗な名前だと思うのですが辻原さんはどう思われましたか?


随分、派手というか、大胆に名前を付けられたなと思いました。


Q.「シャーロット・エリザベス・ダイアナ」、どれが名前で、どれがミドルネームなのでしょうか?


最初の名前、これがファーストネームになります。ミドルネームは常識として4つぐらいと言われていますので、「エリザベス」と「ダイアナ」がミドルネームになります。


Q.ミドルネームとはどういうものなのか教えてくださいますか。


ミドルネームは15世紀、ドイツの貴族の間で流行った慣習のようなものです。父親など先祖の名前を留めておきたいというのがひとつ。ふたつめは、結婚するとどちらか姓が消えるわけですが、旧姓をミドルネームとして残したいという思いからできた慣習です。


Q.「シャーロット・エリザベス・ダイアナ」、それぞれの名前の意味、その名前は何に由来しているのでしょうか?


意味はまず「シャーロット」はラテン語で「農民」という意味を持つ「カルロ」の女性系です。この名前の男性系は「チャールズ」や「カール」となります。ジョージ3世の貞淑な妃で国民からも愛されたシャーロット・ソフィアにあやかったと思われます。「エリザベス」は今の曾祖母であるエリザベス2世の名前を頂いたのだと思います。「エリザベス」も古いヘブライ語のようで、諸説あるのですが、一般には「神に誓った」という意味でとられる言葉だったと言われています。「ダイアナ」はローマ神話にでてきます月の女神ディアナ。悲劇的な事故死でしたダイアナ妃の名前を入れたのではないかと思われます。


Q.英語圏では先祖の名前を付ける事はよくあることですか?


まず洗礼名、次に響きのいい名前、続いて神話に出てくるような名前あるいは英雄の名前、そして先祖の名前を使うのが一般的です。親の願いや希望が込められている名前です。これは世界的に同じではないでしょうか。



以上、流通経済大学社会学部教授辻原康夫さんにお話を伺いました。


お話に出てきたイギリス国王ジョージ3世の妻シャーロット王妃は、ドイツ北部にあったメクレンブルク=シュトレーリッツ公国出身。1761年に結婚し9男6女を出産。宮廷行事には出しゃばらず、夫に尽くしたとされています。


献身的な女性として伝わる先祖の名前、イギリス・カナダ・オーストラリアなどイギリス連邦16ヵ国の君主である曾祖母の名前、若くして亡くなった父の母親の名前にちなんだと思われる「Princess Charlotte Elizabeth Diana」どんな女性、そして王女に育っていくのでしょうか。


今回は「イギリスで人気の女の子の名前ランキング トップ5」をご紹介しました。